赤ちゃんにたんこぶが…!?様子別に見る症状と対処法を解説します。


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赤ちゃんは身体の構成上頭が重く、しかも筋力がないために、頭をぶつけてたんこぶを作ってしまうことが少なくはありません。

親御さんは赤ちゃんから目を離さないように注意していても、知らず知らずのうちに赤ちゃんが頭をぶつけてたんこぶを作ってしまうことがあるので本当に心配ですよね。

今回は、赤ちゃんがたんこぶを作ってしまった際、その時の様子からわかる症状や、早めに不安を取り除くベストな対処法3選を解説していきたいと思います。

院長:伊藤良太
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赤ちゃんがたんこぶを作った!その時の様子は!?

赤ちゃんがたんこぶを作った!その時の様子を見ることはとても重要です。

赤ちゃんがたんこぶを作ると、泣いたり泣かなかったりその時の様子は実にさまざま。

赤ちゃんがたんこぶを作った時の様子からわかる症状を一緒に見ていきましょう。

泣く

赤ちゃんが頭をぶつけると、一般的には泣くことが多いです。

頭をぶつけたことによる驚きや怖さ、痛みなどが伴って赤ちゃんは泣くことがあるので、呼びかけたりあやしたりして、いつものような反応を示すかどうかの確認をしてみてください。

赤ちゃんが頭をぶつけてたんこぶを作った際、すぐに泣いてのちにいつもの機嫌を取り戻し、嘔吐などがない場合は過度な心配の必要はないでしょう。

泣かない

赤ちゃんがたんこぶを作っても泣かない場合は、そこまでにの痛みや恐怖、驚きを感じなかったケースが考えられます。

ですが赤ちゃんがたんこぶを作っても泣かないからと決して楽観視はせず、泣かない場合は意識障害などのリスクもあるため、いつも通りの様子かどうか、またはいつもとは違う様子なのかをしっかりと見極めましょう。

判断がつかない場合には迷わず医療機関に受診することをお勧めします。

寝る

赤ちゃんがたんこぶを作って眠ってしまうのは、いつもよりも泣いて心身ともに疲れてしまったことが原因のひとつと考えられています。

赤ちゃんの動きや頭をぶつけた箇所に目立った異常がなければ、そのまま寝かしつけておいても問題ありません。

ただ、赤ちゃんが頭をぶつけてたんこぶを作り、のちに眠ってしまった場合は、

  • 打った箇所に異変はないか?
  • 嘔吐していないか?
  • 呼吸のリズムに乱れはないか?

という点を赤ちゃんが眠っている間にじっくりと確認しておきましょう。

意識・視点が定まらない

赤ちゃんがたんこぶを作った際、ボーっとしていて意識がはっきりとしていなかったり、視点が定まっていない場合には、意識障害や頭に何らかの衝撃・異常がある可能性もあるため、早めに救急車を呼ぶようにしましょう。

自己判断は危険です。

迷った時は医療機関へ行きましょう。

嘔吐・けいれん

赤ちゃんがたんこぶを作ると、精神的な不安やショックから1~2時間程度にわたって嘔吐をすることがあります。

嘔吐やけいれんは救急車を呼ぶ必要はないものの、できるだけ早めに病院へ行くことが望ましいでしょう。

赤ちゃんがたんこぶを作ってから、嘔吐が2時間以上続いている場合も早めに医療機関に受診してください。

呼吸や顔色

赤ちゃんがたんこぶを作ってから顔色が青ざめていたり、呼吸が異常に速い・遅いなどの様子が見られる際には、

  • 脳の損傷
  • 脳出血
  • 骨折

などを生じている可能性があるため、この場合も早めに病院で診てもらいましょう。

食欲・ミルクの飲み

赤ちゃんがたんこぶを作っても比較的食欲があり、いつものペースでミルクを飲んでいる場合は、軽い打撲である可能性が高いと言えます。

逆に赤ちゃんにまったく食欲がない、ミルクを飲みたがらない場合は頭にはもちろん、精神的なダメージを強く受けている可能性があるため、早めに病院で診てもらうことがお勧めです。

赤ちゃんがたんこぶを作った後の対処法

赤ちゃんがたんこぶを作った後の対処法についてご紹介します。

救急車を呼ぶ・病院に行く・様子を見る、のケースの3つを解説していきたいと思います。

救急車を呼ぶケース

赤ちゃんがたんこぶを作った時に救急車を呼ぶケースは、

  • 嘔吐やけいれんが2時間以上続いている
  • ボーっとしていて意識がはっきりしていない
  • 鼻や耳から透明の分泌物が流れている
  • 手足が不自然な角度に曲がっている
  • 耳の後ろや目のまわりに、赤紫色の出血斑が見られる

などがあります。

いつもとは違う様子の我が子を見るとどうしても動揺して、混乱してしまうものです。

一度、深呼吸をしてから行動に移してくださいね。

病院に行くケース

赤ちゃんがたんこぶを作った際に速やかに病院へ行くケースには、

  • たんこぶを作った後ずっと泣き止まずに機嫌が良くない
  • 顔色が青ざめ、たんこぶの部分の腫れがひどくなっている
  • 頭部を切って出血している、傷口が大きく出血が止まらない
  • 呼吸が乱れ、咳込んでいる
  • 血尿や血痰が出ている
  • 2回以上の嘔吐があった

場合などがあります。

機嫌が良くないというのは赤ちゃんからのメッセージです。

いつもとは違う場合には迷わずに医療機関を受診し、きちんとした検査や注意事項を聞きましょう。

様子を見るケース

赤ちゃんがたんこぶを作っても、一時的に様子見で対処してもよいケースは、

  • いつも通りぐっすり眠っている
  • 食欲が落ちていない
  • 顔色が良い

場合があり、無理な動きをさせないように気を付けながら、やさしい声がけや、あやしなどのスキンシップで赤ちゃんを安心させてあげましょう。

赤ちゃんが頭をぶつけて残る障害

赤ちゃんが頭をぶつけて残る障害には、

  • 脳には異常がなくても6時間程度意識の混濁が見られる脳震盪(のうしんとう)
  • 6時間以上意識障害が続くびまん性軸索損傷(じくさくしょうがい)
  • けいれんと意識障害、嘔吐と顔色の悪さが長時間続く小児頭部外傷後嘔吐症(しょうにとうぶがいしょうごおうとしょう)

などがあります。

その時は大丈夫と思っていても実は脳に障害が…、ということにもなりかねません。

頭にたんこぶを作ってしまった場合には、親御さんがしっかりと様子を観察しましょう。

赤ちゃんのたんこぶの種類

赤ちゃんのたんこぶの種類には、ぶつけてしまった箇所、皮膚の盛りあがりなどで変わりさまざまです。

ぷよぷよ

あかちゃんのたんこぶがぷよぷよしている場合は、頭蓋骨と骨膜の間に血液が溜まる、骨膜下血腫(こつまくかけっしゅ)の可能性が考えられます。

赤ちゃんのぷよぷよのたんこぶは、まずは先生に診てもらって適切な治療を受けた後、自然に吸収されて消失することがほとんどでしょう。

固い

赤ちゃんのたんこぶが固い場合は、皮下組織内に血液が溜まった状態で、通常では1~2週間程度で治ると言われています。

固いたんこぶは早めに患部を冷やす必要があり、それが遅れてしまうとたんこぶが大きくなってしまうこともあるため注意してください。

固いたんこぶは通常、自然に吸収され消失する傾向ではありますが、万が一のためにも先生に診てもらうことをお勧めします。

赤ちゃんのたんこぶへの3つの対処法

赤ちゃんのたんこぶへの3つの対処法をお伝えしますので、もしたんこぶを作ってしまった場合には実践してください。

早速、3つの対処法を見ていきましょう。

冷えピタ(冷やす)

赤ちゃんのたんこぶは不自然に熱がこもり、頭部の皮膚の赤みや盛り上がりが生じることもあります。

そのためまずは、ビニール袋に氷を入れて赤ちゃんの頭にタオルを当てて20~30分程度冷やすようにしましょう。

また身近なドラッグストアでも手軽に購入できる冷えピタを使ってみることもおすすめです。

冷やしたあとのたんこぶは青みがかることもありますが、これは悪化ではなく治る過程の状態と言われています。

安静

赤ちゃんがたんこぶを作って頭を冷やした後は、できるだけ無理な動きをさせないように安静を心がけましょう。

赤ちゃんが安定にしている最中に、嘔吐や元気がなくなる、再度大声で泣いてしまった場合は、頭・メンタルの両方のケアが必要になるため、すぐに病院へ受診することがおすすめです。

強い刺激は与えない

赤ちゃんが頭をぶつけてたんこぶを作ることはめずらしいことではないものの、当の赤ちゃんはとてもビックリしていたり、おびえて精神状態が不安定になっている可能性もあります。

無理に赤ちゃんを笑わせようとしたり、身体を過剰に触って刺激を与えないように気を付けましょう。

赤ちゃんの不安を取りのぞいてあげられるような、やさしい声がけとスキンシップ、抱きしめてあげて精神の安定を与えましょう。

赤ちゃんがたんこぶを作って、その時確認すべきこと

赤ちゃんがたんこぶを作った時には、確認すべきことがいくつかあります。

赤ちゃんにたんこぶができた部位によって症状や救急車を呼ぶ、先生に診てもらうタイミングが変わることもあるので、確認すべき点を早めに理解しておきましょう。

たんこぶは頭?おでこ?

赤ちゃんのたんこぶは頭やおでこにかかわらず、重大な障害が残る可能性もあるため、顔色や元気があるかどうかを確認して早めに病院へ受診してください。

高いところから落ちたの?

赤ちゃんが高いところから落ちて作ったたんこぶの場合は、たいていが大声で泣くケースが多いですが、赤ちゃんの恐怖心を取り除くようにあやしたり、頭を包んでやさしくなでるようにしてみましょう。

出血や意識がはっきりしていない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

ものが落ちてきたの?

赤ちゃんの頭は、大人に比べると皮膚と骨がやわらかく、衝撃によってへこむこともあるため、頭部に凹凸がある場合は迷わずに病院を受診してください。

フローリング?それとも!?

フローリングや壁などに赤ちゃんが頭をぶつけると、頭部の不自然な陥没の他にも、けいれんや意識がはっきりしなくなることがあります。

フローリングならまだしも、コンクリートの地面に頭を強打した際には骨折や脳内出血、そのほかさまざまなリスクがありますのですぐに病院を受診してください。

赤ちゃんの様子や具合によっては、救急車の要請を早めに行うようにしましょう。

【まとめ】赤ちゃんがたんこぶを作ったときの対処法を知ろう

赤ちゃんがたんこぶを作った時の対処法は、

  • お家で安静
  • 様子を見て病院に受診する
  • 救急車を呼ぶ

の3つの対処法を、意識の状態と赤ちゃんの様子を確認してその後の流れを決めていきましょう。

頭をぶつけてたんこぶを作ることは、赤ちゃんであればいつでも起こり得る可能性があるので、親御さんも赤ちゃんも安心して過ごせる環境づくりに気を配っておくようにしましょう。


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