浮き指について。原因や見た目、治し方と予防法を解説します


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床についた時の足は通常、かかとから指までがしっかり着いた状態になりますが、浮き指は足趾上に反った向きになる足の状態です。

ここでは浮き指について原因や見た目、症状や放置してしまうリスクを詳しくお伝えしていきたいと思います。

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院長:伊藤良太
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浮き指とは

「浮き指とは?」について、原因や見た目、症状を詳しく見ていきましょう。

原因

足指が床から不自然に浮いた状態を指す「浮き指」は、以下のような原因が考えられています。

  • 運動不足、加齢によって足の踏ん張る力が弱まる、足指の筋肉の退化によるもの
  • サイズの合わない靴を履くと靴が脱げないように足の指が浮いてしまうため
  • 立ち姿勢でかかとにばかり重心が傾き、足や膝が後ろ側に引っ張られて指が浮く

浮き指は上記のように、日常生活のささいな癖の積み重ねが原因となることが多いため、年代や性別問わず起こりえる障害と言えるでしょう。

見た目

浮き指は立っている体勢で足の指が地面や靴の底にしっかりと付着せず浮いた状態になります。

写真では親指以外、全て浮いています。

また浮き指になると足指すべてに力を入れることが難しくなるため、以下のような見た目に変わってしまうことも。

  • 立ち姿勢で足の指が一本でも上側に反ったように浮いている
  • 足指よりもかかと側に重心がかかり、膝や足が後ろ側に反ったようになっている

日頃からの癖により、スポーツ時にもかかと重心になるため、動作が一瞬遅れるなどの弊害が起きてしまうケースもありました。

症状

浮き指になると、以下のような症状が見られるようになります。

  • 足が浮いている分、身体がバランスを保とうとして猫背反り腰になる
  • 足が地面に接する面積が小さくなる
  • 踏ん張りが弱い
  • 重心のバランスが崩れて身体全体に不必要な負荷がかかる
  • 足が疲れやすい
  • 動作が一瞬遅れる

などが挙げられるでしょう。

浮き指でも全ての症状が当てはまるわけではありませんが、起きやすい症状であることは間違いありません。

反り腰についてはこちらをご覧ください。

反り腰の原因や改善する方法とは?ストレッチや運動を徹底解説!

浮き指放置のリスク

足指が一本でも浮き指になりこの状態を楽観視して放置してしまうと

  • 身体を支えるバランスが崩れて猫背反り腰が常態化する
  • 自分に合う靴が限定される、またはどれを履いても合わない
  • 脚が疲れやすくなる
  • 腰痛や肩こりを感じやすい
  • 踵や足の裏のトラブルが出やすくなる
  • むくみや冷え

といったリスクが出やすくなるでしょう。

子どもの場合の浮き指は、大人に比べると骨格が未発達であることから、スポーツや活動時のケガの原因になるリスクがあります。

猫背についてはこちら。

猫背から円背にならない為に今から出来るコト。

浮き指の改善方法(治し方)

ここからは浮き指の改善方法(治し方)について、さまざまな方法と有効性をお伝えしていきます。

トレーニング

浮き指は運動不足によって、身体を支える足の筋力が低下していることも原因のひとつです。

「タオルギャザー」という、足の指や足裏を強化するトレーニングは、タオルひとつで場所を選ばずに実践できます。

浮き指に気づいたら、タオルギャザーのトレーニングを毎日欠かさずに行ってみてください。

  1. 床にタオルを置き足をのせる
  2. 足の指全体を使うように意識し、足の指を曲げてタオルを掴む
  3. タオルを足指でつかんだまま浮かせて離す

1回あたり3セットを目標に、慣れてきたら回数を増やしていき、足の裏に張り感を感じたら上手に行えたと言って良いでしょう。

タオルがない場合には、その場で足の指をグーパーするだけでも効果があります。

筋肉への刺激で身体は変えられますので、継続して行いましょう。

筋肉は身体にとってどのような役割を担っているのか?※超重要なこと

サポーター

浮き指のサポーターは、

  • 足指のカバーのような見た目で5本の指に装着する手軽な使い方
  • 足指を支え、広げることで浮き指を補正していく
  • 足のアーチの崩れを改善、予防する

というさまざまなメリットがあり、外反母趾を矯正する目的のサポーターがオススメです。


外反母趾・内反母趾用 サポーター 足指を広げる 足指セパレーター シリコン素材 男女兼用[2個セット]

ストレッチ効果もあるため、脚が疲れやすい方にもピッタリです。

こちらのシリコンタイプは親指と人差し指に挟むだけで簡単に装着でき、足へのストレスもかなり少ないものになります。


外反母趾 サポーター 10個セット 足指セパレーター 柔らかシリコン足指 広げる フットケア 足指開き 男女兼用 (Lサイズ)

最近のサポーターは靴下や靴を履きながらでも使用できる商品が多く、浮き指以外にも偏平足や、マメ・タコの痛みを緩和する効果も期待できるでしょう。

関連記事としてこちらもご覧ください。

「白石接骨院いとう」が勧める、部位別サポーター限選!

テーピング

テーピングを使った浮き指の治し方も外反母趾と同じ巻き方で対応できます。

伸びるテーピングを準備しましょう。

  1. 人差し指の付け根より指1本分下を指で押して指5本を弓形にする
  2. 1の形のまま親指付け根から、小指へ向かって貼る
  3. 親指より、小指に向かって貼る
初めのうちは引っ張りすぎないように貼りましょう。

伸びないテープより、伸びるテープのほうが貼りやすいです。

テーピングの張り方のコツはこちらでご紹介しています。

テーピングの効果って?効果を最大限活かすための注意点と疑問アレコレ

インソール

靴の底に敷いて使うインソールは、足の指が靴の中で浮かずに靴底に足指が接地するようになるため、浮き指の改善・予防の両方に有効です。

また合わない靴を履き続けたことが原因の浮き指にも、インソールを入れることで靴のサイズが足の幅や長さ、形に合うようになります。

インソールには場面に応じた商品が揃っているので、目的別に装着して使用することも可能です。

当院が扱っているシダス社のインソールは浮き指の症状改善にとても役立っています。

シダス社公式HP

→https://sidas.co.jp/

こちらはシダス社のインソール「スタンダードタイプ」です。

普段履きの靴に入れておくと良いでしょう。

一番長く履く靴に入れておくのがオススメです。

インソールについてはこちら。

靴と足とインソールのお話。

    浮き指の予防法

    続いては浮き指の予防法を見ていきましょう。

    実は日常生活から予防は可能です。

    足に合った靴を履く

    サイズの合わない靴は靴が脱げないように足指が浮き、バランスを取ろうとして浮き指に変わってしまいます。

    また歩き方が不自然になって首や肩、腰にかかる負担が強くなってしまうため、自分に合ったサイズ・ワイズ(足の幅のこと)の靴を履くようにしましょう。

    自分に合った靴を選ぶポイントは

    • 指が当たっている感覚がない
    • 靴の中で足が動かない
    • 靴を履くと足が軽くなる

    などです。

    足に合うブランドを早く見つけるのが「浮き指の予防」とも言えるでしょう。

    サンダルを履かない

    サンダルを履くと、足の指はサンダルが脱げないようにと、常に上を向きがちです。

    サンダルだけに限らず、スリッパも当てはまります。

    靴以外の涼しげなものを履く際には、鼻緒のあるタイプの履き物を選びましょう。

    ちなみに膝の悪い方にもサンダルは厳禁です。

    膝の悪い方が、サンダルが厳禁な理由はこちらで詳しくご紹介しています。

    変形性膝関節症のしてはいけない運動とスクワットやウォーキングの効果

    裸足になる習慣

    裸足になる習慣を持っていると、靴や靴下を履いている時よりも足の指で地面を掴む動きが多くなり、浮き指予防に繋がります。

    子供だけでなく、大人の方も家では素足になる習慣を持ちましょう。

    一番簡単な予防と対策かもしれません。

    【まとめ】浮き指について

    本記事では浮き指について、原因や見た目、予防や対処法を解説してきました。

    なかなか改善できない猫背や肩こり、腰痛は浮き指が原因となっている可能性があります。

    浮き指に気づいたら決して放置をせず、お伝えした対処・予防法で本来の安定した動きを取り戻していきましょう。


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