突き指が治らない理由とは?原因やその経過について詳しく解説。


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スポーツなどでボールが指に当たってなりやすい突き指。

「突き指してから何日も経つのにいつまでも痛いな…」

痛みはありながらも、生活はできるので放っておく方も少なくありません。

なぜ突き指がなかなか治らないのかについて詳しく見ていきましょう。

院長:伊藤良太
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突き指とは?

指に物が当たったり、引っ掛けたりして関節が通常の可動性(動く範囲)より大きく動いてしまい、関節の組織を損傷してしまうケガのことを言います。

接・整骨院ではとても多く、施術の経験数がとても多いケガの一つです。

放置したり、治療・施術内容を間違うと一生付き合う後遺症とお付き合いすることも…

突き指が治らない原因

突き指が治らない原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか?

それぞれ見ていきましょう。

靭帯の断裂

突き指は指の関節に大きな外力が加わって起きるため、靭帯を損傷(部分断裂・完全断裂)します。

すると腫れや痛みは長引き、日常生活にも支障をきたすほどの症状を感じることでしょう。

微細な損傷では二週間もすれば日常生活に影響はないくらいまで動かせるようになりますが、完全に靭帯が損傷(断裂)しているケースでは一ヶ月以上かかることも珍しくありません。

靭帯を損傷すると自然には修復されないと言われているため、指の関節が緩くなり、再び突き指するリスクも高くなるでしょう。

超音波で治療すると早期に症状と状態の軽減が見られるため、接骨院や整骨院への受診を強くお勧めします。

靭帯損傷についてはこちらで詳しくお伝えしています。

靭帯損傷とは?症状や治療法、早く良くなる方法を解説します。

腱性槌指(腱性マレット)

腱性槌指(腱性マレット)とは指を伸ばす腱が指先で切れてしまう障害です。

腱が切れているので指先は伸びず、押すと痛みも伴います。

ただ、動かさなければ痛みも強く出ないため、そのまま放置してしまうリスクが高いケガでもあるため自己判断は危険です。

指が伸びない時には必ず先生に処置してもらわないと、一生伸びない指になってしまうことも。

詳しくはこちらをご覧ください。

マレットフィンガーの症状とは?原因と治療法、よくある疑問にお答えします

骨性槌指(骨性マレット)

前項では腱が切れたケガですが、骨性槌指(骨性マレット)とは腱が骨を剥がしてしまう骨折です。

部位によって言い方が変わり、骨性槌指(骨性マレット)は指先、第二関節では剥離骨折と言います。

骨折ですので、じっとしていても痛みは感じ、腫れや熱感もあるため放置する方は少ないです。

きちんとした固定をすれば治りますので、先生に対処してもらいましょう。

剥離骨折についてはこちら。

指の剥離骨折について。原因や対処法、さまざまな疑問に解答します

突き指が治らなくて病院に行く目安

突き指が治らなくて病院に行く目安は

  • 指が伸びない
  • 腫れている
  • 熱感がある
  • 内出血がある

のどれか一つでも当てはまる場合にはすぐに病院、接骨院や整骨院に行きましょう。

様子を見る期間は最大で三日間ですので、それ以上経過しても良いことはありませんので、病院、接骨院や整骨院へ受診してください。

上記の症状は組織が損傷している場合にしか出てこない症状ですので、何かしらの損傷があると判断できますので、病院に行くべきです。

突き指で痛みが取れない原因

突き指で痛みが取れない原因について、経過ごとに見ていきましょう。

「突き指が一ヶ月治らない」で考えられること

一ヶ月経過しても突き指が治らないのは靭帯の損傷や腱性槌指(腱性マレット)、骨性槌指(骨性マレット)、剥離骨折の全ての疑いがあります。

患部が腫れているようなら組織が損傷していると判断できるため、未だに組織が修復されていない状態です。

どこを損傷しているのかによって対処は変わるため、レントゲンや超音波で患部を確認する必要があります。

病院、接骨院や整骨院を受診しましょう。

「突き指が二ヶ月治らない」で考えられること

突き指が二ヶ月も治らないのは、突き指という捻挫ではないと判断できるでしょう。

靭帯においては、完全断裂や大部分の断裂の疑いがあります。

腱性槌指(腱性マレット)では固定が必要な時期でもあり、骨性槌指(骨性マレット)の場合には手術が選択されれば完治するかしないかの時期になります。

剥離骨折でも同様で、固定は取れていながらも完全に指が動くか動かないかの時期になるでしょう。

酸素ルームに入ると組織の修復を早めますのでお勧めです。

酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

「突き指が半年治らない」で考えられること

腱性槌指(腱性マレット)になると、半年かかることも。

その理由には。数ヶ月放置していた期間があったことでしょう。

そのままにしていたけど指が伸びない、指先がいつまでもプクッと腫れている、そんな状態を放置していてようやく「いつまでも治らない」と心配になり、病院を受診するケースです。

骨性槌指(骨性マレット)では治療が始まっていると考えるとすでに完治している時期となるでしょう。

靭帯の損傷や剥離骨折では、動かさないことによって「曲げると痛い」という状態が残っていることも考えられます。

ですが動かすことで次第に痛みや動く範囲も広がっていくので、少し痛くても動かすようにしましょう。

「突き指が一年治らない」で考えられること

もはや後遺症と言える時期です。

腱性槌指(腱性マレット)を放置すると指先は完全に伸びない状態で止まっていることでしょう。

これまで普通に生活してきたため、少し指が伸びなくても支障なく今後も生活できます。

ただ、見た目に特徴ある指の形にもなってしまいますが…

突き指が治らないについての疑問集

続いて突き指が治らないについての疑問集にお答えしていきます。 

突き指で腫れてないけど曲げると痛いのはなぜ?

突き指で腫れていないけど曲げると痛いのは、軽微な靭帯損傷が考えられます。

二日三日様子を見て、症状が変わらなければ先生に見てもらいましょう。

靭帯損傷の他に、アライメントの崩れも起こりうる症状です。

突き指で第二関節が痛いのはなぜ?

突き指で第二関節が痛いのは、外力が指先の側面に加わったために起こった捻挫です。

突き指は第一関節か、第二関節かのどちらかがほとんどで起きる傾向になります。

腫れや熱感がある場合は適切な処置を受けた方が良いでしょう。

突き指に湿布はいいの?

突き指に湿布は有効です。

受傷後すぐには

  • 冷感
  • 消炎鎮痛剤
  • 抗炎症

作用の含まれている湿布を選びましょう。

湿布選びについてはこちらも参考にご覧ください。

青あざを早く治すために湿布は有効!?詳しく解説。

【まとめ】突き指が治らないについて

突き指は時を逃すと一生曲がらない指になってしまいます。

一生残る後遺症にならない為にも早期に治療・施術を受けてくださいネ!


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