「右のお尻が痛い」について。考えられる原因や疾患、対処法を解説


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右のお尻が痛いと座っている時や歩行時のストレスに感じたり、何か大きなケガや疾患が生じているのではないかと不安に思うでしょう。

ここでは右のお尻が痛いについて、考えられる疾患や対処、治療法を詳しくお伝えしていきたいと思います。

院長:伊藤良太
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右のお尻が痛い症状で考えられる疾患

右のお尻が痛い症状で考えられる疾患や原因を早速見ていきましょう。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは腰椎に存在している椎間板という組織が、何らかの衝撃や圧力を強く受けてつぶれ、その内部にある髄核が外にはみ出した状態のことを言います。

椎間板ヘルニアになるとはみ出てしまった髄核が神経を圧迫して痛みが出ると考えられているのです。

お尻を含めた下半身全体の神経を攻撃して刺激することで、右側のお尻に痛みが出るとされています。

椎間板ヘルニアについてはこちらをご覧ください。

椎間板ヘルニアを重症化予防の対処法や、痛みを和らげる方法を詳しく解説!

脊柱管狭窄症

歩行時に右のお尻が痛くなったり、歩きはじめやしばらく歩くと右側のお尻が痛くなるのは、脊柱管狭窄症かもしれません。

脊柱管狭窄症とは加齢などの影響を受けて、たくさんの神経が通っている脊柱管が変形して狭くなり、内部の神経を圧迫して右のお尻に痛みやしびれを生じさせると考えられています。

脊柱管狭窄症は右のお尻以外にも、脚の痛みや感覚の鈍麻、筋肉のけいれんといったさまざまな症状が併発するケースがあるでしょう。

脊柱管狭窄症についてはこちら。

脊柱管狭窄症でやってはいけないこととは?よくある疑問にお答えします

腰椎すべり症

腰椎すべり症はお尻から腰の部分にある椎骨がずれるために脊柱管が狭くなり、この内部にある神経が圧迫されて右のお尻に痛みが出ると考えられています。

腰椎すべり症は加齢や生まれつきの骨の形成状態が悪いことが主な原因となり、一定の距離を歩くと右のお尻と足全体に痛みやしびれが出る傾向です。

腰椎すべり症についてはこちら。

腰椎すべり症に効果的な筋トレをご紹介!リハビリと筋トレで手術は回避!

梨状筋症候群

梨状筋症候群とは、お尻を構成している梨状筋が坐骨神経に刺激をかけたり圧迫することで起こる疾患で、臀部の外傷や梨状筋の固さ、血腫などが原因で生じると考えられています。

梨状筋症候群になると右のお尻がチクチク刺激を受けるような痛みが出やすく、股関節の可動域が制限されるケースもあるでしょう。

梨状筋症候群についてはこちら。

梨状筋症候群を自分で治す方法とは?セルフチェックも一緒にチェック!

仙腸関節炎(障害)

腸関節炎(障害)は腰帯を構成する仙腸関節が、外傷や妊娠出産、変形性関節症などが原因で炎症を起こす疾患のことを言います。

仙腸関節炎(障害)になるとお尻まわりの骨となる腰の骨と骨盤のつなぎ目に炎症が生じるため右のお尻だけではなく太ももや足の付け根にまで痛みが拡がり、日常生活にも支障をきたしてしまうことも。

仙腸関節炎(障害)についてはこちら。

仙骨の痛み(仙腸関節障害)の原因や症状、診断方法や疑問について

そのほか

右のお尻が痛いそのほかの考えられる症状には、

  • 右側にばかり負担のかかる身体の間違った使い方日常になり、ゆがみが起こる
  • 長時間同じ姿勢による、お尻の筋肉の緊張によるもの

などがあり、お尻には大きな血管があるため、筋肉が固いと血管を圧迫してお尻に痛みをもたらします。

右のお尻が痛い時の対処法や治療法

右のお尻が痛い時の対処法や治療法を詳しくご紹介します。

ストレッチ

ストレッチには、

  • 固くなった筋肉を緩める
  • 関節可動域を拡げられる
  • リラックスによる精神ストレスの解消
  • 筋肉の緩みと精神的安定による、血行の促進

などの効果が期待できるためお勧めの対処法です。

ストレッチを上手にするために方法はこちら。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

お薬や湿布、注射

整形外科で受けられる、右のお尻の痛みの治療法は、

  • 痛みの原因となっている炎症を抑える薬や注射
  • 患部を冷やし鎮静して血流を一時的に制限する

などが一般的になっています。

おそらくこれだけでは著しい効果は得られないでしょう。

マッサージ

右のお尻の痛みが筋肉の緊張やコリの場合は、マッサージはとても効果的です。

お尻のマッサージをするとコリや緊張状態にある大殿筋(左・上)・中殿筋(真ん中)・梨状筋(右・下)というお尻の筋肉をほぐすことができ、柔軟性を取り戻すことができます。

お尻の筋肉へのアプローチ方法はこちらをご覧ください。

仙腸関節炎をストレッチとテニスボールで改善する方法をご紹介!

酸素ルーム

酸素ルームを利用すると体内に高濃度の酸素を大量に取り込むことができます。

酸素ルームに入ると血液がサラサラになり、体温の上昇、自律神経の安定などの効果が得られ、筋肉が緩みやすい状態にしてくれるのです。

疲労回復となるのも、血液循環が促されるためでしょう。

酸素ルームについてはこちら。

酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

加圧式トレーニング

加圧式トレーニングを行うと、一時的に圧迫された血管が圧迫から開放された後の圧力を受けて、全身に流れる血液量が増え新陳代謝が活発になり、痛みの早期軽減が期待できます。

加圧による血管の圧迫があると、痛みも消え、痛みでできなかった動きも取り戻せるようになり、リハビリとしても最適です。

加圧式トレーニングについてはこちら。

加圧トレーニングの効果とは?実は良いことだらけなのをご存知ですか?

「右のお尻が痛い」にならないためにできること

「右のお尻が痛い」にならないためできることや日常生活でできるケア方法を詳しくご紹介します。

姿勢

右側にばかり重心を置いた姿勢は右側のお尻に強い負荷がかかり、筋肉の緊張を継続的に与えてしまいますので、できるだけ左右均等に荷重したいものです。

座り姿勢は特にお尻に負担がかかりやすいため、お尻の両側に重心を置くことや骨盤を立てた正しい姿勢を心がけるようにしましょう。

姿勢の変化は内臓にも影響を与えます。

こちらも参考にご覧ください。

内臓下垂改善のポイントは姿勢・呼吸・腹筋!改善方法を詳しくご紹介!

運動

ウォーキングやランニング、お尻の筋肉を集中的に鍛えられるヒップリフトなどの運動は、お尻を構成し支える臀筋群に負荷をかけて筋力を強化できます。

筋肉には血液循環を促して酸素や栄養を送り届けたり痛みの原因物質を体外へ排出する働きがあるため、積極的に運動をして痛みの未然予防にアプローチしましょう。

ただし、久しぶりに運動する方はケガにも注意です。

こちらをお読みいただいてから運動を始めて行きましょう。

久しぶりに運動を始めるときにケガをしないための4ステップ

ストレッチ

右のお尻が痛い時に、ストレッチで急に伸ばすと症状が悪化してしまう心配があります。

ストレッチを行う際は、

  • 負荷の軽いものから始めて少しずつ強度を上げ身体を慣らしていく
  • 痛みが強く出ている場合は無理して行わない
  • 自分の身体に合うストレッチを毎日継続して行う

というポイントを押さえておくと、右のお尻の痛み緩和や悪化予防に役立つでしょう。

間違ったストレッチはしていませんか?

こちらもご覧ください。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

身体の使い方

右のお尻が痛いのは、

  • 右側ばかりで重い荷物を踏ん張って持つ、または立っている
  • 右側を下に向けた寝姿勢がクセになっている
  • 脚を組むのが癖になっている

なども原因のひとつと言えます。

右側にばかり負担がかかる身体の使い方をしてしまうと右のお尻にだけ強い負荷が加わり痛みが長引くため、左右のバランスを取った身体の使い方を心がけてみましょう。

脚を組んでしまうのをやめようとするとストレスがかかるので、逆の脚でも組むようにするのがお勧めです。

身体を柔らかくするのも一つの対策とも言えます。

こちらも参考にご覧ください。

身体を柔らかくする方法と硬くなった原因について詳しく解説!

【まとめ】右のお尻が痛いについて

本記事では右のお尻が痛いについて、原因や症状で見る考えられる疾患、治療や対処法を解説してきました。

右のお尻が痛いのはすぐに治療・施術が必要な疾患の可能性もあます。

単純な疲れやコリだと決して自己判断をせず、早めに治療・施術を受けていただければと思います


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