筋肉痛に対する湿布の使い方。効果や使い分けのポイント、さまざまな疑問に解答


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筋肉痛に用いられることが多い湿布ですが、本当に効果があるのかと疑問に思われる方も少なくはないでしょう。

ここでは筋肉痛と湿布について、使い方や効果、さまざまな疑問集にわかりやすく解答していきたいと思います。

筋肉痛になる原因とその回復促進方法について詳しくはこちら。

筋肉痛の原因と回復促進方法、予防法を詳しくご紹介!

院長:伊藤良太
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筋肉痛に対する湿布の使い方

筋肉痛に対する湿布の使い方について早速見ていきましょう。

筋肉痛になった時、冷湿布と温湿布どちらを使うのが適切なのか、悩んでしまった経験はありませんか?

筋肉痛に対する冷湿布・温湿布は、症状や筋肉痛を生じてからの期間で使い分けをすることがお勧めす。

冷湿布 

冷湿布を筋肉痛に使う時、最も理想的なタイミングは【運動後すぐ】になります。

その理由には筋肉痛を生じさせる炎症物質分泌の抑制が目的です。

炎症物質が少なければ少ないほど筋肉痛の程度も弱くなるため、運動後すぐ、の使用を推奨します。

ただ、筋肉痛になるかどうかもわからないため、筋肉痛の症状を感じてから湿布を使用するのが一般的でしょう。

冷湿布を筋肉痛に使うと、炎症物質の分泌を抑制し、配合されている鎮痛成分によって患部の痛みや違和感、しびれを緩和することができます。

筋肉痛が生じてすぐの段階は、炎症が起こり患部が熱を持つこともあるため、熱による痛みを和らげるためにも冷湿布の使用が適切です。

このほか、アイシングも大変筋肉痛に効果的ですので、下記の記事もご覧ください。

アイシングを効果的に行う方法とその注意点。

温湿布

温湿布を筋肉痛に使う場合は、筋肉痛を感じて12時間後からがお勧めです。

筋肉痛を感じ始めである急性期では、炎症物質がまだ出ている時期ですので、温めることで筋肉痛症状が強くなるリスクがあります。

温湿布使用の目的には患部周辺の血流の促進による、炎症物質の除去になります。

加えて、患部をじんわりと温めることで痛みや違和感を和らげる効果も期待できるでしょう。

筋肉痛に湿布は貼るべきか?

筋肉痛に湿布は貼るべきか?または使う必要がないのか、気になっている方も多いことでしょう。

筋肉痛が生じた際は、冷湿布・温湿布それぞれに痛みや違和感を和らげる効果が期待できますが、

  • あくまで応急処置としての使用
  • 一時的に痛みを和らげる

といった作用となるため、根本的に筋肉痛を治すことは難しいと言えます。

筋肉痛を早く治すには湿布は効果的か?

筋肉痛を早く治すには湿布は効果的なのでしょうか?

湿布は筋肉痛で生じている患部の痛みや引っ張られるような違和感などを一時的に和らげる効果があると言えるでしょう。

筋肉痛を早く治すためには、

  • 痛みが和らいだ時点で温めて血行を促す
  • 筋肉構成やしたり血流改善に働きかける筋肉を作る、タンパク質やミネラルの摂取
  • 接骨院・整骨院で最適な施術を受ける
  • 運動前後のストレッチを欠かさない

といういくつかの対処を取る必要があります。

筋肉痛への対処として、湿布だけでは早期回復が難しいため、先生の施術を受けた方がさらに早く症状は軽減・消失するでしょう。

セルフケアとしてマッサージを行うと血流促進となり、症状軽減に有効です。

筋肉痛への部位別マッサージ方法をご紹介。早期対処で早期回復!

筋肉痛と湿布に関する疑問集

ここからは、筋肉痛と湿布に関する疑問集にわかりやすく解答していきます。

筋肉痛が生じた際に正しく湿布を使うため、疑問集の解答をぜひ参考にしていただければ幸いです。

病院の湿布はなぜめっちゃ効くのか?

身近なドラッグストアなどで購入した湿布よりも、病院で処方された湿布の方が効果が高いと感じた経験はありませんか?

病院で処方される湿布が市販の湿布よりも効果が高いのは、痛みを抑える鎮痛成分や、炎症を抑える抗炎症成分が市販の湿布よりも多く配合されているためです。

市販の湿布は病院よりも安値ですが、その分有効成分の配合が少ない傾向です。

フェルビナクとロキソニン、どっちが強くて効果的?

フェルビナクとロキソニンは代表的な湿布の種類ですが、どちらが強くて効果的なのか判断が難しいと感じたことはありませんか?

まずフェルビナクは、

  • 市販入手、病院処方の両方が可能
  • やや強い作用で副作用が少ない

という特徴があります。

代わってロキソニンの場合は、

  • 筋肉痛時にもっとも多く処方される
  • 効果発現までが早め
  • 鎮痛作用が強め

という特徴があり、フェルビナクに比べて効果発現が早く鎮痛作用が強い湿布の種類となっています。

インドメタシンとロキソニン、どっちが強くて効果的?

インドメタシンとロキソニンでは、どちらが強くて効果的なのでしょうか?

まずインドメタシンは、抗炎症作用・鎮痛作用ともにさまざまな湿布の種類の中でももっとも強いと言われています。

またインドメタシンの内服薬の場合は、作用が強い分胃腸への負担がかかりやすい傾向です。

ロキソニンの場合はインドメタシンに比べると抗炎症・鎮痛効果ともに弱いですが、効果持続においてはインドメタシンよりも優れていることがわかっています。

ロキソニンの内服薬は比較的副作用が少なく、インドメタシンに比べて胃腸への負担がゆるやかな傾向です。

筋肉痛で湿布を貼ってはいけない場所とは?

筋肉痛を生じた際には、湿布を貼ってはいけない場所がいくつかあります。

筋肉痛で湿布を貼ってはいけない部位と、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

  • 粘膜→皮膚が薄く湿布の成分、長時間貼付の摩擦や刺激に敏感なため
  • 傷ができている場所→鎮痛、抗炎症作用が傷の刺激となり痛みや治りにくさの原因となる
  • 汗や汚れがある場所→汗や皮膚の汚れと湿布の成分が過度に反応して痛みの悪化や肌荒れにつながる

筋肉痛で湿布を使う場合は、粘膜や傷のある場所を避け、患部を拭き取る・洗い流すなどして清潔な状態に整えてから使うようにしてください。

筋肉痛で湿布を貼った時、ヒリヒリするのは効いている証拠?

筋肉痛で湿布を貼った時、ヒリヒリしているのは皮膚への刺激が強く出ているサインと言えます。

そもそも湿布を貼ると、

  • 冷湿布の場合:スーッとしたひんやり感が心地よく感じる
  • 温湿布の場合:じんわりとした温かみが心地よく感じる

が通常、一般的な使用感と言えます

そのため皮膚にひびくようなヒリヒリが出ている場合は、湿布の成分が皮膚に刺激を与えている可能性が高いため、すぐに剥がして使用を控えるようにしましょう。

【まとめ】筋肉痛と湿布について

本記事では筋肉痛と湿布について、使い方や使い分け、さまざまな疑問集にお答えしてきました。

湿布は筋肉痛以外のケガや痛み、コリなどさまざまな不調に用いることが多いと言えます。

本記事をきっかけに湿布の正しい使い方や使い分け、最適な種類の選び方を把握していただければと思います。


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