突き指と骨折の見分け方!症状の違いや治療期間の目安を解説。


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スポーツ選手や日常の中の何気ない動きの時に、指を引っ掛けてなってしまう突き指。

時にはすぐに腫れて内出血が出てくることも。

そのような時、ただ突き指なのか、または腫れが大きいから骨折なのか、の判断はとても難しいものです。

この記事では、突き指と骨折の見分け方!症状の違いや治療期間の目安を解説いたしますので、突き指をしてしまったときの判断材料として参考にしてください。

院長:伊藤良太
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突き指と骨折の見分け方とは?

突き指と骨折の見分け方をご紹介いたしますが、見た目だけで判断するのは難しいでしょう。

先生と言われる方でも、患部を画像で確認しないと誤った判断をしてしまいます。

患者さん自身が突き指だと思っても《実は骨を痛めていた》なんてことも当院ではこれまで何度もありました。

自己判断だけの処置と症状への適切なアプローチをしないと、

  • 指が曲がりづらい
  • 少し曲がった
  • 指が太くなった

などの後遺症を残す場合があります。

スポーツ選手はもちろん、痛みが原因で指の動きが制限される時には迷わず治療・施術を受けるべきでしょう。

突き指について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

突き指して半年経つけど痛い、曲がらない、治らないその理由とは?

突き指と骨折の症状の違い

突き指と骨折の症状の違いには何があるのでしょうか?

まずは骨折からお伝えします。

《指を痛めてからズキズキと心臓が指にあるような痛み》を感じた時には骨折を疑って対処しましょう。

組織が衝撃により損傷すると炎症症状が起きます。

ズキズキと感じる痛みは、組織を大きく損傷してしまった目安と判断して間違いありません。

そしてズキズキとした痛みと同時に、数十秒ほどで内出血が出てくるのも特徴です。

  • ズキズキとした痛み
  • すぐに出てくる内出血

この症状が出た時にはアイシングをしながらすぐに先生にみてもらいましょう。

アイシングについてはこちらをご覧ください。

アイシングを効果的にする方法、時間と回数、やりすぎない為の注意点

次に突き指の症状です。

突き指とはどの様なことを指すのでしょうか?

「突き指」は、その名の通りボールや物で指を突いて、指先に大きな力が加わることによって起こる指のけがの総称として広く一般的に用いられています。指の腫れや痛み、動かしにくさなどの症状がありますが、放っておけばそのうち治ると軽く考えられがちです。

突き指:日本整形外科学会

ということです。

ではどの様な症状の時に突き指と判断すればよいのしょうか?

あくまでも目安にはなりますが、突き指とは【痛くても動かせる、または腫れているけど指が動くなどの症状】が一つの判断材料になります

突き指も指の関節の組織を痛めますので、内出血の症状も出てきます。

内出血の出る時間が骨折に比べると遅く出てくるという特徴はありますが、自己判断はお勧めできません。

腫れがあって指を動かせるけど痛みを感じる時でも、一度先生にみてもらいましょう。

ここで一つポイントがあります。

レントゲンでは小さい骨の損傷は写りませんので、できれば超音波(エコー)を備えている院に行くと誤診を避けられるでしょう。

わずか数ミリの損傷もみられるのが超音波(エコー)の強みでもあります。

肋骨の写真にはなってしまいますが、参考までに。

黄色い丸の間はわずか0,6ミリ。

指もこのくらいのわずかな損傷をしますので、レントゲンでは角度や程度によっては写らないのです。

画像判断の大切さがお分かりいただけるかと思います。

突き指の治療方法と治療期間

突き指の治療方法と治療期間には症状の程度によって変わります。

軽度

軽度の突き指では靭帯の損傷もほとんどなく(絶対ないとは言い切れません)湿布なども必要なく、テーピングによる軽い固定で十分です。

軽度のテーピングで痛みがなくなることもよくあるので、特に注意して生活する必要もないでしょう。

治療期間としては施術は1回ほど、期間も3、4日で痛みはなくなります。

中度

わずかな靭帯の損傷や組織の損傷により、腫れや内出血が出てくるため、包帯での固定を要します。

痛み方と症状によっては当て木をする場合もあるでしょう。

中度の突き指の治療方法としては、固定により内出血などの炎症症状が治ってきたら積極的に動かしていくと痛みが早期になくなります。

ですが注意も必要です。

自己判断で動かすタイミングを誤ると再び腫れが出てきますので、きちんとした見極めをしないと本来であれば1〜2週間で治る症状が、さらに長引いてしまいます。

休みすぎると治りも遅くなる、早くに動かすと再び腫れや痛みが再発する…。

このような判断の難しさがケガの特徴とも言えます。

重度

重度になると靭帯と関節周辺の組織を大きく痛めてしまい、腫れと内出血痛みを強く伴います。

超音波(エコー)で患部を見ると、靭帯が切れている様子が見えるでしょう。

靭帯が切れると筋状のものが途中で切れてしまいます。

※足首の画像にはなりますが、右側にある筋状のものが、左側にはありませんので靭帯が完全に断裂しているものとなります。

重度の突き指になると固定に2週間ほど、その後リハビリ期間に1〜2週間ほどかかりますが、放置すると1ヶ月経過しても痛みが続く、なんてことも珍しくありません。

ある程度内出血や痛みが引いたら、じっとしすぎないように積極的に動かしましょう。

痛みに対するセルフ施術の方法もこちらの記事でご紹介しています。

突き指して半年経つけど痛い、曲がらない、治らないその理由とは?

まとめ:突き指と骨折の違いを知りましょう

突き指と骨折の違いを症状だけで見極めるのは専門家でも難しい判断になります。

できれば症状だけの判断ではなく、画像にて判断してくれる先生にみてもらいましょう。

決して自己判断での処置はお勧めしません。

治す時にきちんと治しておかないと後遺症を残すことになります。

指を痛めてしまったら適切な処置を受けてくださいね!


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