ストレートネックの原因3選について。見分け方や治し方も解説!


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ストレートネックは首の骨である頚椎(けいつい)の湾曲(反り)が失われまっすぐになった状態のことを言い、現代人に多く見られる状態です。

ここではストレートネックの主な原因3選と症状、見分け方や治し方、予防法についてお伝えしていきます。

ストレートネックの症状に対する対処法はこちら。

ストレートネックで頭痛や自律神経症状、しびれが出たら枕とタオルで解消!

院長:伊藤良太
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ストレートネックの原因3選

ストレートネックの主な原因3選を詳しく見ていきましょう。

実は日常的に原因が潜んでいます。

姿勢

正しい姿勢は骨盤を立て、上から一本の糸で吊るされていような状態が基本となりますが、あくまでもそれは理想論です。

普段の姿勢では理想的な状態ではいられないため、骨盤が後ろ側に傾くと身体は反射によりバランスを取り、首は前に出た不自然な状態に変わってしまい、いわゆる「猫背」になってしまっているのです。

このような姿勢が日常的になってしまうと、首周辺の筋肉は常に緊張状態となり、硬くなった筋肉により頚椎の湾曲は失われてストレートネックのままになってしまいます。

猫背と矯正についてはこちら。

側弯症や猫背にはやっぱり矯正は必要!?矯正の本当の意味をお伝えします☆

スマホ

スマホの長時間の使用は、ストレートネックになりやすいもっとも大きな原因になると言って良いでしょう。

長時間スマホを見ていると首と上体が前かがみの姿勢になり、首と肩周辺の筋肉が緊張状態になり強い負荷がかかってストレートネックになってしまうのです

スマホに触れている時のあなたの姿勢はどうなっていますでしょうか。

スマホを長時間使うことによるリスクはこちらをご覧ください。

スマホ症候群の原因と予防法、そしてセルフケアの方法とは?

生まれつき

ストレートネックは成人になってから起こりやすいのが一般的ですが、まれに生まれつきによるケースもあります。

姿勢の乱れやスマホの長時間使用によるストレートネックは、首に本来あるアーチが徐々に失われていく状態ですが、生まれつきの場合は骨格が原因となって首がまっすぐの状態になっているのです。

となると、少しでも治したいと思い矯正を受ける方もいらっしゃるでしょう。

矯正についてはこちらをご覧ください。

猫背矯正ベルトとは?おすすめする理由と効果のある人とない人の違い

ストレートネックの症状

ストレートネックの症状にはさまざまあり、中には日常生活やスポーツの障害になる場合も。

ここではストレートネックの主な症状を詳しく見ていきましょう。

肩こりや頭痛

首の重さは男女に差はありますが、約4〜5kg前後ほどあり、その頭の重さを支えための筋肉が肩と首にはたくさん付いています。

ストレートネックになると重心よりずれた頭の重さを支えるために、本来は緊張しなくても良い筋肉が、常に使われることになってしまうため、肩こりや頭痛が出やすくなるのです

常に緊張状態になると、筋肉内を通っている血管が圧迫されてコリや頭痛の原因となります。

頭と首の関係を写真で表してみました。

左が頭と首が理想的な位置関係にあり、右はストレートネックの頭と首の関係です。

右の位置関係になると腕が疲れませんか?

その緊張状態がストレートネックでは常になっていると知ると、かなり負担を継続的にかけているのがお分かりでしょう。

しびれ

首の頚椎には血管が細かに存在していますが、ストレートネックになると首や肩周辺の血管が常に圧迫された状態となり、しびれの症状が出ることも。

正座で足がしびれる状態と考えてください。

ストレートネックにより血管の圧迫で血液の流れがスムーズにならなくなり、手や指先のしびれが出やすくなるのです。

ただ不思議のなもので【しびれの原因はストレートネックなのに、首にしびれがない】というのも、現代医学でもまだまだわかっていないことが多いということでしょう。

しびれに関する記事はこちら。

しびれの原因は神経?症状や改善方法を徹底解説!

二重顎

ストレートネックになると、頚椎のアーチは失われて常にまっすぐな状態となり、フェイスラインや首の皮膚に圧力がかかってたるみや二重顎につながりやすくなります。

またストレートネックは顎のまわりの筋力が低下し、皮膚を支えきれなくなって血行不良となり、老廃物が溜まって二重顎やたるみにつながると言われています。

合わせて姿勢が崩れているためにお腹や膝へも影響を及ぼすことも。

詳しくはこちら。

内臓下垂改善のポイントは姿勢・呼吸・腹筋!改善方法を詳しくご紹介!

反張膝チェック!改善トレ&ストレッチで脚が太い原因へアプローチ!

姿勢

ストレートネックは常にうつむいた姿勢となるため、この体勢が日常化すると、頚椎や腰椎のバランスが崩れ、正しい姿勢をとることが難しくなることがあります。

間違った姿勢は骨盤のゆがみや血流の妨げ、冷えなどのトラブルにつながりやすくなるでしょう。

骨盤にゆがみについてはこちら。

骨盤の歪みの原因・症状とは?骨盤の歪みのチェック方法と治し方とは?

めまいや耳鳴り

ストレートネックは頭がうつむき気味で首のまわりが固まった状態になるため、筋肉の緊張で血管が圧迫され、めまいや耳鳴りなどの症状が出てきます。

めまいや耳鳴りは後頭部や首周辺の筋肉にアプローチすると症状が軽減・消失するため、ストレートネックになると出やすい症状のひとつと言えるでしょう。

めまいを軽減する方法はこちら。

良性発作性頭位めまい症はこうして対処する!

目のトラブル

ストレートネックによって後頭部や首の筋肉が硬くなると、血流の流れが抑制され、眼精疲労やドライアイ、目のかすみなど起こりやすい傾向です。

目と首と肩は密接に関係しておりますので、ストレートネックの方は十分、予防とケアをしてほしいと思います。

ストレートネックの見分け方

ストレートネックの見分け方は、壁を使ったセルフチェックと症状から判断する2つのパターンがあり、壁を使ってできるストレートネックのセルフチェック法は、

の姿勢になってみましょう。

自然な直立姿勢で頭が壁に当たらない、または頭を壁につけようとしても付かない場合にはストレートネックの可能性が高いです。

症状から見るストレートネックの見分け方は、

などで確かめることができます。

ただ、症状を感じているということはすでにストレートネックになっているとも判断できるため、早急に姿勢改善や環境を変えた方が良いでしょう。

肩こりに関する記事はこちら。

肩こりで痛い原因とは?痛い時の対処法、チェック方法や疑問に回答!

ストレートネックの治し方

ストレートネックの治し方をさまざまな視点から行っていきましょう。

寝ながら

ストレートネックを治す寝姿勢は、本来のアーチを取り戻せる仰向けがお勧めです。

仰向けは頭の重さによりストレートネックを自然に改善することができ、しかも寝るだけという簡単なところも大きなお勧めポイントになっています。

こちらの枕は身体の大きさに合わせて、両面で使用可能なため、男女問わず使用が可能です。

一日10分寝るだけで首のアーチを取り戻し、しかもストレッチ効果もあるため肩や首こり症状も軽減できるでしょう。

枕では硬さと高さが足りないためなかなか再現できない形ですので、少し高いくらいがちょうど良いです。

一日のリラックスタイムに是非ともお使いください。

首と枕に関する内容はこちらでも深くお伝えしています。

首が痛い時の寝方について。痛くて寝れない原因やケース別の寝方とは。

スマホの姿勢

ストレートネックを治すスマホの姿勢は、

ことがポイントになります。

ただスマホを上記の姿勢で長く使用することは無理でしょう。

ということは、スマホの使用時間をできるだけ短くするのが最も適切な対策と言えるかもしれません。

ストレッチ

ストレートネックを治すストレッチは仰向けで行い、目的の部分は首の後と肩です。

最初は難しいかもしれませんが、慣れてくると伸びている気持ちよさを感じながら行えるでしょう。

毎日、枕によるアプローチを行った後に行ってみてください。

そして、ストレッチは気持ちの良い間行うとさらに効果が上がります。

詳しくはこちらを是非ともご覧ください。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

接骨院・整骨院

接骨院や整骨院でのストレートネックにアプローチする方法や施術には、

といった方法になるでしょう。

写真をご覧ください。

左:施術前、真ん中:2回目施術前、右:3回目施術後(写真の患者さんは施術3回で終了)

当院では手のみで行う手技による姿勢の変化をもたらす施術を行っており、その場でストレートネックの変化を感じていただけています。

ストレートネックの予防法や改善方法

ここからは、ストレートネックの予防法や改善方法についてお伝えしていきます。

座り方の改善

ストレートネックの予防、改善に良い座り方は、

ことがポイントになります。

上記のポイントを全て押さえたイスが「アーユルチェア」というイスです。

アーユル・チェアーHP→https://www.ayur-chair.com/

デスクワークの方にはとてもお勧めのイスですので、是非ともご覧ください。

スマホに触れる時間を少なくする

スマホの使用では初めは姿勢に気を付けていても、スマホを長時間見ていると徐々に上体が前かがみになって首が前に倒れてきます。

ストレートネックにならないためにも、スマホを見る時間をあらかじめ決めたり、こまめに休憩を挟んでストレッチなどを行うようにしましょう。

スマホに触れる時間が長くなると「スマホ肘」になるリスクも高くなります。

詳しくはこちらをご覧ください。

スマホ肘って何?セルフチェックやテーピングの仕方、ストレッチを紹介!

同じ姿勢の回避

デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいると、首周りの筋肉が凝り固まってストレートネックによるコリや頭痛が起こりやすくなります。

長時間同じ姿勢をとらないように意識しながら、デスクワーク時は30分1時間程度の作業をしたら休息・ストレッチなどをしてメリハリをつけるようにしましょう。

簡単なようで難しい対策ではありますが、こまめに身体を動かすと疲れも溜まりにくいため、行っていただきたい対策です。

猫背の改善

【猫背の改善=ストレートネックの改善】と言っても過言ではありません。

それだけ両者は密接に関わっているということです。

生活環境やクセの改善が、ストレートネックと猫背の改善へと繋がっています。

今一度ご自身を見直してみてはいかがでしょうか。

ストレートネックが治らない原因

ストレートネックが治らない原因には以下のような理由が挙げられます。

《頚椎が固まってしまい、元の位置に戻せない》です。

ストレートネックの症状の項でお伝えした「壁に背中をつけて立つ」確認方法を行って、自力で、または誰かに押してもらっても壁に頭が付かない場合には頚椎が固まっていると判断できます。

ですが頚椎が固まるには、病気による変形がなければそう簡単にはなりません。

日頃からの姿勢の改善を行っていただければそうストレートネックが治らないことはない、と私は現場で感じています。

    【まとめ】ストレートネックの原因について

    本記事ではストレートネックの原因や見分け方、治し方について解説してきました。

    ストレートネックは頚椎に何らかの障害が生じている可能性もあるため、しびれやコリ、頭痛が長期に続いている場合は早めに治療、施術を受けるようにしましょう。


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