「かかとが痛い」と子供が言ったら…7つの対処法で早期に症状を解決しよう!


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子供は身体の構造はまだまだ未完成で、ときに無理な動きをすることが多いので、かかとに負担がかかって痛みを訴えることがあります子供からから「かとが痛い」と言われると、何か重大な障害が起こっているのではないかと親御さんは心配になりますよね。今回は、かかとが痛いと言う子供に考えられる原因と7つの対処法をわかりやすく解説していきたいと思います。

院長:伊藤良太
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かかとが痛い子供の原因とは

かかとが痛い子供の原因とは何があるのでしょうか。子供がかかとが痛いと言っても、それは成長期による痛み(成長痛)だと勘違いしてしまう親御さんも少なくはありません。子供のかかとの痛みは、次のような原因・症状が起こっている可能性も考えられるため、子供が発するSOSサインを見逃さないように注意しておきましょう。

ちなみに成長痛と運動による痛みは全くの別物ですので、こちらの記事もご覧いただけると嬉しいです☆

成長痛の見分け方をご紹介!正しい知識と対処で上手に乗り越えよう!

シーバー病

踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)とも呼ばれているシーバー病は、子供が過度なスポーツを行った際に、かかとに強い負担がかかることで発症しやすいと障害です特にランニング、サッカー、剣道など、かかとを駆使するスポーツで発症する子供が多く、かかとが地面に着けなくなるような痛みを感じます子供はかかとの骨が未発達・未完成のため、このような過度なスポーツでシーバー病につながるリスクが高いのです。

シーバー病についてはこちらをご覧ください。

子供に多いシーバー病とは?成長痛の見分け方とマッサージ方法をご紹介!

アキレス腱炎

子供のアキレス腱炎とは、アキレス腱が炎症を起こし、歩行痛や押すと痛いなどの症状が出ますアキレス腱炎は大人だけでなくスポーツをしている子供にも生じやすく、ふくらはぎやアキレス腱に疲労が蓄積していることが原因のひとつですアキレス腱は、スポーツ時のジャンプ・走ることで動く腱となっているため、子供がスポーツを頻繁に行っている場合は、必然的に疲労が蓄積し、アキレス腱炎からのかかとの痛みにつながるのです。

アキレス腱炎についてはこちらをご覧ください。

歩くと痛いアキレス腱炎の対処法とテーピング。違和感は切れる前兆!?

足底筋膜炎

足底筋膜炎は起床時の一歩目から、かかとの痛みを感じることが多く、この痛みは初期で感じやすい症状です。足底筋膜炎は適切な治療・処置を施さないと、長い期間痛みが引かなくなることもあり、その結果足をかばうようになるため、もう片方の足にまで痛みが出やすくなります。足底筋膜は子供の足の骨格を構造するための重要な部分となり、過剰な重さがかかると強い張力にさらされるため、かかとの痛みが慢性化してしまうのです。

足底筋膜炎についてはこちらをご覧ください。

足底筋膜炎の原因と治らない理由、お勧めのインソールとテーピングの巻き方

踵骨後部滑液包炎

踵骨後部滑液包炎(しょうこつこうぶかつえきほうえん)とは、かかとの底部に発生しやすい症状のひとつで、かかとの皮膚や骨、筋肉と骨がこすれてその衝撃が痛みになることを言います。踵骨後部滑液包炎は悪化すると皮膚の下部に腫れが出たり、踵骨が痛みに反応して隆起することもあるため、子供のかかとの異状に気付きやすい症状と言えるでしょう。踵骨後部滑液包炎についてはこちらをご覧ください。

踵骨後部滑液包炎はアキレス腱の痛みと違うの?対処法や治療法とは?

かかとの痛い部位

かかとの痛い部位によって対処法はもちろん、痛みの原因も変わってきますので、部位別に考えられる症状を解説していきます。

後ろ側

子供がかかとの後ろ側の痛みを訴えている際は、アキレス腱に何らかの異常が生じている可能性があります。かかとに感じる違和感や痛みはまっすぐにつながっているアキレス腱にまで作用しやすく、圧痛や強い痛み、内出血や腫れ、盛あがりなどが生じることもあります。また、ジーンとするような痛みが慢性的になっている場合は、シーバー病の可能性もあるでしょう。

内側や外側

かかとの内側や外側に子供が痛みを感じている場合は、足底腱膜の炎症が考えられます。長時間の立位や歩行、走るなど、足の底に負担がかかる動作を繰り返したために、足底腱膜に炎症が生じ、内側や外側に強い痛みが出やすくなります。足底腱膜の炎症は、しばらく歩いていると痛みが緩和されることもあるのですが、決して楽観視をせずに早めに施術・治療を受けましょう。

下側

子供は足指をしっかりと設置した正しい歩き方をすることがまだまだ難しいため、かかとの下側に負荷がかかり、強い痛みを感じやすい傾向にあります。かかとの下側の痛みは、踵の骨の血流障害が起き、炎症と痛みが生じやすくなり、そのほかには

ジャンプの着地地点が固く、かかとにかかる強い衝撃により、下側にある脂肪の塊が壊れて痛みが出ることもあります。

かかとが痛いのはどうすると痛いのか?

かかとが痛いのはどうすると痛いのか、つまり子供のかかとの痛みは、じっとしていても・歩いても・運動した時などのケースでも生じるのです。

ここでは、これらのケース別に考えられる原因や症状について解説していきます。

じっとしていても

子供がじっとしている状態でもかかとに痛みを感じるのは、

  • 間違った歩き方によってかかとが疲労している
  • 靴底の硬い靴を長時間履いている
  • 短期間で体重が増加し、身体を支える筋肉の耐力が追い付かな

などの原因が考えられています。

痛み方はジンジン痛い、ズキズキ痛いと訴えるでしょう。

歩くと

歩くとかかとの痛みを感じる場合は、

  • 新しい靴を履いたことによってかかとの負担になっている
  • アキレス腱の炎症や異状
  • 扁平足によるもの
  • 靴と足が合っていない

などの原因が考えられます。

初めて履く靴では比較的起きやすい症状ですが、何度履いても同じ症状がある場合には、靴が合っていないと判断しましょう。

そのほか、何かしらの症状がある時にも靴と足が合っていないので、インソールを入れるなどの対策が必要です。

運動すると

子供が運動時にかかとの痛みを訴えた場合は

  • 運動量が子供の持つ筋力に耐えきれていない
  • 過去の打撲や外傷がきっかけによるもの
    (かばい動作により、かかとにかかる負担が大きくなっている)

などの原因が考えられています。

子供の場合には運動量を調節しないと、身体にかかる負担を考えずに楽しさばかり先行してしまうもの。

日頃から動き方や身体の使い方を考慮して、メニューを構成したり、偏った動きにならないよう配慮しましょう。

朝の一歩目

子供が朝起きて一歩目からかかとの痛みを訴えた場合は、朝の急な動きでかかとに負担がかかり、土踏まずからかかとが痛くなる足底腱膜炎の可能性が考えられます。

一歩目、二歩目、三歩目と、歩くたびに痛みが軽減していくのも足底筋膜炎の大きな特徴でしょう。

寝起きは筋肉が固く、固い筋肉に全体重がかかるため出てくる症状なのです。

かかとの痛みの対処法【7選】

かかとの痛みの対処法にはどのような方法があるのでしょうか。子供がかかとが痛いと言ったら、症状や痛みの度合いに合わせて、次の7つの対処法を行っていきましょう。

安静

歩くだけでもかかとの痛みを感じている際は、いったん運動をお休みして、足を安静に保つようにしましょう。

歩いても痛い場合には、松葉杖で足への加重を回避すると完全安静となり、組織の修復を早めるケースもあります。

しかし、過度の安静はかかとの痛みのほかにも症状を作ってしまう場合もありますので、その見極めはとても重要になるでしょう。

ストレッチ

子供のかかとの痛みには、アキレス腱伸ばしや足の裏のストレッチが効果的です。

アキレス腱のストレッチ方法

1:伸ばす方の足を一歩後ろへ
2:
つま先は共にまっすぐ前を向く

かかとを離さず…

3:体重を前に出した足にかけて、後ろ足を伸ばす
4:気持ちよさを感じる間行う

骨盤を前に。

写真右(下)のように手で足の裏を伸ばす方法もあります。

ストレッチの方法についてはこちらをご覧ください。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

マッサージ

かかとに痛みを感じている時には、足の裏やふくらはぎをマッサージをすると、痛みの緩和やリラクゼーションに役立ちます。皮膚の炎症や盛り上がりが見えるときは、保湿成分配合の低刺激のボディクリーム、消炎・鎮痛作用のある塗り薬などを使うこともおすすめです。

揉む、というより、ゆっくり指で押す方が痛くなく、しかも効果的に行えるでしょう。

身体に触れる時の注意点やポイントを知りたい方はこちらをご覧ください。

もみほぐしの効果と目的とは?マッサージとほかの施術との違いを解説

テーピング

かかとの痛みを緩和するためには、足の裏の筋肉とアキレス腱への負担を軽減する必要があります。

テーピングの貼り方をご紹介します。

1:親指の付け根からかかとを通り、小指の付け根に貼る

2:かかとの下側からふくらはぎの真ん中まで貼る

1,2共に、テーピングの貼り始めと、貼り終わり以外は少し引っ張って貼ると固定力が強くなります。

扁平足やアキレス腱のテーピングの貼り方はこちらよりご覧ください。

扁平足のテーピングでの治し方をご紹介!うまく貼るコツは【引っ張る方向】にあり!

歩くと痛いアキレス腱炎の対処法とテーピング。違和感は切れる前兆!?

超音波

超音波による治療は、かかとに1回20分程度当てる方法で、患部の修復を早める効果が期待できます。

当院では【伊藤超短波性 オステオトロン】を使用しており、骨折や捻挫、打撲などの症状にも大変効果的です。

同じものではありませんが病院によっては保険適応により、貸し出しを行なっていることもあります。

オステオトロンV

酸素ルーム

酵素ルームは、酵素が逃げない空間の中に、酵素濃縮期で濃度を高め、50分程度中にいるだけでかかとの痛みを緩和します。

※写真は当院が使用している酸素ルームです。

酵素ルームは気圧を高めて血流の流れを活性化するため、細胞にたくさんの酵素を補い、新陳代謝を高めながらかかとの組織を修復します。

酸素ルームもオステオトロンも共に明確なエビデンスがあります。

インソール

子供のかかとの痛みにインソールを用いると、

  • 歩行時や走行時のかかとへの衝撃を吸収する
  • かかとへの負担を軽減する
  • 正しい足のつき方により、足全体への負担軽減となる

などの効果があります。

当院オススメのインソールは《シダス社》になります

シダス社公式HP→https://sidas.co.jp/

上記の画像のインソールはオールラウンドタイプですが、競技によって使い分けも可能です。

縦のアーチサポートはもちろん、横のアーチとかかとのクッションとホールド感も考えて作られています。

足は体重の5倍もの圧力がかかると言われていますので、インソールによって負荷や圧力から子供のかかとを守る働きがありますのでオススメです。

かかとが痛いと子供が言ったら…【おわりに】

かかとが痛いと子供が言ったら、成長時に良くあることだと楽観視せず、早めに先生に見てもらいましょう。スポーツや遊びを思いっきり楽しめる子供の日常を早めに取り戻すことができるよう、今まで以上に子供の足の健康に気を配ってくださいね。


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