高濃度酸素について。効果や取り入れる方法、高濃度酸素水との違いとは?


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高濃度酸素はケガの早期回復やアンチエイジング、免疫力向上に有効で、吸入や酸素カプセル(ボックス)、機能水などで幅広く用いられています。

ここでは高濃度酸素がどのようなものなのか、効果や取り入れる方法、注意点についてわかりやすくお伝えしていきます。

院長:伊藤良太
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高濃度酸素について

早速、高濃度酸素について。

まず酸素は、大気中に存在し普段の呼吸によって取り入れてはいますが、現代人は酸素不足の傾向です。

必要な酸素は30%とされていますが、その理由には

などが挙げられます。

不足・減少傾向にある酸素を効率よく補うことができ、健康や美容、メンタル面の安定にも恩恵をもたらしてくれる高濃度酸素について、主な効果と取り入れる方法、注意点をそれぞれ見ていきましょう。

効果

高濃度酸素には、

といった効果が期待できます。

高濃度酸素は、疲労の原因である物質を炭酸ガスと水に分解して体外へ排出する働きがあり、ケガや疲労の回復にアプローチでき、また高濃度酸素の摂取で血中の酸素濃度が高まると、副交感神経が優位になるため、質の良い眠りが取れたり、ストレス解消につながるのです。

さらに高濃度酸素は、肌細胞付近にある毛細血管のすみずみにまで行き渡り、肌のターンオーバーを正常化させて美容や美肌、アンチエイジングに働きかけてくれます。

高濃度酸素とケガの回復についてはこちら。

手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます

取り入れる方法

高濃度酸素を取り入れるためには、

など数多くの方法があり、ニーズや目的に沿った方法を選びやすいと言えるでしょう。

酸素ボックスについて詳しくはこちらをご覧ください。

酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

注意すべきこと

高濃度酸素を取り入れる際に注意すべきことを、前項でお伝えした方法別にお伝えしてみたいと思います。

 この中で最も簡単で、しかも利用しやすいのは酸素ボックスやカプセルです。

ただ、耳抜きができない、閉所恐怖症の方が利用できないというのが唯一のデメリットでしょう。

高濃度酸素の副作用(デメリット)とは?

高濃度酸素の副作用(デメリット)とは何があるのでしょうか。

酸素は美容や健康に良いイメージがありますが、高濃度酸素の吸入・摂取では次のような副作用(デメリット)も考慮しておくようにしましょう。

CO2ナルコーシス

高濃度酸素は、

といった治療に用いられることが多いものの、高二酸化炭素血症を伴っている場合は、CO2ナルコーシスを起こすリスクが高まるようです。

呼吸中枢によって管理されている呼吸は、血液中に存在している二酸化炭素の濃度が高くなると呼吸が促進します。

ですが、慢性的に二酸化炭素が高いと、高濃度酸素による刺激で呼吸が制限され、頭痛や意識障害といったCO2ナルコーシスが現れやすくなるのです。

酸素中毒と症状

酸素中毒とは、

などの影響で、心身にさまざまな異常が生じてしまう症状のことをいいます。

スキューバーダイビングや混合ガスを用いた潜水時、作業時などに起こりやすい酸素中毒は、

などが主な症状です。

高濃度酸素の医療での使用法

高濃度酸素の医療現場での使用方法は、

などがあります。

まず酸素マスクはたくさんの酸素投与を行うことができ、鼻と口を覆うため、鼻孔・口腔の両方から効率よく酸素を吸入可能です。

リザーバーマスクの場合は一般的な酸素マスクに比べて高濃度の酸素を投与でき、必要な酸素流量を調整できるため、目的や必要量に応じた投与ができます。

ベンチュリーマスクの場合は、1分あたり30Lの酸素投与ができ、吸入する人の呼吸の状態にかかわらずに安定した濃度の酸素を補うことができるでしょう。

高濃度酸素と高濃度酸素水の違い

高濃度酸素と高濃度酸素水には、

などの違いがあります。

高濃度酸素は医療の分野でも用いられ、減圧症潜水病において唯一絶対の治療法であることが報告されていますが、高濃度酸素水に関しては、効果が実感できたとの口コミ・体験談が多数ではあるものの、エビデンスは現在までに報告されていません。

また高濃度酸素が補えるカプセル、ボックスの利用は1回あたり1,000円程度となっていますが、高濃度酸素水は1ボトルあたり200円程度と手軽に購入できます

高濃度酸素の投与ではCO2ナルコーシスの副作用が注意喚起されていますが、高濃度酸素水はミネラルウォーター・機能水のひとつのため、重大な副作用の心配はないと考えて良いでしょう。

【まとめ】高濃度酸素について

本記事では高濃度酸素について、効果や取り入れる方法、高濃度酸素水との違いをお伝えしてきました。

心身の不調やケガ、病気は、酸素不足も原因のひとつと考えられています。

体質や呼吸の状態に合った最適な方法で、高濃度酸素のさまざまな恩恵を感じ取っていただければと思います。


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