ふくらはぎがだるい原因とは?考えられる疾患や対処法、予防法をご紹介


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ふくらはぎのだるさは、十分な休息をとったり足に負担をかけない生活習慣で良くなる傾向にありますが、長期的にだるさが続いている場合は、何らかの疾患の可能性が考えられるかもしれません。

ここではふくらはぎがだるい原因や、だるさを軽減する対処法、予防法などをわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

院長:伊藤良太
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ふくらはぎがだるい原因とは?

ふくらはぎがだるい原因にはさまざまあります。

そして、ふくらはぎが長期的にだるく、ときにジンジンとした痛みやしびれが生じている場合は、次のような疾患が原因となっている可能性があります。

ここでは、ふくらはぎのだるさの原因と可能性が疑われる主な疾患について見ていきましょう。

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは、

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)は足の血管の病気です。下肢とは足のことで、静脈瘤は血管(静脈)が文字どおりコブ(瘤)のようにふくらんだ状態のことをいいます。

下肢静脈瘤は良性の病気ですので急に悪化したり命にかかわることはありませんので安心してください。しかし、足のだるさや、むくみなどの症状が慢性的におこり生活の質(QOL)を低下させます。下肢静脈瘤:Medtronic

下肢静脈瘤は、静脈がこぶのようになって膨らみ、皮膚の表面がぼこぼこと浮いてくる症状となっているため、比較的自身でも気付きやすい原因と言えるでしょう。

また下肢静脈瘤は女性や立ち仕事をしている人に起こりやすい傾向があります。

立ち姿勢が気になる方はこちら。

反張膝チェック!改善トレ&ストレッチで脚が太い原因へアプローチ!

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、

「甲状腺機能低下症」とは、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態です。甲状腺機能低下症による症状には、一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあります。軽度の甲状腺機能低下症では症状や所見に乏しいことも多いです。甲状腺機能低下症:財団法人:日本内分泌学会

甲状腺機能低下症によるふくらはぎのだるさは、甲状腺に異状が見られることによってだるさの原因物質を分解・排出できなくなります。

そのため運動をしていない状態でもふくらはぎが痙攣したり、こむらがえりを起こすようになります。

こむらがえりについて詳しくはこちらをご覧ください。

こむらがえりの原因と予防法、上手に対処するには?柔道整復師が解説!

月経前症候群(PMS)

月経前症候群とは

月経前=月経前の3~10日の間に続く精神的、身体的な症状で、月経が始まるとともに症状がおさまったり、なくなったりするものを指します。月経前症候群: PMSラボ

月経前はホルモンバランスの乱れによる影響で、ふくらはぎのだるさの原因となる余分な水分が体内に溜まりやすくなり、ふくらはぎのだるさや、チクチクするような皮膚の痛みを感じることがあります。

月経前症候群は、ちょっとしたきっかけでもストレスやイライラが募ることで体内に大量の活性酸素が発生し、血管にダメージを与えてふくらはぎの血行が不安定となり、だるさや痛みにつながってしまうのです。

筋肉によるもの

ハードなスポーツや長時間の歩行、立ったままでの作業ではふくらはぎに疲労が蓄積しやすくなります。

連続した筋肉への負荷により、疲労物質が蓄積し筋肉は固くなります。

このような状態のふくらはぎでは足の血流が滞り、老廃物や毒素、疲労物質は流れにくくなり、新鮮な酸素と栄養が十分に行き渡らなくなり、だるさを招いてしまうのです。

同時に合わない靴を履いて歩くなどをすると足の負担が増えて、筋肉が固くなってしまうでしょう。

血行不良(冷え)

長時間同じ姿勢でいることでふくらはぎへの刺激不足、冷えも、足の血行を悪くする原因です。

血行不良や冷えは、足の血管が過度に収縮して血液のめぐりを妨げた状態のため、内部に蓄積した疲労物質が流れ出にくくなり、ふくらはぎのだるさにつながってしまいます。

デスクワーク時に感じるふくらはぎのだるさの一番多い原因、といっても過言ではありません。

むくみによるもの

むくみは足の内部に余分な水分・塩分が溜まり、これらの物質が血管を圧迫して血流を妨げるために起こり、長期的な足のだるさを感じることがあります。

血行不良や冷えと密接な関係ですので、日頃の環境に気を配ることが大切です。

むくみについての関連記事はこちらをご覧ください。

産後の足のむくみ(浮腫)を解消!原因に応じた対処法【7選】をご紹介!

ふくらはぎのだるさの対処法

ふくらはぎのだるさの対処法を参考にしていただければと思います。

ストレッチ 

ふくらはぎのだるさを感じたらまずは、血流を促して疲労物質を排出するストレッチを行なってみましょう。

ちょっとした空き時間にも気軽に、カンタンに行える方法をご紹介いたします。

後ろ足のつま先が外向きに向きやすいため、内側に入りすぎているくらいの感覚で行うと、つま先は真っ直ぐ向く(緑矢印方向)でしょう。

気持ちよさを味わいながら行うと筋肉は早く緩みます。

ストレッチの方法について詳しくはコチラ。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

マッサージ 

ふくらはぎのだるさを感じたときにマッサージは大変効果的です。

座るところがあればどこでも行えますので、是非とも行なってみてください。

ふくらはぎのだるさのマッサージはリラックスしている入浴後など、血行が良くなっているタイミングで行うとより良いでしょう。

指で押してみると固いところや気持ちいところがあり、また直接的にだるさを感じるところを押しても構いません。

但し、下肢静脈瘤の場合には患部を押すことは禁忌ですので気をつけて行いましょう。

マッサージやもみほぐしについての関連記事はこちら。

筋肉痛への部位別マッサージ方法をご紹介。早期対処で早期回復!

もみほぐしの効果と目的とは?マッサージとほかの施術との違いを解説

着圧ストッキング

ふくらはぎのむくみやだるさが気になる際に、女性の愛用者が多い着圧ストッキングは、

などの特徴・メリットがあり、身近な市販店舗でも気軽に購入できます。

中でも私のオススメはこちら。


足首から段階的に圧が高くなる設計で、アキレス腱の細い部分からふくらはぎの幅のあるところまで均等に着圧が可能です。

ただ、「強く圧迫力が欲しい!」と思う方はコチラ。


強力な圧迫により、ふくらはぎのむくみ対策にはもってこいの商品です。

それぞれのサイズの選び方も靴や足のサイズとは少し違いますので、注意して選びましょう。

ツボ

外くるぶしの後ろにあるへこんだ部分から、指7本分くらい上にあるツボの「飛陽(ひよう)」は、ふくらはぎのだるさや疲れ、むくみなどの緩和・予防に有効でしょう。

このツボを、リラクゼーション効果が高まる入浴時や睡眠前のタイミングで、「痛気持ちいい」と感じる程度に指の腹を使って押します。

的確な位置をご自身で見つけるのは難しいので、緑丸周辺を押して、固さや痛気持ちいいところを探して押すと良いでしょう。

お風呂でのバタ足エクササイズ

ふくらはぎのだるさを感じた際は、血行を促進したり冷えを緩和する、お風呂でのバタ足エクササイズもおすすめです。

湯船の中で足をバタバタさせるだけのこのエクササイズは、水圧によってふくらはぎにかかる圧力が強くなるため、だるさや疲労回復、冷えの改善といろいろなメリットを実感できるでしょう。

ふくらはぎのだるさの予防法

ふくらはぎのだるさの予防法にはどのようなものがあるのでしょうか。

ふくらはぎにだるさを感じると精神的ストレスを感じたり、老廃物・毒素が溜まっていることで外見のコンプレックスにつながるセルライトに変わることもめずらしくはありません。

ふくらはぎのだるさを未然に予防できる、生活習慣のポイントや運動、グッズを使った方法を見ていきましょう。

長時間座らない

ふくらはぎのだるさは長時間同じ姿勢・座っていることで血液循環が悪くなり、疲労物質が溜まってだるさを引き起こします。

特に仕事中は長時間同じ姿勢で座ることを避け、せめて60分に一度、理想的には30分に一度は歩くなどして刺激を与えましょう。

筋トレ

筋肉には血流を促す働きがあるため、ふくらはぎのだるさを予防するための筋トレを週2~3回程度行いましょう。

ふくらはぎのだるさに有効な筋トレは、

などがあります。

その中でも方法も簡単で、どこでも行える「スタンディングカーフレイズ」をご紹介します。

これだけです!

できることなら、かかとは目一杯高く挙げられると理想的です。

ふくらはぎの筋肉を鍛えると膝への負担軽減効果もあるため、普段から行なってほしい筋トレの一つでもあります。

インソール

インソールは、足にあるアーチの崩れを補正して足の着き方を整えるため、ふくらはぎのだるさやむくみの予防、緩和にもアプローチできます。

インソールは使用する場面に応じた種類のラインナップが豊富なため、いろいろな靴にも合わせられるのも大きな特徴です。

当院で扱っているインソールは「シダス」というフランスの会社のインソールになります。

シダス公式HP→https://sidas.co.jp/

写真はスタンダードタイプの【コンフォート3D】と言われるインソールです。

当院では歩いたり、立っている時間の長い方だけでなく、足の裏や足首、膝などに何かしらの不調を感じる方にもお勧めしています。

シダスのインソールは足の着き方だけでなく、かかとの保護や外反母趾の防止にも役立ちます。

足に不調を感じる方には、是非とも試していただきたいインソールです。

インソールについて詳しくはこちら。

モートン病に効くテーピングとマッサージの方法、歩き方とインソールの関係

足底筋膜炎の原因と治らない理由、お勧めのインソールとテーピングの巻き方

水分補給

こまめな水分補給は血液をサラサラにして、疲労物質を流す働きがあります。

水分不足は血液がドロドロになり、疲労物質の蓄積によってふくらはぎのだるさを引き起こしてしまうため、毎日1.5L程度の水分補給が一つの目安となっています。

水分の摂り方についてはこちら。

夏場の時期の水分補給について。

ただ水分の摂り方も必要以上にしてしまうと「水太り」を言われる状態にもなり、ふくらはぎにむくみをもたらすこともありますので、身体の調子と状態を見ながら摂るようにしましょう。

水太りについて詳しくはこちら。

水太りの解消方法5選!原因と対処法を詳しく解説!

着圧

着圧はふくらはぎに適度な負荷をかけて血流を促すため、だるさやむくみ、疲労回復に有効です。

ストッキングやソックス、レギンスタイプなどのバリエーションも豊富なので、好みの使用感や着用のシーンに応じて選ぶようにしましょう。

圧の強さによっては、身に着けていて苦しさを感じるものもあるでしょう。

その苦しさが、強すぎるものはお勧めできませんが、装着後は「症状が楽」という場合には合っているとも判断できます。

「気持ちいいけど、楽にはならない」ものもありますので、合っているか否かは【症状が楽になるかどうか】で判断すると良いでしょう。

大切なのは「気持ちよさ」ではありません。

ふくらはぎだるさの原因について疑問集

続いてはふくらはぎのだるさの原因に関する疑問にお答えしていきます。

自律神経が関わっているの?

ふくらはぎのだるさは自律神経にも関わりがあります。

自律神経には、

があり、交感神経ばかりが優位に立っていると血管が収縮している分、血流が妨げられて足のだるさが起こりやすくなるのです。

リラックスする時間を一日のうちに何度も感じる時間を持つことはふくらはぎにはもちろん、身体全体にも良い影響を与えるでしょう。

自律神経に関する記事はこちら。

自律神経失調症の症状って何があるの?その原因と改善方法とは!?

不定愁訴とうつ、自律神経の関係とは?適切に治療を受けるには心療内科?

ストレートネックで頭痛や自律神経症状、しびれが出たら枕とタオルで解消!

足がジンジンするのも同じ対処法でいいの?

疲れを感じていなかったり、運動をしていない状態でも足がジンジンとしている場合は、

などの疾患の可能性があるため、その日だけではなく、定期的、または不定期に感じる際には迷わずに先生に診てもらうことを強くお勧めします。

更年期だから?

ふくらはぎのだるさは、更年期も原因の一つかもしれません。

更年期になるとホルモンバランスの乱れによって、体内に余分な水分を溜める性質のあるホルモンが増加しやすくなり、ふくらはぎのだるさ、重さを感じやすくなると言われています。

辛い状態や長く続くようなら我慢しないで、適切な行動をしたほうが賢明でしょう。

何科へ行けばいいの?

ふくらはぎのだるさに疾患の可能性がある場合は、

が適しています。

ふくらはぎのだるさが筋肉疲労によるものの場合は、接・整骨院でみてもらうと良いでしょう。

病院でふくらはぎのだるさの原因がわからなかった場合には、基本的に筋肉系にアプローチするとほとんどの症状は軽減します。

セルフマッサージで変化のない場合には接・整骨院で施術を受けてみましょう。

接・整骨院で施術を受ける際には、健康保険適応の有無について知識を深めてから来院することをお勧めします。

整・接骨院における保険適応の範囲と当院の実際の対応

【まとめ】ふくらはぎのだるさの原因について

本記事ではふくらはぎのだるさの原因、対処や予防法についてお伝えしてきました。

ふくらはぎのだるさは深刻な疾患の可能性も考えられるため、決してそのままにせずに早めの診察や施術を受けて健やかなコンディションを取り戻していただければと思います。


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