「腰痛が治らない」について。さまざまな原因や治らない人の特徴とは?


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腰痛は年代や性別を問わずに起こり、身近な不調である分症状や原因を軽視して、「いつか治るだろう」と放置してしまうこともあるのではないでしょうか?

腰痛が治らないのは外的・内的なものとさまざまな原因があり、なかにはすぐに治療や施術が必要なケースも少なくはありません。

ここでは「腰痛が治らない」について、原因や治りにくい人に見られる特徴、疑問集に詳しくお答えしていきます。

腰痛は身近なもので起こしている場合も。

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院長:伊藤良太
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腰痛が治らない原因

腰痛が治らない原因には何があるのでしょうか?

意外と知られていない、腰痛が治らない原因とそれぞれの理由をお伝えしていきます。

画像的異状

腰痛が治らない場合の診断・検査では、

  • 骨を透視して状態を確認するレントゲン撮影
  • 椎間板や靭帯、筋肉や神経といった細かな組織の確認ができるMRI
  • 腰部の画像の明暗が鮮明に写され、状態を明確に確認できる造影
  • 腰部を立体的、断層的に画像表示して骨や関節の形態を細かく確認できるCT

などにより、患部の組織の状態を判断します。

組織の損傷や異状がある場合、時間を要するケースもあり、状態に応じた治療や過ごし方があるため、焦らずに進めていきしょう。

当院の患者さんでは、画像検査で脂肪の塊が見つかり手術により摘出したところ、長年の腰痛が解消されました。

薬を飲んでも、外部からの刺激を受けてもいつまでも腰痛が消えないのも納得の出来事です。

神経性由来 

腰痛が治らないのは神経性由来が原因、とも否定はできませんが、腰の場合においては非常に稀と考えられます。

なぜなら腰の神経は周りの組織に守られているため、直接神経を損傷することはとても考えづらいからです。

「えっ?ヘルニアは神経を損傷しているのでは?」と思われたことでしょう。

ヘルニアでは神経を「損傷」しているのではなく「圧迫」です。

ヘルニアによって神経を損傷しているわけではありません。

神経が損傷すると

  • 運動障害
  • 知覚障害
  • 自律神経障害
  • チネル微候
  • 神経伝達速度の低下

などが起きます。

最近ではドクターも【ヘルニア=痛み・しびれ】とは言わなくなってきました。

ヘルニアについてはこちら。

椎間板ヘルニアは手術で治すべき!?失敗例や保険など詳しく解説!

循環器性由来

腰痛が治らないのは筋肉や骨、関節の異状が原因というイメージが一般的ですが、内臓や循環器の異状が原因となることも。

循環器性由来の腰痛には、

  • 姿勢によって痛みが変化せず、強い痛みが腰や背中側に出る心筋梗塞
  • 大動脈にある内膜に亀裂が入り、急激な血圧低下や腰部に強い痛みが生じる解離性腹部大動脈瘤
  • 尿の中に含まれる物質とたんぱく質などが固まり結石となったものが尿路(腎臓、尿管、膀胱)に詰まること

などが原因となることがあります。

通常の腰痛とは異なり、

  • 周期的な痛み
  • 冷や汗が出る
  • じっとしていられない

などの症状が出やすいため、病院に駆け込むことでしょう。

心因性由来 

腰部は精神面の影響を強く受けやすく、ぎっくり腰などは強いストレスや緊張感が原因で生じることが明らかになっています。

強いストレスや緊張、不安を感じていると常に筋肉が緊張してこわばった状態になり、腰部の血流が妨げられて痛みの原因物質の回収・排出がスムーズにならなくなるのです。

また心因性由来の腰痛は、腰部の血液循環を担う冠動脈がけいれんを起こして血行不良になったり、生体エネルギーが急速に低下して治らない痛みにつながることがあります。

ストレスは腰痛だけでなく、精神的にも強く影響を与えて特には鬱になることも。

詳しくはこちらをご覧ください。

不定愁訴とうつ、自律神経の関係とは?適切に治療を受けるには心療内科?

筋肉的問題

腰痛が治らない筋肉的問題には、

  • 長時間同じ姿勢によって腰部の筋肉が凝り固まっている
  • ハードな運動、作業が日常になっている
  • 同じ姿勢が長い
  • 加齢やホルモンバランスの低下によって筋肉の柔軟性が失われている

などが考えられるでしょう。

腰痛の一番の原因と考えて間違いありません。

なぜなら、当院では筋肉を緩めただけでほとんどの腰痛が軽減・消失しているからです。

筋肉が固くなると、筋肉内を通る血管を圧迫するため、新鮮な栄養と酸素の循環は低下し、疲労物質はその場に留まりやすくなるという悪循環に陥ります。

すると腰痛がいつまでも治らない、という流れになってしまうのです。

こちらも合わせてご覧ください。

腰痛は接・整骨院?整形外科?整体?治療法やそれぞれの違いを解説

腰痛が治らない人の特徴

腰痛が治らない人の特徴を見ていきましょう。

以下の判断ポイントをチェックしながら、腰痛が治らない人の特徴を理解していただければ幸いです。

自己判断

腰痛は日常生活では頻繁に起こり、かつ繰り返され、その理由には「いつか治るだろう」と楽観した自己判断が大きく関与しています。

腰痛の原因は基本的には日常生活にあり、自分では原因と思っていなかったことが「実は原因だった」ということも珍しくありません。

同時に、「いつか治るだろう」と思い生活はしているけども、いつまでも腰痛が無くならない、と言って来院される方もとても多いです。

早く治療・施術をすれば腰痛は解消できるのに、自らの判断により腰痛を長引かせてしまう例はとても多いと現場で感じます。

腰痛も「弱くて、軽く動けるうち」に行動していただければ幸いです。

決して放置はいけません。

ぎっくり腰を放置したり、腰痛を我慢し続けるとどうなるのか?

意識を持って取り組んでいない

腰痛の軽減方法がわかっていても意識を持って取り組まないと、折角の方法も台無しになってしまいます。

身体の動きや使い方、姿勢は意識を持たなければ改善できるものではありません。

勝手に治るだろう、とそのままにしていては、おそらく腰痛は変わらぬままです。

先生からのアドバイスは腰痛改善のための重要なものですので、短期間でも構いませんので意識を持って取り組むことをお勧めします。

腰痛・ぎっくり腰にオススメ!症状別ストレッチのご紹介!

環境が変えられない

デスクワークや立ちっぱなしでの作業、そのほか作業ツールや配置、腰を酷使するスポーツをする方なども腰痛が治りにくくなると言えるでしょう。

会社から与えられた環境が、自分の身体に合っている人は多くありません。

そのような環境下ではどうしても身体に負担をかけてしまいます。

合わせて腰への負担が多くかかるスポーツなども、腰痛の解消はとても難しいでしょう。

できるだけ悪化をしないように、対処と工夫が必要です。

あぐらの座り方にはクッションは必要?腰痛予防の座り方もご紹介!

そもそも腰痛の症状とは?

そもそも腰痛の症状とはどのようなものがあるのでしょうか。

腰痛には主に以下のような症状が見られる傾向です。

  • 動き出しの際にピキッ、ズキッ、ビキッとした痛み
  • 同一姿勢による痛みや重だるさ
  • 決まった動作による痛み
  • 慢性的な腰痛の場合には痛みがあったり、楽になったり
  • ぎっくり腰の急性的な場合は鋭く強い痛み
  • 腰部に不自然な熱感または冷たさを感じる
  • 疲れると痛みを感じる

などの症状やタイミングで腰痛を感じるでしょう。

「腰痛が治らない」に関する疑問集

ここからは「腰痛が治らない」に関する疑問集に詳しくお答えしていきます。

腰痛が一ヶ月治らないのは普通?

腰痛が一ヶ月も治らないのは、適切な対処や治療、施術を行なっていないためです。

そのまま放置してもおそらくは腰痛の解消とはならないでしょう。

そして一ヶ月以内に治る腰痛には、

  • 筋肉の固さによる腰痛

は一ヶ月もかからずに治るでしょう。

もし、組織的な異状やその他の要因の場合には、一ヶ月以上かかることもよくあることです。

加えて、投薬や湿布、電気だけの対処となるとさらに期間は伸びるでしょう。

腰痛は腹筋を鍛える必要がないと現場で感じる理由とは!?

    「腰痛がガンだった」というは本当?

    単純な腰痛だと思っていたのに検査を受けたら実はガンだったというケースも実はあります。

    ガンの原因となる悪性腫瘍は、特に腰椎への転移が多いことが明らかになっているのです。

    日を追うごとに痛みが強くなっていたり、じっとしていても強い痛みが出ている場合には自己判断をせずに、早期に先生に診てもらいましょう。

    腰痛が一ヶ月治らないのは内蔵が原因?

    腰痛が治らないのは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの内臓の異状が原因になることも。

    内臓に異状があると、腰や背中側の粘膜が損傷しやすくなり、腰にも影響を与えて1ヶ月治らない痛みにつながることがあります

    不安や思い当たることがあればすぐに、画像検査を受けましょう。

    【まとめ】「腰痛が治らない」について

    本記事では「腰痛が治らない」について、さまざまな視点から見た原因や疑問集にお答えしてきました。

    疲労や使い過ぎだと軽く考えてしまうことがある腰痛ですが、痛みが長引く場合は病気も考慮し、自己判断をせずに先生に診てもらうことをお勧めします。


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