息が深く吸えないのは自律神経の乱れが原因?関係性や対処法を解説。


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息が深く吸えずこれまでには見られない息苦しさに気付くと、何か大きな病気や疾患が生じているのではないかと不安に感じてしまうでしょう。

息が深く吸えないのは、自律神経の乱れ強く関係しています。

自律神経は呼吸をはじめ心身のさまざまな働きをコントロールしているため、バランスが乱れると息が深く吸えない・呼吸の苦しさにつながってしまうのです。

ここでは息が深く吸えないことと自律神経との関係性、自律神経以外の原因や対処法を詳しくお伝えしていきたいと思います。

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院長:伊藤良太
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息が深く吸えないのは自律神経?

息が深く吸えないのは自律神経の乱れが挙げられます。

自律神経とは交感神経と副交感神経があるのはご存知でしょうか。

自律神経の交感神経は、脳や神経を緊張させる作用がありこの作用によって呼吸が浅くなり息が深く吸えない状態になりやすく、自律神経の副交感神経は、心身の緊張を解きほぐしリラックスの状態に導いていくため、深く安定した呼吸につながっていきます。

そのような理由から、自律神経の交感神経が優位に立ち、副交感神経の働きが弱まっていると考えられるでしょう。

忙しい毎日を過ごす現代人は、自律神経の交感神経ばかりが優位に立ちやすい傾向にあるため、息が深く吸えないトラブルは年代や性別問わずに起こっている傾向です。

一日の中で少しでもリラックスできる時間や嬉しい、楽しい、気持ちいいを体験することをお勧めします。

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息が深く吸えない「自律神経以外の原因」

息が深く吸えないのは自律神経以外の原因もいくつかあります。

ここでは息が深く吸えない時に考えられる自律神経以外の原因」について詳しく見ていきましょう。

ホルモンバランスの乱れによるもの

生理前や生理期間中、産後や更年期などは女性ホルモンのバランスが崩れやすいことで息が深く吸えない、呼吸の苦しさを感じる方が多い傾向です。

ホルモンバランスが乱れると息が深く吸えない、呼吸の息苦しさを感じてしまうのはホルモンバランスと自律神経に相互作用があるためです。

女性のライフステージの変化によってホルモンバランスが乱れると、連動している自律神経の働きも悪くなり、

  • 息を深く吸えない原因、緊張や興奮を高める交感神経が優位に立つ
  • 息を深く吸い心身をリラックスした状態に導く交感神経の働きが弱まる

という状態に変わって息苦しさや呼吸の乱れにつながってしまいます。

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肩こりの悪化によるもの

息が深く吸えない原因が肩こりの悪化にあることは、なかなかイメージが付きにくいかもしれません。

ですが肩こりが悪化すると、肩からひとつながりになっている背中や胸のあたりまでこわばりや緊張が広がっていきます。

すると深く息を吸ったり安定した呼吸のリズムを助ける血液循環が悪くなり、胸の苦しさや息が深く吸えないトラブルにつながってしまうのです

呼吸には肋骨の動きも大きく関わるため、肩こりや背中のこりも呼吸に影響を与えてしまいます。

肩こりについてこちらでは詳しく解説していますので、是非ともご覧ください。

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姿勢の乱れによるもの

息が深く吸えないのは、姿勢の乱れによる原因も考えられるでしょう。

猫背など上半身が前に丸まった体勢は、肩が内側に入り呼吸を助ける胸郭が圧迫されるため肺がしっかりと膨らまなくなります。

すると肩を使っての呼吸が常態化し、息を吸う・吐くスピードが不自然に早くなってゆったり深く息を吸い込めないようになるのです。

姿勢の乱れは色々と身体に影響を与えてしまいます。

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疾患によるもの

息が深く吸えないのは、早期の治療や検査が必要な疾患の可能性も否定できません。

息が深く吸えない時に考えられる疾患や病気には、以下があります。

  • 貧血:呼吸を助け体内に十分な酸素を送り届ける赤血球が足りず、息が大きく吸えなくなる
  • 肥満:肺に負担がかかり心臓が栄養不足となって息苦しさ、息を深く吸えなくなる
  • 肺炎、気管支喘息、気胸など肺の病気:呼吸器や気道に炎症、ウイルス侵入が生じて息を深く吸えなくなる

必要に応じて病院を受診しましょう。

自律神経による「息が深く吸えない時」の対処法

自律神経による「息が深く吸えない時」の対処法にはどのようなことができるのでしょうか。

自律神経はストレスや生活習慣の乱れ、睡眠の質低下など日常生活の中でのほんのささいな原因でも乱れやすく、息が深く吸えない・息苦しいなどの不調につながってしまいます。

自律神経の乱れが原因の「息が深く吸えない時」の対処法を詳しく見ていきましょう。

深呼吸を意識的に行う

自律神経の乱れは、意識的な深呼吸の繰り返しでバランスが整うことがわかっています

方法は

  1. 口から息をゆっくり吐ききる
  2. ゆっくり鼻から息を吸う
  3. 5回ほど繰り返す

深呼吸というと「息を吸う」から始まりがちですが、息を吸えないのに大きく吸うのは難しいもの。

長く息を吐き続けるのがポイントです。

息を吐けば吐いた分、息は吸いやすくなるでしょう。

深呼吸を繰り返すうちに心身の緊張や興奮が和らぎ、副交感神経が持つリラックス作用が高まります。

現代人は忙しすぎる毎日を過ごしていることでストレスや不安、プレッシャーを感じるのが常態化し、呼吸が浅い傾向です。

浅い呼吸は心身のさまざまな不調・病気の原因になることがあるため、意識的に深呼吸をする習慣を持ちましょう。

呼吸は内臓や姿勢にも良い影響を与えます。

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首、背中のストレッチや運動を行う

首から背中の上部にかけては、自律神経に影響を与える部位と言われています。

息が深く吸えないことに気付いた場合は、

  • 首をまわす
  • 背中を伸ばす
  • 首、背中を曲げる
  • 背中をねじる

など、自律神経が集中するこれらのパーツを意識的に動かしてみましょう

姿勢の乱れ、長時間のデスクワークなどで首や背中はこわばりやすい状態にあります。

仕事や作業の合間を見ながら背中・首を動かすストレッチをすることで副交感神経が優位に立ち、リラックスや深い呼吸の維持にアプローチできるでしょう。

対処法はこちらを参考にご覧ください。

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規則正しい生活を心がける

自律神経の乱れは毎日決まった時間の就寝と起床、食事や運動と規則正しい生活を過ごすことでバランスが整うと言われています。

なぜなら交感神経と副交感神経が優位になる時間帯があると言われているからです。

そのような理由から、忙しい中でも適宜リラックスできる休息時間をしっかりと確保しておくことも、自律神経や呼吸リズムの乱れが整い息が深く吸えない悩みの改善・予防につながっていくと考えられています。

呼吸が息苦しいのはストレスのせい?

これまでお伝えしてきましたが、ストレスは呼吸を浅くしてしまいます。

ストレスの常態化は呼吸を浅くしてしまい、息苦しく感じることも珍しくありません。

呼吸が浅いために、十分な酸素が取り入れられず、そのことで心拍数が上がりさらに呼吸が浅く…

問い悪循環に陥ってしまいます。

そのためにも日頃からストレスを解消、または抱えにくい生活習慣を過ごせるよう気をつけることも大変重要です。

【まとめ】「息が深く吸えない」と自律神経について 

本記事では息が深く吸えない自律神経による原因や関係性、その他の原因や対処法についてお伝えしてきました。

自律神経の交感神経が優位に立つと常に心身が緊張して呼吸が浅くなり、さまざまな不調につながる心配があります。

息が深く吸えないことに気付いたらご紹介した自律神経を整える対処を取、深く安定した呼吸リズムを取り戻していきましょう。


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