テーピングの効果って?効果を最大限活かすための注意点と疑問アレコレ


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テーピングは、薬を使わずに専用のテープでケガの予防や再発防止ができる方法として認識しているかと思います。

今回はテーピングの目的や効果、注意点や疑問などのお役立ち情報をわかりやすく解説します!

テーピングの目的・効果を、しなやかな関節の動きとスポーツ時の安全・健康を守るためのきっかけに役立ててください。

院長:伊藤良太
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テーピングの目的とは?

テーピングの目的にはどのような意図があるのでしょうか。

はじめての人にも手軽に活用できるテーピングは、

  • 指や手首、足首などの関節に巻いて使用する
  • スポーツや日常生活時の中で、負担がかかる部位を補強す
  • 身体に負担がかかる動きを制限してケガの予防と再発予防

という目的があり、適度に関節を補強・固定しながら身体や関節を守るためにテーピングは活用されています。

テーピングの効果【5選】を解説!

テーピングの効果5選を見ていきましょう。

テーピングは、解剖学での構造やケガ、スポーツ傷害の原因に応じて、身体の一部に粘着性・伸縮性のある専用のテープを貼ったり、巻いたりしながら身体の働きを安定化させる補強・固定させる目的があります。

テーピングの正しい巻き方や貼り方を習慣付けておくと、主に次のような5つの効果を期待することができます。

関節の制限

ケガは関節が通常の範囲よりも動いてしまうために起こることが原因のひとつです

テーピングは、関節の特定の動きを制限しながら、靱帯や関節、皮膚などへの牽引・張力を減らすことが可能になり、特定の部位のみに制限をかけるので、他の部位の動きは制限されることがありません

足首や手首の捻挫をした後のケガの予防として、特に効果的です。

関節の安定

テーピングを巻くと、外傷を受けやすい部位だけを固定し、かばうような余計な動きを制限できるため、身体全身でスムーズな動きが可能になります。

膝のケガをした後には、筋力が戻るまでの期間はどうしても膝に不安定さが残りやすい傾向にあります。

そのような時には筋力が戻るまでの間、テーピングで関節の安定性を補強して競技に復帰しつつ、筋力が戻るのをサポートするのです。

圧迫

テーピングはケガをしやすい筋肉や関節の圧迫をはじめ、テニス肘などのように部分的な圧迫も手軽に行うことができます。

痛みを感じやすい、ケガをしやすい部位に、長さや強度を調整しながら巻くことができ、用途に応じた活用も手軽です。

肉離れやぶつけた痛みである打撲などは、患部を圧迫すると症状が激減しますので、もしその様なケガをしてしまった時にはテーピングで圧迫するだけで症状の緩和が望めます。

運動中の痛みの軽減・除去

スポーツ選手にも活用されているテーピングは、運動中に感じやすい筋肉や関節の痛みを軽減・除去する効果も期待できます。

テーピングは関節を固定して動きを制限・圧迫するため、一時的にでも辛い痛みを緩和・除去できるのです。

「ケガは完全に治っていないけれど、この試合だけでもなんとか出たい」、「テーピングをすると動ける」という場合にはとても効果的です。

テーピングでの痛みの軽減・除去は、一時的な効果ですので、応急的な処置として使用しながらも、痛みに応じた治療も合わせて受けておくことを強く推奨します。

不安感の除去

テーピングは関節の安定や固定により、ケガに対する再発への心配・不安感の軽減にも役立てることができます。

テーピングを巻く・貼るだけでも安心しやすくなるため、「ケガをしないように気をつけて動こう、運動しよう」という意識も自然に高まるのです。

安心感があると動きもスムーズになり、身体への余計な負担の軽減にもつながります。

テーピングを巻くときの注意点【4つ】

テーピングを巻くときの注意点も知っていて欲しいと思います。

テーピングの正しい巻き方を理解しておかないと、思わぬ不快感やトラブルが起きることも。

ここでは、テーピングを巻くときの主な注意点4つをお伝えします

強く巻き過ぎないこと

テーピングを強く巻き過ぎてしまうと、皮膚と関節にかかる圧迫力が強くなり、ストレスや不快感、皮膚が引っ張られて苦しく感じます。

また強く巻き過ぎることで血行不良となり、神経に障害が起こってしまうリスクもあるため注意してください。

そしてもう一つ、テーピングの端を引っ張って貼ると、その部分が水膨れになってしまいます。

くれぐれもテーピングの端は引っ張って貼るのではなく、皮膚に乗せるように貼りましょう。

感覚は正常?

テーピングを巻いた際には、皮膚や神経、動きの感覚に違和感がないかもチェックしておきたいポイントです。

皮膚と関節が締め付けられるような苦しさを感じた場合は、テーピングの巻き方が強くなっているサインとなるため、巻き方・固定されている状態をもう一度確認してみるようにしましょう。

強く巻きすぎると

  • テーピングを巻いた部位より末端が青くなる、または白くなる
  • 皮膚に触れると巻いてない方よりも鈍い感覚、しびれる
  • 動く度にテーピングで締め付けられている感覚がある
  • テーピングを巻いたのに、痛みが強くなった

テーピングが上手にフィットしないと上記のような症状が出てきます。

当てはまる症状があった時にはすぐにテーピングを剥がして、貼り直しましょう。

巻いている時間

テーピングは、長時間貼ったままでいると、皮膚に良くない影響を与えてしまいます。

テーピングは、

  • 運動をする30分前くらいに巻いておく
  • 運動が終わったら30分後には剥がしておく

という方法が推奨され、一日中運動をする必要がある場合は、あくまでも理想ですが午前や午後、夕方などの時間にテーピングを剥がして皮膚を休ませ、再び運動前にで巻き直すことがオススメです。

ですが、毎日貼ると皮膚が荒れてきたり、痒みが出ることは珍しくありません、というよりもほとんどの方は何かしらの皮膚の痒みやかぶれなどの症状を訴えます。

運動選手なら練習の強度に合わせてテーピングをしない日を設けたり、サポーターの代用、または皮膚の保護をしながら貼る様にしましょう。

巻くときの適正な姿勢

テーピングを巻くときには、筋肉や関節の部位、楽になりたい動きによって姿勢を変える必要があります。

例えば足首にテーピングを巻く際には、座った姿勢で足首を90度にして膝を伸ばした状態で巻くとスムーズにテーピングを貼れるでしょう。

腰ならうつ伏せや立ったままなど、テーピングを巻く目的によって姿勢が変わります。

きちんとした姿勢によって、強く巻きすぎたり、感覚の異常を防ぐこともできるのです。

自分で自分にテーピングを巻くのが難しいのはこのためです。

無理な体勢ではくれぐれもテーピングを巻かないでくださいね。

テーピングの種類と効果時間

テーピングの種類と効果時間にはどのような違いがあるのでしょうか。

テーピングには伸びないタイプ・伸びるタイプがあり、それぞれに効果が持続する時間が違います。

用途や身体の状態に合わせたテーピングを正しく選ぶため、ここではテーピングの種類と効果時間についてお伝えしていきます。

伸びないテープ

テーピングの伸びないテープとは、ホワイトテープと呼ばれています。

伸縮性のないテープは、強い固定や圧迫の目的があり、12㎜~50㎜と幅にもさまざまなバリエーションがあります。

伸びないテープの12㎜の場合は、指の関節を固定する際に用いられることが一般的で、38㎜の場合は足首や手首のテーピングに使用されることがあります。

伸びないテープに期待できる効果時間は30~40分程度と言われています。

時間はあくまでも目安ですし、テーピングを巻く術者の技量にも効果の持続時間には大きくバラツキがあるでしょう。

伸びるテープ

伸びるテープは、デリケートな皮膚にも比較的やさしい、コットン素材を使用しているため、伸縮性・固定力・通気性などに優れています。

伸びるテープには主に、

  • 50㎜と75㎜のサイズがある
  • 足首や肩、ヒザなどの比較的広い部位に使用する

という特徴があり、巻いた直後と同じ状態が継続するのは30分程度でしょう。

効果の持続時間はテーピングの強度と動きの強度によってさらに時間が短くなりますので、テーピングを巻いたから無理に動いていい、というわけではありませんので悪しからず…。

テーピングの疑問【Q&A】

テーピングを活用したいと考えている方に向けて、ここではよくある疑問点をQ&Aにてわかりやすく解説していきます。

寝るときはどうするの?

テーピングは身体が動いている活動中に効果が発揮されるため、ハードな動きの少ない睡眠中には使用しないことが推奨されています。

ですが、肉離れや打撲などの症状は圧迫している方が楽なため、寝ている時にも巻くことはあります。

腰痛やぎっくり腰でも同様です。

ただし、テーピングの種類と強さは十分注意する必要があるでしょう。

そのような際にはプロに巻いてもらうのが最も得策です。

使用時間は?

テーピングを応急処置に使う場合は、2日ほどなら巻いたままでも問題はないでしょう。

ただ、少しでも皮膚に違和感や関節への不快感、症状の悪化を感じたら早めに剥がしてください。

皮膚に異常がなければ、時間を置いてからもう一度巻き直すと良いでしょう。

テーピングを巻いたのに効果がないのはなぜ?

テーピングを巻いても効果が実感できないのは、正しい巻き方になっていないからです。

テーピングは、

  • 患部や皮膚・関節の凹凸に合わせて、シワやたるみができないように貼ること
  • 患部や関節にあった適切な張力で貼ること

がポイントになりますので、貼る時の姿勢・使用方法を見直してみてくださいね

【まとめ】テーピングの効果を知りましょう!

テーピングはケガの予防や再発、痛みの軽減と合わせて、精神的な安心感も得られる万能なアイテムです。

軽やかな動きで活動的な毎日と体調を維持するために、テーピングの正しい使い方と効果を見直して、是非とも活用してみてくださいね


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