「肘の骨が痛い」時に考えられる原因とは?治療の目安や疑問集にお答えします


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肘の骨が痛い時には、スポーツ活動や日常生活の支障になるケガや疾患が起こっている可能性があるでしょう。

ここでは肘の骨が痛い時に考えられる原因や治療の目安、さまざまな疑問集にわかりやすくお答えしていきます。

院長:伊藤良太
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「肘の骨が痛い」時に考えられる原因

「肘の骨が痛い」時に考えられる原因を早速、見ていきましょう。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)【テニス肘】は、テニスにおけるスイングやデスクワーク、またはものを上から掴む頻度が多い人に見られる傾向です。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)は外側上顆という部分に付着している筋肉の牽引により肘の骨に負担をかけて炎症し、肘全体ににひびくような痛みが出ることもあります。

運動をしなくても発症するのも、上腕骨外側上顆炎大きな特徴でしょう。

上腕骨外側上顆炎について詳しくはこちらもご覧ください。

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上腕骨内側上顆炎(野球・ゴルフ肘)

上腕骨内側上顆炎野球ゴルフ肘)は、野球やゴルフをする人に多く見られる傾向で、肘を過度に動かす、または肘の捻り動作により内側に負荷がかかり、炎症により骨の痛みが出やすくなります。

上腕骨内側上髁野球ゴルフ肘)でも、上から物を掴んで持ち上げる、掴む動作をした時にも肘の骨に痛みを感じるでしょう。

さらに詳しくはこちらをご覧ください。

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肘部管症候群

肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)は変形性肘関節症が進行してしまった際に生じ、肘を長時間・長期間にわたって酷使したことが大きな原因です。

肘部管症候群は、骨の変形が見られたり、内側上髁に沿って走っている尺骨神経が圧迫された状態となり肘の骨の痛みや感覚鈍麻、または麻痺を感じる疾患となります

詳しくはこちらをご覧ください。

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肘内障

肘内障(ちゅうないしょう)は、肘の靭帯から橈骨頭(とうこつとう)が外れる5歳以下の小児に発生する脱臼の一種です。

腕を引っ張られて多く発生し、一回起きると、ある程度成長する(目安は5歳以上)まで何度も繰り返してしまいます。

症状は

など、すぐに普通ではないと親御さんはわかるでしょう。

変形性肘関節症

変形性肘関節症は、年齢を重ねたことによって肘関節に長期的な負荷がかかり、関節の軟骨が摩耗し骨の変形を招く疾患です。

変形性肘関節症になると骨と骨の接触による摩擦で痛みを感じやすく、加えて関節の変形も起きるでしょう。

それぞれの関節における変形性関節症については、下記を参考にご覧ください。

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リウマチ

リウマチは自己免疫疾患とも呼ばれる病気で、朝に手や肘のこわばりが見られるのが特徴で、

といった、肘の骨の痛み以外にもさまざまな症状が出る疾患です。

リウマチは肘の骨を押した時に特に強い痛みが出やすくなりますが症状が悪化している場合はじっとしている時でも痛みを感じることもあるでしょう。

回外筋症候群

回外筋症候群は前腕の親指側にある橈骨と、小指側にある尺骨(しゃっこつ)をつなぐ神経が圧迫され、肘の骨の痛みを生じる病気です

回外筋症候群は、

が過度になると生じ、テニスやバトミントンなどの競技に多く発生しやすいでしょう。

肘の骨が痛いとき、治療すべき目安とは

肘の骨が痛い時、治療すべき目安とはどのようなものがあるのでしょうか。

肘の骨の痛みは、これまでにお伝えした原因がさまざまにあるため、我慢や様子見をせずに、早期に治療を受けることが適切です。

また、肘の骨の痛みを感じたら、

などを行うことで悪化の防止、または回復までの期間が早まるかもしれません。

ですが肘の痛みの原因は、日常生活の中に隠れているため、良かれと思っていた動作が実は肘には良くなかった、という患者さんをこれまでも見てきました。

様子見や安静も大切ですが、先生に任せた方が早く症状は良くなると言って間違いないでしょう。

「肘の骨が痛い」に関しての疑問

続いては肘の骨が痛いに関しての疑問にお答えしていきます。

肘の骨を押すと痛いのはなぜ?

肘の骨を押すと痛いのは骨がなんらかの異状になっていると思われるでしょう。

また肘の骨を押して痛みばかりではなく、しびれや引きつるような違和感がある場合は、橈骨神経管や脱臼、捻挫などの可能性も。

押して痛いのは組織がなんらかの異状をきたしていると判断できますので、放置せずに先生に見てもらいましょう。

肘の痛みでがんはあり得るの?

肘の痛みは骨肉腫というがんの可能性があり、肘の骨を作る細胞が癌化して生じます。

骨肉腫は特に10~20代の若い年代に見られる傾向にあり、初期症状は気にならない程度の痛みが生じ、悪化すると関節の動かしにくさやズキズキとした強い痛みが出るでしょう。

整形外科で初診で必ずと言って良いほどレントゲンを撮るのは、このような疾患を逃さないためです。

肘の骨が痛いのが治らないのはなぜ?

肘の骨の痛みがなかなか治らないのは、

などの原因が挙げられます。

ほとんどの場合において長期に痛みが続くケースでは、肘への負担軽減ができていないことが一番の原因です。

主婦の方や仕事で酷使する方は長引きやすい傾向でもあります。

肘の骨を押すと痛いのはリウマチ?

肘の骨を押すと痛いのは、リウマチが原因の可能性も否定できません。

その理由は、リウマチになると全身の関節痛みが生じてしまうからです。

リウマチは肘の骨を押した時痛みが強くなったり、腕全体のこわばりを感じることがあります

ただしリウマチは検査により比較的発覚しやすい疾患ですので、まずは検査を受けてから判断するのが賢明でしょう。

肘の骨が痛い時のストレッチとは?

肘の骨の痛みを感じた時には、次のストレッチを行うと肘の外側・内側両面の痛み解消や予防にアプローチでき、動画は小指側のストレッチになります。

親指側の伸ばす場合には動画の逆で

と伸びます。

わからない場合にはライン登録をして、直接お問い合わせください☆

【まとめ】肘の骨が痛いについて

本記事では肘の骨が痛い原因や治療を受ける目安などについて解説してきました。

肘の骨の痛み骨を押した時の痛みは、全身に響くような刺激を感じることも少なくはありません。

肘の骨の痛みに気づいたら長期化させないためにも、早期に治療・施術を受けるようにしましょう


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