ばね指と湿布について。有効性や貼り方、市販のおすすめ品をご紹介。


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ばね指は手指の使い過ぎによって腱と靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)という組織の間に炎症が起こり、関節の硬さや動かしにくさ、伸ばしにくさを生じる怪我のことを言います。

ばね指を生じると湿布の使用が一般的な対処・応急処置になりますが、どのくらいの有効性があるのか気になるではないでしょうか?

ここではばね指湿布について、有効性貼り方、市販のおすすめ品について詳しくお伝えしていきます。

関連記事としてこちらもご覧ください。

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院長:伊藤良太
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ばね指に湿布は有効性か?

ばね指に湿布は有効性なのかどうかを見ていきましょう。

湿布には、

  • ケガによって生じた患部の炎症を鎮める
  • 炎症、皮膚の腫れによって生じた痛みを和らげる
  • 患部の熱感を和らげる

といった鎮痛・炎症を抑える有効成分が配合されているため、ばね指の上記のような症状が出ている際に有効です。

湿布の使用はばね指の炎症・痛み・熱感を鎮めることには有効性が高いものの、この方法以外にも、

  • 問診、触診、レントゲンや超音波による検査
  • 塗り薬の使用
  • 温熱療法

といった保存療法が早期の回復・根本的な治療となるため、湿布は患部の一時的な症状を抑える目的で使用しましょう。

ばね指の湿布の貼り方

ばね指の湿布の貼り方は、第二関節や腫れや熱感がある部位に貼ることが有効です。

この理由は、ばね指を生じた際に炎症が起こる靭帯性腱鞘が第二関節に存在しているため、または腫れや熱感がある部位に貼るのは湿布により炎症を鎮静化できるからです

ほとんどの場合において、貼るべき箇所は画像の部位になるでしょう。

ばね指が起きやすい指は親指、中指、薬指になります。

ばね指の湿布の貼り方は、

  • 指の動きによるずれをなくすためにはさみで切れ目を入れる
  • テーピング・サポーターで固定をしておく

こともお勧めです。

テーピングやサポーターを貼ると患部の余分な動きを制限し、安静を保てることで症状の鎮静化が早まるでしょう

また湿布は温・冷にかかわらず1日8~12時間の使用が推奨されています。

湿布の有効成分は浸透・保持力に優れていることから、剥がした後でも1~2時間程度の効果持続が期待できるでしょう。

湿布の使い方について、こちらも合わせてご覧ください。

青あざを早く治すために湿布は有効!?詳しく解説。

ばね指で湿布のおすすめ(市販)

ばね指でお勧めの湿布をご紹介します。

最近は身近なドラッグストアやインターネット通販でもたくさんの販売数があるため、どの湿布がばね指に有効なのかすぐの判断が難しく感じるのではないでしょうか?

ばね指になってしまった時に痛みや炎症を鎮める効果が高い、市販でおすすめの湿布とそれぞれの特徴をご紹介します。

テイコクファルマケア オムニードFBプラスターα

テイコクファルマケア オムニードFBプラスターαは、鎮痛成分の中でも特に有効性に優れたフェルビナクを5%高配合しています。


【第2類医薬品】オムニードFBプラスターα 40枚

  • 湿布特有のニオイが気にならないやわらかな微香性
  • 心地よい冷感が長く続くメントール、血行を促すビタミンE配合
  • 皮膚に馴染む肌色で目立ちにくい

という特徴があり、有効性と使い勝手の良さを重視して湿布を選びたい方にもお勧めです。

久光製薬 サロンパスA

久光製薬のサロンパスAは140枚入りの大容量となっているため、コストパフォーマンスの良い湿布を探している方にお勧めです。


【第3類医薬品】サロンパスAe 140枚

  • デリケートな皮膚にも刺激が少ない鎮痛消炎プラスター配合
  • 患部の血行を促して痛みの原因物質を流すビタミンE配合
  • 高分子吸収体を含んだ素材を使用し汗や皮脂のムレに強い

などの特徴があり、ゆるかやな鎮痛作用のため湿布かぶれが気になる方にも使いやすい製品となっています。

第一三共ヘルスケア ロキソニンSテープ

第一三共ヘルスケアのロキソニンSテープは、ばね指の痛みのもとに直接浸透・作用するロキソプロフェンナトリウム水和物という有効成分を配合しています。


【第2類医薬品】ロキソニンSテープ 14枚

  • 動きが細かな指の第二関節にもしっかりとフィットする優れた密着
  • 患部をやさしく包み込むニット素材を採用し、湿布特有のごわつきや摩擦が少ない
  • 消炎、鎮痛両方の有効成分が配合されている

という特徴があり、1日1回の使用でも消炎や鎮痛の作用が長続きするお勧めの製品です。

ばね指は湿布で自然に治るのか?

ばね指は湿布だけで自然に治るものなのか、気にしている方も多いことでしょう。

ばね指に湿布を使うことは、繰り返しになりますが痛みや炎症、熱感を抑える一時的な応急処置になります。

ばね指の症状や応急処置のタイミングにもよりますが、湿布のみでばね指を自然に治すことは難しいと言えるでしょう。

もしばね指の自然治癒を目指すのであれば、行うべきことは【患部を固定して動かさない】ことです。

指は日常的に使う部位であり、一本だけでも使えないとかなりの不便を感じるため、どうしても使ってしまう傾向があります。

そのため、長期的に痛みや症状を抱えてしまう方がとても多いです。

初期症状であれば一週間ほど固定していればかなり症状は改善しますが、初期症状より進行した場合には自然治癒はかなり難しいと言えるでしょう。

自然治癒に関する記事はこちらでもご紹介しています。

肘部管症候群は自然に治る?重症度は?仕事は休むべき?疑問に回答します

ばね指は湿布で温める?それとも湿布で冷やす?

ばね指は湿布で温める?それとも冷やす?」と、どちらが最適なのか判断が難しいと感じていませんか?

ばね指で温感湿布を使った方が良いケース、冷感湿布を使うべき症状を詳しくまとめてみました。

ばね指で温感湿布を使うケース

ばね指で温感湿布を使い、患部を温める必要があるのは、

  • ばね指を生じてからある程度の期間が立っていること
  • 患部の関節や筋肉のこわばりが気になる
  • 指に疲労感がある
  • 指を酷使する作業(パソコンやスマホの操作、家事など)をする前に使う

というケースで、指に筋肉痛のような疲労が見られる場合は温感湿布で温めることが症状緩和に有効です。

ばね指による患部の疲労やこわばりは、血行が悪くなって疲労物質が患部に溜まった状態でしょう。

そのため温感湿布を使って温めると血行や柔軟性が戻りやすくなります。

ばね指で冷感湿布を使うケース

ばね指で冷感湿布を使い冷やした方が良いのは、

  • ズキンズキン、ジクジクとした脈打つような痛みが出ている
  • ばね指を生じてからすぐのタイミングを指す、急性期である
  • 患部が熱を持って腫れている時
  • 指の酷使により患部がボーッと熱く腫れが出ている時

といった症状が出ているケースです。

ばね指で熱や痛みが出ている際は炎症によって血行が過度になった状態です。

冷感湿布を使うことで過度な血液循環を抑えて炎症や痛みの鎮静化にアプローチできます。

湿布関連の記事は筋肉痛に対してもご紹介しています。

筋肉痛に対する湿布の使い方。効果や使い分けのポイント、さまざまな疑問に解答

【まとめ】ばね指と湿布について

本記事ではばね指と湿布について、有効性や正しい貼り方、おすすめの市販品などお伝えしてきました。

ばね指を生じた後の湿布は一時的な応急処置となることを理解しながら、早めの治療・施術を受けて早期の回復を目指していきましょう。


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