女性の足の付け根が痛い原因とは?症状や治療法、疑問集に回答。


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足の付け根に痛みを感じても、ほとんどの女性は単純な疲れと楽観視してしまう傾向にあると、接骨院の日々の現場で感じています。

女性の足の付け根の痛みは、すぐに治療や施術が必要なケースは実は多いのです。

ここでは女性の足の付け根の痛みについてさまざまな原因や症状、治療法を詳しくお伝えしていきます。

院長:伊藤良太
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女性の足の付け根が痛い原因

女性の足の付け根が痛い原因や症状を詳しく見ていきましょう。

変形性股関節症

加齢による骨密度の低下、継続した負荷、筋力不足などが原因で起こる変形性股関節症

股関節の軟骨がすり減り、骨の変形が進むと、歩く、股関節を曲げる、体重をかけるなどの際に足の付け根に痛みや違和感を生じます。

ほとんどの割合で女性に発症し、早い方では30代で何かしらの症状を感じ始め、次第に進行すると50代頃からは痛みを感じやすい傾向です。

放置して良いことはありませんので、何かしらの症状を感じた際にはすぐに先生に相談・治療・施術を受けましょう。

変形性股関節症について詳しくはこちらをご覧ください。

変形性股関節症でしてはいけないこと、運動療法や手術を詳しく解説!

変形性股関節症の予防方法と症状が出てしまった時の対処法とは!?

鼠径ヘルニア

鼠経ヘルニアは脱腸と呼ばれることもあり、本来であればお腹の中にある腸が鼠径部の皮膚の下に飛び出した疾患を指します。

鼠経ヘルニアになると腸が鼠径部からはみ出してしまうので、軽度では鼠蹊部に違和感程度の症状ですが、進行すると足の付け根に我慢できないほどの強い痛みが出るでしょう。

男女比で見ると男性の方が多い傾向ではありますが、女性でも少なくない疾患です。

鼠蹊部にぽこっととしたものを感じたら整形外科へ受診しましょう。

女性特有の原因

女性特有の疾患が原因で足の付け根が痛むこともあります。

  • 膣が炎症を起こして足の付け根にまで炎症、痛みが広がる「卵巣炎」
  • 子宮内膜が厚くなりすぎ、生理痛が重くなることで足の付け根に痛みを生じる「子宮筋腫」
  • 子宮以外の場所に子宮内膜ができ排出されず溜まって鼠径部の痛みにつながる「子宮内膜症」

といった女性特有の疾患も、それぞれが足の付け根部分と近いことで痛みや違和感が出やすくなるでしょう。

レントゲンを撮って異状が無いようでしたら、婦人科系の病院へ受診すると良いかもしれません。

妊娠・出産によるもの

妊娠すると胎児の成長とともにお腹が大きくなり、足の付け根に負荷がかかって痛みや違和感が出やすくなります。

また赤ちゃんの成長とともにお腹が大きくなるとお腹の重力が鼠径部の血管を圧迫し、血流が悪くなって痛みにつながることも。

そして産後は出産によって通常よりも骨盤が広がった状態にあります。

股関節の動きが骨盤の開きに対応できず筋肉に負荷がかかったりこわばってしまって、引きつるような痛みが出てしまうのです。

そのような時には産後の骨盤調整を受けると、その場で症状が変化するでしょう。

当院の産後の骨盤調整の感想はこちら。

患者さんの声

疾患によるもの

女性の足の付け根の痛みは、以下のような疾患が原因となるケースがあります。

  • 股関節の内面を覆う、滑膜という組織が炎症し足の付け根にこわばりや痛みが出る「関節リウマチ」
  • ウイルスや細菌などの感染によって足の付け根のリンパ節に炎症が生じ痛みが出る「鼠経リンパ節炎」

上記の疾患では病院での治療が必要です。

筋肉によるもの

足の付け根には内転筋・腸腰筋といった大きな筋肉が存在し、ハードなスポーツやトレーニングはもちろん、日々の仕事や作業でも内転筋・腸腰筋には継続的に負荷がかかります。

継続的な負荷は筋肉の柔軟性を低下すると痛み、引きつったような違和感が出やすくなるのです。

そのまま放置すると変形性股関節症に移行すると私は考えていますので、適切な処置を受けた方が良いでしょう。

女性の足の付け根が痛い時の治療法

ここでは、女性の足の付け根が痛い時の治療法やその目的について詳しく見ていきましょう。

安静と投薬

女性の足の付け根の痛みは炎症によって生じることもあるため、患部を休めるための安静が必要になります。

また安静と同時に患部の痛みや炎症を抑えるロキソプロフェン、アセトアミノフェン、アスピリンなどの内服薬、湿布薬を使うことが一般的です。

仕事はお休みできますが、家庭での家事は休めない、する人がいない、などの状況になると安静は難しくなるため、家庭での役割分担もとても重要と言えるでしょう。

リハビリ

女性の足の付け根が痛い時のリハビリには、

  • 血流を促して炎症物質、痛みの誘発物質を流していく軽い運動
  • 固まってしまった筋肉をほぐすマッサージ
  • 関節可動域制限を緩和するストレッチ

という目的があり、安静・投薬をしながら比較的早い段階で行うことが通常となっています。

手術

重度の変形性股関節症や鼠経ヘルニアによって女性の足の付け根に痛みが出ている場合は、

  • 変形性股関節症の場合→人工関節置換術
  • 鼠経ヘルニアの場合→組織修復法

といった手術が選択されるでしょう。

筋肉を緩める施術

接骨院・整骨院などで受けられる筋肉を緩める施術によって股関節にかかる負荷を軽減でき、症状緩和にとても有効です。

強く押したり、揉んだりする施術はお勧めしませんので、ソフトな触れで施術を行っている院を探してください。

矯正などの一瞬の強い刺激なども症状を悪化させるリスクがあるため、HPや口コミなどを読んでから来院すると間違いないでしょう。

当院がお勧めする筋肉を緩める方法はこちらでご紹介しております。

筋肉を柔らかくするセルフ施術をご紹介!筋肉にオススメのプロテイン3選

加圧式トレーニング

太ももや足に専用のベルトを巻いたまま運動を行加圧式トレーニング

ベルトには血圧計のように空気が入り、血流の抑制を行います。

運動中は加圧によって血流が促成されるため、軽度の運動でも高負荷をかけられ、しかも身体が出来上がる中学生から高齢の方まで幅広い年代で行えるのもメリットです。

運動終了後は除圧によって一気に血液循環が活性化し、痛みの原因物質や炎症物質を流して組織の修復にアプローチします

加圧式トレーニングはリハビリの一環として実施されることも多くダメージを受けた組織を修復する成長ホルモンの分泌が平常時よりも290倍になることがわかっています。

加圧式トレーニングについて詳しくはこちら。

加圧トレーニングの効果とは?実は良いことだらけなのをご存知ですか?

酸素ルーム

酸素ルームは普段は補うことが難しい高濃度の上質な酸素を体内にたっぷりと摂り込み、細胞の活性化やダメージを受けた組織の修復にアプローチします。

酸素ルームに入る血行が促進し、足の付け根の炎症や痛みの原因物質を流しながら身体本来が持つ自然治癒力の向上にアプローチできます

加えて筋肉が緩むため、筋肉によるものでしたら酸素ルームに入っているだけで症状改善することもありました。

酸素ルームについてもこちらをご覧ください。

酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

「女性の足の付け根が痛い」についての疑問集

続いては、女性の足の付け根が痛いについての疑問集にわかりやすくお答えしていきます。

女性の足の付け根が痛いのは40代が多いのはなぜ?

女性の足の付け根の痛みに40代が多いのは、以下のような原因が考えられています。

  • 骨や関節状態とかかわりの深い女性ホルモン、エストロゲンの減少
  • 変形性股関節症の原因が女性に多い股関節形成不全のため
  • 股関節や鼠径部に負担がかかる歩き方、姿勢が常態化している

合わせて見ると、子育て世代の女性が多く、運動不足のため筋肉量低下も要因としてあるかもしれません。

「女性の足の付け根が痛い」が片方なのはなぜ?

女性の足の付け根が片方だけ痛むのは、

  • どちらか片方の関節にのみ炎症が出ている
  • 片方の関節のみに負荷がかかる姿勢、動き方をしている
  • 骨盤の傾きやねじれによるもの

といった原因が考えられます。

人は利き手、利き足によって使いやすい、にくいがあるため、ねじれや癖が年齢を重ねるごとに負荷となって片方に出てくるのもなんら不思議ではありません。

女性の足の付け根が痛いのはリンパ?

女性の足の付け根にはリンパ節が多く存在しています。

  • 性感染症
  • 関節リウマチ、関節炎などの自己免疫疾患

などの疾患は炎症がリンパ節にまで広がるため足の付け根にジンジンとした痛みが出やすくなるでしょう。

女性の足の付け根が痛いのは筋肉痛?

股関節まわりには大きな筋肉が数多く存在し、大きな力を発揮するため、いつもしない動作をすると筋肉痛になることも。

筋肉痛の場合には、ご自身でも比較的判断しやすいでし、日を追うごとに症状も改善していくでしょう。

三日経過しても症状が残る時には、先生に見てもらった方が賢明です。

【まとめ】女性の足の付け根が痛いについて

本記事では女性の足の付け根が痛いについて、さまざまな原因や治療法などを解説してきました。

足の付け根にいつもとは違う違和感・痛みが出ていたら早期に先生に見てもらい、本来の柔軟性と正常な動きを取り戻していただければと思います。


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