
足首骨折とは。原因や症状、治療法やさまざまな疑問にお答えします。
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足首骨折は比較的起こりやすい骨折で、これからの季節、雪道で起きやすいケガのひとつです。
ここでは足首骨折について原因や症状、
足首骨折とは
足首骨折とはどのようなケガのことを言うのでしょうか?
はじめに、足首骨折の原因や症状、
原因
足首骨折は、
- 高いところからの転落
- スポーツや作業中の転倒
- 事故による足首への衝撃
などの原因により、足首に強い外力が加わり、足関節を構成する骨が骨折して起こるケガです。
足首骨折は距骨・脛骨・腓骨で構成され、捻りや直接の外力によって複数の部位が骨折するケースもあります。

足首で起きやすい骨折の一つに「剥離(はくり)骨折」という骨折があり、きちんと患部を画像にて捻挫か骨折かを確認する必要があります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
→足首の剥離骨折で行うリハビリとは?早く治す方法と疑問にお答えします
症状
足首骨折を生じると、
- ズキズキ・ジンジンとした強い痛み
- 著しい腫れと内出血
- 歩行は不能
- 程度と部位によっては足の変形
- 足の曲げ伸ばしがスムーズにできない、または足首はほとんど動かせない場合も
- しびれ感
などの症状がでます。
足首骨折は一見、捻挫と似たような症状のこともあり、程度によっては腫れや痛みがあっても歩ける場合もあるため、患部の状態をレントゲンや超音波(エコー)にて確認しましょう。
骨折と捻挫を見分ける方法はこちら。
→捻挫と骨折の見分け方は?それぞれの対処法と疑問にお答えします
治療法
足首骨折の治療法には、保存療法と手術があり、保存療法が適応になるケースは、
- 骨の位置がズレていない
- 骨の位置がズレていても、徒手整復ができる
になります。
手術が選択されるケースでは
- 徒手整復ができない
- 固定維持が困難
の時が適応です。
病院では、痛みや炎症を鎮静する湿布や鎮痛剤などの処方を受
足首骨折が起きて、たとえ治療法で保存療法を選択しても骨折面が戻り、固定がなされれば痛みはかなり軽減するでしょう。
足首骨折の手術療法は、骨片の位置を正しく整える「
足首周辺で行われる手術の代表例は「腓骨筋腱脱臼」です。
合わせてご覧ください。
→腓骨筋腱脱臼は保存療法とサポーターで対処!手術はどんな時に必要?こと。

足首骨折のギプス期間
足首骨折のギプス期間は、骨折の程度と状態により異なりますが、最低でも2週間は必要でしょう。
足首骨折のギプス期間は長い期間固定すると関節が硬くなり、
骨折を早く治す方法はこちら。
→手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます
足首骨折の入院期間の平均日数
足首骨折の入院期間の平均日数は個人差があるものの、一般的に2
足首骨折の手術を受け、2~4週間程度の期間では、
傷口が化膿した際にはさらに入院期間は伸びてしまいます。

足首骨折のリハビリのやり方
足首骨折のリハビリのやり方を見ていきましょう。
足首骨折後のリハビリはギプス固定後すぐ、足の指を動かすなどの遠い部位から始める場合もあるでしょう。
患部の状態が落ち着いてきたり、骨の癒合が進んでいくと、関節の可動域を通常に戻すためのリハビリが開始になります。
足首骨折後のリハビリには主に次のような訓練があります。
- 筋肉や皮膚の柔軟性を高める「ストレッチング」「
リラクゼーション」 - 手術やギプス固定で硬くなった足首を動かし、
可動域を広げていく「関節可動域訓練」 - 足首で体重を保持できるようにするための「筋力増強訓練(
スクワットやつま先立ちのカーフレイズなど)」 - リハビリ専用のゴムバンドを使用して足関節の動きを元通りに戻し
ていく「アンクル(足首・くるぶし)訓練」 - 正常な歩行を取りもどす「歩行訓練」
- スポーツ選手では、競技特有の動きの再獲得
となります。
一般的にはしゃがんだり、正座ができたり、つま先立ちができるようになるとリハビリ期間も終わりとなるでしょう。
リハビリを上手に進めるポイントはこちら。
→リハビリの目的や分野とは?意味あるものにするためのポイントを解説!
足首骨折に関する疑問
ここからは足首骨折に関する疑問にわかりやすくお答えしていきます。
足首骨折で腫れが引かないのはなぜ?
足首骨折で腫れがなかなか引かないのは、
- 固定期間が短い、または長過ぎた
- 整復、固定が正しくなかった
- 骨折の癒合が落ち着いていない
- 自己判断で患部を無理に動かしてしまった
などの原因が挙げられます。
足首骨折のギプス固定は、
また、動かさなすぎても腫れ感はなかなか引きません。
短期間の固定で、早期に動かすことが腫れを早く引かせる方法ですので、先生の指示に従って進めてきましょう。
こちらの記事も是非とも参考にご覧ください。
→骨折による腫れ。腫れが引かない原因と骨折後の経過、疑問にお答えします
足首骨折で歩けるまでは?
足首骨折で歩けるようになるまでには、
- 骨の癒合具合
- 痛みの取れ具合
- 関節の動く範囲
によって個人差があるものの、
骨折がヒビ程度であればギプス固定をして、松葉杖を使用して早期より歩行は可能です。
ただ、ヒビだからと言って安易にとらえてはいけません。
詳しくはこちらをご覧ください。
→骨のヒビは放置するとどうなるの?部位別にみる放置の影響と症状とは。
足首骨折で走れるまでは?
足首骨折で走れるようになるのは、以下の全ての条件が必要となります。
- レントゲンで骨の癒合が認められた
- 筋肉の回復
- 関節可動域の再獲得
です。
骨折でもヒビであれば1ヶ月で走れるようになるでしょう。
早く治すにはこちら。
→手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます
足首骨折で腫れが引くまでの期間は?
足首骨折後は、
足首骨折の腫れが引くまでには2~
早期の応急処置、整復と固定が最も大切です。
応急処置で行われるアイシングについてはこちら。
→アイシングを効果的にする方法、時間と回数、やりすぎない為の注意点
足首骨折の全治までどのくらい?
全治は治療期間が終わり、
足首骨折の全治期間を短くするために、
- 正しいリハビリの継続
- 骨の癒合によい栄養、食べ物を摂る
- お日様を浴びる
- 酸素ルームや加圧式トレーニング
など、自分でもできることをコツコツと継続することが回復を促す
酸素ルーム(ボックス)と加圧式トレーニングの効果はこちらよりご覧ください。
→酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします
→加圧トレーニングの効果とは?実は良いことだらけなのをご存知ですか?
足首骨折の後遺症は?
足首骨折には主に次のような後遺症が出る可能性があります。
- 足関節の動きに影響を及ぼす「機能障害」
- 患部に痛みやしびれが残り、長く続く「神経障害」
- 足関節の変形
交通事故が原因で足首骨折を生じた場合は、骨折の程度も強いため、このような後遺症が残りやすい傾向です。
→変形性足関節症の原因と対処法をご紹介!手術を回避するためにできる
【まとめ】足首骨折について
本記事では足首骨折について、原因や症状、
足首骨折は性別や年代に問わず、非常に多い骨折で後遺症のリスク
カテゴリ:ねんざの痛み
タグ:ギプス,リハビリ,入院期間,全治,四ヶ月,腫れがひかない,腫れが引くまで,走れるまで,足首,足首骨折,骨折