もみかえしと好転反応の違いを解説!頭痛や発熱が出たときの対処法もご紹介!


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マッサージを受けた後に、押された箇所の痛みが強くなった経験はありませんか?

それは「もみかえし」の状態です。

「もみかえしと好転反応の違いを解説!頭痛や発熱が出たときの対処法もご紹介!」では、もみかえしの正しい知識と、なってしまった時の対処法、好転反応との違いを詳しく解説します。

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院長:伊藤良太
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もみかえしと好転反応の違い

まずはも「みかえしと好転反応の違い」です。

揉み返しとは《マッサージや整体などの刺激により、筋肉や筋膜、または周辺の組織を痛めてしまったこと》です

翌日、または翌々日に感じる始めるのが多く、首や肩に症状が出やすい傾向にあります。

首や肩は小さい筋肉の集まりで、少しの刺激でも痛めやすく、脚と同じような力でのマッサージでは首の筋肉は痛めてしまうのです。

原因は施術者の技量不足によるものと言っても良いでしょう。

一方好転反応とは《症状が回復する過程で一時的に身体に起こる反応のこと》身体の毒素や老廃物が血中に流れ出てくることによる様々な反応や機能障害のことをいいます。

好転反応は漢方薬の服用やファスティングでも起き、4段階で分けられますので見ていきましょう。

弛緩反応:細胞内から毒素や老廃物が血液中に流れ出すと倦怠感や疲れ、強い眠気、発熱などの全身的な症状が現れる場合があります。

過敏反応:弛緩反応によって身体には急激な変化が起き、その急激な変化に対応しようとする反応が過敏な反応として現れるのです。

症状には痛みや痒み、炎症症状、発汗や消化器亢進による下痢などが現れる場合があります。

排泄反応:分解された老廃物を身体の外に出す機能が活性化して起こる症状です。

皮膚では吹き出物や湿疹、肌荒れ、目では目ヤニ、尿の量が増えたり色が濃くなる、このほかには匂いの感じ方が変化します。

回復反応:新陳代謝が起こす最終的な反応で、頭痛や発熱、吐き気や同期、腹痛などが現れる場合があります。

ですが、患部が痛い時にはそれはもみかえしと判断して間違いありません。

マッサージによる好転反応というのは、私個人としてはただのもみかえしの反応だと認識しています。

施術者のミスを上手くカバーするための都合のよい言い訳と捉えた方が無難です。

もし次も施術を受ける時には、施術後に痛みが強くなったと施術者に伝えましょう。

患部の痛みが強くなったのに施術者が「好転反応です」と言った場合には、心の中で『誤魔化したな…』と思ってください。

もみかえしはなぜ起こるのか

もみかえしが起こる原因は2つあり、1つは先ほど紹介した施術者の技量によるものです。

もう1つは受ける患者さん・クライアントさんにも気をつけていただく必要があります。

マッサージや整体を受ける理由はそれぞれですが、気持ち良さを求める慰安のマッサージを受ける場合には注意が必要です。

気持ちいいと「もう少し受けたい…」と思うのが正直なところですが、気持ち良さだけを求めてマッサージを受けると必要以上の刺激が筋肉に加わってしまって、その時は気持ちいいのですが受けた翌日以降に痛みが感じるようになるのです。

ではどのようにすればいいのか、それは《少し物足りない程度で終わることです》

痛みに耐えながら受けるのも避けましょう。

初めてのマッサージや施術は尚更で、始めの数回は施術後の身体の変化と施術内容との相性を様子見が必要です。

何分いくら、のマッサージを受ける場合には指名制を利用するとあなたと身体のためになります。

痛みの代償を払うくらいなら施術者を指名して、安心して受けるようにしましょう。

もみかえしはどんな痛み?

もみかえしの痛みとはどのような痛みなのでしょう。

一番感じやすいのが筋肉痛のような痛みで、ひどい時には痛くて動かせないほどの痛みを感じることも。

これでも「好転反応」言われたら、その後はその院に行くのをやめましょう。

首や肩にもみかえしが起こると、首が回らなかったり腕を上げるのが苦痛になります。

筋肉痛程度の痛みなら我慢できますが、動くのも苦痛となると生活にも支障をきたすでしょう。

腰の場合でも「昨日より動くのが痛くなった」という症状が多いようです。

時にはぎっくり腰でもマッサージをする院もあるようですが、私はオススメしません。

同時にカイロなどの刺激が強い矯正も同様です。

局所に刺激を受けて、翌日、または翌々日に痛みが強くなったときには施術者にそのような旨をきちんと伝えましょう。

もみかえしで激痛になったら

もみかえしで激痛になったらすぐにアイシングをしましょう。

もみかえし箇所は炎症が起きているので、アイシングで炎症を最小限に抑えます。

炎症が起きているうちは痛みも強く感じますので、できるだけ早く炎症を抑える目的でアイシングを行のです。

アイシングの方法はこちらをご覧ください→アイシングを効果的にする方法、時間と回数、やりすぎない為の注意点

お風呂に入って患部を温めたり血行を促進することは炎症を強くしてしまいますので、シャワーだけにしておくことが賢明です。

もちろんマッサージやストレッチも厳禁です。

症状が落ち着くまではアイシング以外何もしない方が症状は早く落ち着くでしょう。

もみかえしは二日後以降も続く…

もみかえしは翌日の朝に感じやすく、軽度の場合には時間の経過とともに症状も弱くなる傾向ですが、中にはもみかえしがきっかけで「数日間痛みで動くのが辛かった、動けない…」という例もあります。

ときには一週間も寝違いの症状が続いたり、ある動作をすると腰に力が入らなくなった、という患者さんもいらっしゃいました。

筋肉が損傷が修復されるまでには少し時間が必要ですので、二日後以降も症状が続くのも珍しくありません。

美容室でシャンプー後にマッサージしてくれるところがあるようですが、そこでマッサージを受けたら次の日に首が回らなかった、という患者さんもいらっしゃいます。

ご好意のマッサージですので無碍に断るのは申し訳ないので、上手にお断りしましょう。

もみかえしにはロキソニンテープや湿布を使って対処

もみかえしは炎症症状が起きていますので、炎症を抑える、または軽減するためにロキソニンテープや湿布を使っても良いでしょう。

ただし、用法容量を守って使用してください。

冷却効果のある湿布は少し痛みを感じ始めた時点で使い始めると症状の軽減になりますが、ある程度の痛みが出切った時に使っても効果は感じられないでしょう。

なぜなら感じている症状とテープや湿布の持つ効能・効果のミスマッチによるものだからです。

使用方法は必ず守り、備考に書かれていることも理解した上で使用しましょう。

そうでないと取り返しのつかないことにもなりかねません、これが薬物の怖さでもあるのです。

すごい効果のある反面、逆にも作用するということを理解しましょう。

もみかえしの後にしびれが出た時は病院へ

もみかえしの後にしびれが感じ始めた際には、様子見はせずにすぐに病院へ行きましょう。

マッサージや無理な矯正などによって神経を痛めたとは考えづらいですが、できるだけ症状を最小限にする意味でも我慢せずに病院に行くべきです。

しびれの出始めたタイミングにもよりますが、施術後すぐからしびれが出たようなら何かしら身体によくないことが起きていると思って間違いありません。

しびれはできるだけ感じない方が身体にも脳にも良いことです。

これでも好転反応と言われたら、しびれを出さずに施術をしてくれる先生に変えるべきです。

一晩寝て症状がスッキリなくなっていたら問題ありませんが、時間経過とともに強くなる、または変わらずに1日以上感じる時には迷わず病院に行きましょう。

そして、施術後にしびれが出たことも施術者に伝えた方がその院の患者さんのためにも、先生のためにもなります。

施術者にとって、施術をしたっきりで患者さんが来なくなるとその後の経過もわかりません。

施術後の患者さんの経過がわからないので、施術が良かったのか悪かったのかの評価ができず、経験を生かすことができなくなるのです。

できるだけ患者さんも施術者の通院ペースに合わせていただけると、双方にとって良い方向を向くことになります。

「よくなったからもう通わなくていいや」と思うのも本音かもしれませんが、その時には電話でお知らせいただけると幸いです。

もみかえしの後に頭痛や発熱が出たら

もみかえし後に頭痛や発熱があるのは好転反応かもしれません。

好転反応には、4段階あって【弛緩反応→過敏反応→排泄反応→回復反応】があるとお伝えしました。

この中の回復反応の中に頭痛と発熱が含まれていますので、1日ほど様子を見ても良いでしょう。

そして時間経過とともに症状が弱くなってきたり、一晩寝たらスッキリとなくなっていたら好転反応だったと判断できます。

もみかえしと好転反応の難しいところは症状を感じている段階で両者を明確に判断できないところです。

「我慢できない!」と感じたら、迷わず薬の服用や医療機関で診察を受けましょう。

好転反応が起きた時には身体をゆっくり休めると段階もスムーズに進み、症状が弱くなる経過も早くなります。

もみかえしが出たらは水分をとって安静に

もみかえしになると血液中に流れる炎症物質を早く流すのと、回復を促進する物質がより早く循環するために水分の摂取を行います。

血液循環の滞りは健康状態を左右しますし、様々な病気を招きますので、水分不足を避ける意味でも水分は欠かさずに定期的に摂取しましょう。

施術後は身体が軽くなったといっていつも以上に動くのではなく、施術の効果を高めるためにも安静に過ごした方が翌日以降はさらに身体が楽になります。

その場だけの施術効果にするのではなく、長く効果を持続するためにも安静に過ごした方が良いでしょう。

もみかえしにならないために

もみかえしにならないためには

  • 行くところの施術内容を少しでも把握しておく
  • 口コミなどをみる
  • 紹介であれば紹介者にどのような施術なのか聞いておく
  • 直感で合わなそうな院には行かない
  • わからないことは遠慮なく先生に聞く、伝える

この5点を気をつけるともみかえしを避けることができるでしょう。

質問は遠慮しないこと、直感は大切にすることは私は常々患者さんにもお伝えしています。

一方的な施術では信頼関係も築けませんし、疑問を持ちながら施術を受けることもよくありません。

あなたの体を守るのはあなたです。

あなたにあった施術と先生に出会えることを心より願っています。


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