ぎっくり首の治し方(対処法)は?自分でできること、なりやすい人とは。


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ぎっくり首は「急性頚部(頸椎)捻挫」と呼ばれることがあり、首が回らなくなったり、ひきつるような痛みが出る傾向です。

ここではぎっくり首になってしまった際の治し方(対処)について、自分でできることや先生による施術や治療、なりやすい人の特徴などをお伝えしていきます。

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院長:伊藤良太
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ぎっくり首の治し方(対処)

ぎっくり首の治し方(対処)について、自分でできる方法と先生による治療や施術、薬を使った対処をそれぞれ見ていきましょう。

自分で治す

ぎっくり首を自分で治す方法は、

  1. まずは一定期間(痛くなった翌日くらいまで)安静
  2. 安静後、患部を温める
  3. 症状が落ち着いてきたら動かす(ここまで大体四日ほど)

の3つが自分でできる症状改善のポイントになります。

ぎっくり首になった時、「患部を冷やすのが良い」という先生がいますが、私は現場で冷やしたことはありません。

その理由には「本当に筋肉が炎症を起こしているのか?」と疑問だからです。

ただ、痛めた日当日に温めるのは控えた方が良いと思います。

2と3は同時くらいに行うと良いでしょう。

経過としては

  1. 痛くなった日と次の日はできるだけ首を急に動かさない
  2. 三日目くらいから少しづつ動かし始めて、温める
  3. 四日目くらいから動く範囲が広くなった、または痛みが楽になってきたなら、2を続ける
  4. 三日目まで症状に変化がない、または強くなっている、そして一週間経過しても症状がなくならない場合は先生に見てもらうこと

ぎっくり首は動かすタイミングと動かし方を間違わなければ自分でも治せます。

ただ、その判断が一番難しいのがぎっくり首の特徴です。

関連記事はこちら。

首の後ろの痛みの原因とは?痛みに関する疑問や緩和に効果的なストレッチを解説

先生に任せる

ぎっくり首は痛みの原因となっている筋肉への施術を行う必要があります。

骨格の歪みを原因と考えられなくもありませんが、それに関して私は疑問で、なぜなら【筋肉を緩めればその場で症状も変化するから】です。

ただぎっくり首になった時、どのような動きでなったのかをきちんと判断する必要があり、急な動きでなってしまった場合には

  • レントゲンやMRIなどの画像診断

が必要です。

ですが徐々に症状が強くなっていったケースでは

  • 首と肩の筋肉に凝り固まった筋肉をゆるめる調整法
  • 猫背を正すストレッチ、生活習慣の指導

を行う方が効果的でしょう。

決して矯正のような衝撃を首に与えてはいけません。

猫背に関する記事はこちら。

側弯症や猫背にはやっぱり矯正は必要!?矯正の本当の意味をお伝えします☆

ぎっくり首で処方される薬には、

  • 鎮痛、抗炎症作用が比較的強めの「ロキソプロフェン」
  • 5歳以上の子ども、妊婦、高齢者にも服用可能で胃にやさしい「アセトアミノフェン」
  • ぎっくり首の痛みの原因となるプロスタグランジンの合成を抑える「イブプロフェン」

などがあり、すべてに抗炎症、鎮痛作用があります。

ぎっくり首の緩和に効果的な成分を含む薬は、市販でも入手が可能になっているため、常備しておくことも良いでしょう。

ぎっくり首のチェック項目

ぎっくり首になっているかどうかを判断するために、次のチェック項目を確認してみましょう。

  • 首にグキっとした刺激や痛みが走り、その後動かせなくなった
  • 首を後ろにそらすと痛い、首から腕にまで痛みが拡がっている
  • ぎっくり首になる前、スマホやパソコンを長時間使用していた
  • トイレに行く回数がこれまでよりも増えた(ぎっくり首によって排尿を司る神経が圧迫されるため)

チェック項目にひとつでも当てはまるとぎっくり首の可能性が高いため、早期に治療、施術を受けるようにしましょう。

肩こりはぎっくり首を誘発しやすい症状ですので、合わせてご覧ください。

肩こりで痛い原因とは?痛い時の対処法、チェック方法や疑問に回答!

ぎっくり首の治し方についての疑問集

ここからはぎっくり首の治し方についての疑問集にわかりやすくお答えしていきたいと思います。

起き上がれない痛みの時の起き上がり方は?

ぎっくり首で起き上がれないくらいの痛みが出ている時の起き上がり方のポイントは【頭を浮かさない】です。

  1. 起きた時点の姿勢からうつ伏せになる
  2. うつ伏せになる間は、頭を枕に押し付けながら行う
  3. 四つん這いで起き上がる

    すると、首の重さは背中側で担い、首の筋肉は使わずに起き上がれるため、首の痛みも激減して起き上がれます。

    決して首に症状がある時には仰向けで起き上がらないようにしましょう。

    枕は少し大きくて、固めの方が動きやすいです

    首が痛い時の寝方についてはこちらをご覧ください。

    首が痛い時の寝方について。痛くて寝れない原因やケース別の寝方とは。

    ぎっくり首になる人の特徴は?

    ぎっくり首になりやすい人の特徴には、

    • 肩や頭が前に落ちやすいなで肩の人
    • 首こり、肩こり、背中の張りを多く感じる人

    が挙げられます。

    なで肩の人は、首の骨に見られるくの字のカーブがないストレートネックになりやすく、首に慢性的な疲労、こわばりが蓄積してぎっくり首になってしまいます。

    ただぎっくり首は間違った姿勢や寝姿勢、スマホやパソコンの長時間使用など、ささいなきっかけで生じることがあるため、年代性別問わずに誰にでも起こりやすいと言えるでしょう。

    ストレーネックについて詳しくはこちらをご覧ください。

    ストレートネックの原因3選について。見分け方や治し方も解説!

    ぎっくり首の治し方にストレッチはいいの?

    ぎっくり首の有効な治し方のストレッチには、僧帽筋のアプローチがおすすめです。

    こちらの動画をご覧ください。

    僧帽筋は首から肩、背中に広がる筋肉で、この部位をストレッチで緩めると僧帽筋の血行が促進されてっくり首による痛みやこわばりの改善・予防に役立ちます。

    ストレッチをより効果的にする方法についてはこちら。

    間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

    ぎっくり首の治し方にマッサージはいいの?

    ぎっくり首の治し方にマッサージは先生以外の方が行うのはお勧めしません。

    マッサージではなく、指で押して首を動かすくらいなら良いでしょう。

    動画内では僧帽筋へのアプローチにて首の動きを楽にする方法をご紹介しています。

    揉んだり、強い刺激は筋肉の防御反応を起こしてしまい、かえって首が動かなくなることも珍しくありません。

    自分でのマッサージは力加減の調整が難しく首にかかる負担が強くなるため、自己判断をしないよう注意しましょう。

    首以外へのマッサージ方法についてはこちら。

    筋肉痛への部位別マッサージ方法をご紹介。早期対処で早期回復!

    ぎっくり首の原因は?

    ぎっくり首の原因には、

    • 肩の筋肉が凝り固まり、血行が悪くなっている「肩こり」によるもの
    • スポーツや転倒、事故など、「首への激しい衝撃」によるもの
    • なで肩、猫背、ストレートネックなどの「首の疲労」によるもの
    •  首の緊張、こわばりが原因の「運動不足」によるもの

    などがあります。

    このように考えると「骨格というよりも筋肉によるもの」と判断できるでしょう。

    僧帽筋は肩こりの代表的な筋肉です。

    肩こりの対処法についてはこちらもご覧ください。

    肩こりで痛い原因とは?痛い時の対処法、チェック方法や疑問に回答!

    【まとめ】ぎっくり首の治し方について

    本記事ではぎっくり首の治し方(対処)やなりやすい人、原因などについて解説してきました。

    ぎっくり首は筋肉に無理がかかって出る症状です。

    ぎっくり首になってしまったら姿勢や生活習慣を見直し調整しながら早期に治療・施術を受け、こわばりを根本的に改善していきましょう。


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