ふくらはぎの筋肉痛について。原因や状態、早く治す方法をお伝えします。


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ふくらはぎの筋肉痛はハードなスポーツや階段の上り下りなどをした後に起こりやすく、多くの人が経験している症状ではないでしょうか。

ここではふくらはぎの筋肉痛について、原因や状態、早く治す方法やさまざまな疑問点にわかりやすくお答えしていきたいと思います。

院長:伊藤良太
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ふくらはぎの筋肉痛について

はじめにふくらはぎの筋肉痛について見ていきましょう。

原因

ふくらはぎの筋肉痛は、

などが原因でなります。

筋肉痛について詳しくはこちらをご覧ください。

筋肉痛の原因と回復促進方法、予防法を詳しくご紹介!

状態

ふくらはぎの筋肉痛は筋原繊維へのダメージによる炎症で、痛みを誘発する物質が生成されている状態のため、

などの症状を感じるでしょう。

ふくらはぎの筋肉痛は、患部の損傷が強い際には日常生活に支障をきたすケースもあります。

時には筋肉痛と肉離れの判別が難しいことも。

肉離れと筋肉痛について詳しくはこちらをご覧ください。

肉離れと筋肉痛の違いと対処法のお話。

予防法

ふくらはぎの筋肉痛を予防するには、

  • 十分なウォーミングアップで血流を良くしておく
  • 運動の強度は徐々に上げていく
  • 運動後は気持ちよさを感じながらストレッチを行う
  • アイシングを行う

などになります

完全に予防することは出来ませんが、予防を行えば辛い筋肉痛になることは予防できるでしょう。

ストレッチアイシングは大切な予防法ですので、是非ともお見知り置きください。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

アイシングを効果的にする方法、時間と回数、やりすぎない為の注意点

ふくらはぎの筋肉痛を早く治す方法

ここではふくらはぎの筋肉痛を早く治す方法をご紹介します。

マッサージ

筋肉痛がある時のマッサージには、

などの効果が期待できますので、ふくらはぎに筋肉痛が起こった際には是非ともセルフマッサージを行なってみてください。

痛みを我慢しながら行うと痛みや症状が強くなりますので、痛みが強いときには無理せずに行いましょう。

ふくらはぎの他に行うマッサージについてはこちら。

筋肉痛への部位別マッサージ方法をご紹介。早期対処で早期回復!

テーピング

ふくらはぎの筋肉痛のテーピングよる対処法は、痛みのある筋肉の皮膚の張力に変化を与えると痛みの軽減となりますので、是非ともお試しください。

使用するテーピングのサイズは50ミリで、写真のように1本と、もう1本は真ん中でカットします。

ふくらはぎの筋肉痛のテーピングの貼り方は、

筋肉痛が強い場合には少し引っ張って貼ると張力が強くなり、症状も軽減されるでしょう。

最初のうちは自分で貼るのは難しいかもしれません。

テーピングの効果的にする方法についてはこちら。

テーピングの効果って?効果を最大限活かすための注意点と疑問アレコレ

温める

ふくらはぎの筋肉痛は、運動翌日以降には温めることが痛みの緩和に効果的です。

筋肉痛になって患部を温めると、血流が活発になって筋肉内に蓄積している疲労物質を排出を促し、新鮮な酸素や栄養も行き渡るため、ふくらはぎの筋肉痛が気になる際は湯船に浸かる入浴をしましょう

お風呂に入ると身体は温まり、浮力も加わってリハビリにも適しています。

足首に不調のある方は正座をしてみてはいかがでしょうか。

足首を伸ばすと硬くて正座ができない方はストレッチinお風呂で解決!

ふくらはぎの筋肉痛についての疑問集

ふくらはぎの筋肉痛についての疑問集を見ていきましょう。

なかなか治らないのはなぜ?

筋肉痛は痛みが生じてから五日以内でほとんど症状はなくなります。

ただ、筋肉痛が起こってから五日以上経っても痛みが治まらない場合は肉離れの可能性があるため、すぐに施術を受けるようにしましょう。

病院に行っても湿布と安静のみで症状はすぐに軽減しませんので、接骨院・整骨院で施術を受けた方が賢明です。

接骨院・整骨院についての関連記事はこちら。

整・接骨院における保険適応の範囲と当院の実際の対応

歩けないほどの痛みでも筋肉痛?

ふくらはぎの筋肉痛でも広範囲、または筋繊維の断裂が酷いケースでは、翌日歩けないほどの痛みになることも。

そのほかにも、歩けないほどの痛みがふくらはぎに出ている場合は、

の可能性も否定できません。

歩けないほどの痛みが血管や神経の異状によるものの場合を判断する方法として、

が挙げられますが、両方を試しても症状に変化がない時には、重篤な症状が早い段階で出るケースもあるため病院を受診しましょう。

痛みの原因が片足だけなのはなぜ?

片足だけに痛みが出てしまう原因は、単に偏った動きをしたため、または筋力不足で起きます。

筋肉痛の他の原因として考えられるのは深部静脈血栓症(エコノミー症候群)の可能性も否定はできません。

ただ、筋肉痛と深部静脈血栓症(エコノミー症候群)の大きな違いは【運動後、または翌日(場合によっては翌々日)に症状が出るのか、動かない時間(目安は4時間以上)があった後に症状が出たのか】で判断することが可能です。

両者の判別は比較的難しくはないでしょう。

つった様な痛みが続くのも筋肉痛?

ふくらはぎのつったような痛みは筋肉痛では起きず、考えられる原因としては

です。

つった状態を「こむらがえり」といい、その原因や対処法はこちらをご覧ください。

こむらがえりの原因と予防法、上手に対処するには?柔道整復師が解説!

ふくらはぎに隠れてる疾患

ふくらはぎの筋肉痛だと思っていたら、「実は重大な疾患が隠れていた」なんてケースも否定できません。

ここではふくらはぎに隠れている主な疾患について見ていきましょう。

肉離れ

筋肉痛と肉離れの判別は、症状と画像にて両者を見分けることが可能で、下記の症状があれば肉離れと判断します。

画像はふくらはぎの肉離れで、白い線が途中で切れているのがわかります。

痛いながらも歩いて来院されました。

下肢静脈瘤

下肢静脈流は足の表面近くを通っている静脈が、こぶのようにボコボコと盛り上がった、またはクモの巣状・網目状に浮き上がった病気です。

下肢静脈瘤は、静脈自体に何らかの異状があったり、深部静脈血栓症などの病気が原因で発症し、足のつりや痛みが出やすくなります。

もし足がつりやすい、または表面に痛みを感じる際には血管外科や皮膚科、一般外科を受診しましょう。

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化が進行して血管が細くなったり詰まったりする、十分な血流が保てなくなる病気のです。

ふくらはぎの血流が悪くなるため、しびれや歩行時の痛み、長期的な痛みや冷たさなどの症状が出やすくなります。

筋肉痛との判別は【じっとしていると症状がないのは筋肉痛、じっとしていても症状があるのが閉塞性動脈硬化症】と判断できるでしょう。

坐骨神経痛

坐骨神経は、坐骨を通ってお尻の筋肉となる梨状筋を抜け足へ向かう末梢神経のことを言います。

坐骨神経痛はこの神経がさまざまな原因でダメージを受け、お尻から下肢にかけてじくじく・ジンジンとした痛みが出る障害です。

坐骨神経についてはこちら。

坐骨神経痛でしびれがあるのはなぜ?チェック方法とストレッチを紹介

深部静脈血栓症

深部静脈血栓症は、足・下腹部にある深部静脈という血管に血栓ができる病気です。

下肢の痛みや腫れ、皮膚の変色などが生じ、症状が進行すると肺塞栓症などのリスクが高まると考えられています。

筋肉痛では腫れや皮膚の変色はありませんので、容易に判別できるでしょう。

【まとめ】ふくらはぎの筋肉痛について

本記事ではふくらはぎの筋肉痛について、原因や状態、さまざまな疑問にお答えしてきました。

ふくらはぎの痛みは一時的な筋肉痛だと思っていても、実は重大な病気が隠れている可能性も否定できません。

ふくらはぎの筋肉痛が長引いている際には肉離れや病気の可能性も考慮して、早めに検査や治療・施術を受けていただければと思います。


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