肩こりで痛い原因とは?痛い時の対処法、チェック方法や疑問に回答!


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現代人の身体の不調に多い肩こりは、痛みがあってその状態が長引いていると、深刻な病気が生じている可能性も否定できません。

ここでは肩こりで痛い原因にはどのようなものがあるのか、痛みがあるときの対処法や肩こりをチェックする方法についてお伝えしていきます。

院長:伊藤良太
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肩こりで痛い原因

肩こりで痛い原因について早速、詳しく見ていきましょう。

病的なもの

肩こりで痛い原因には、

などの病的な場合のことも。

一口「肩こり」と言っても、中には重大な疾患が隠れていることもお見知り置きください。

関節や組織によるもの

肩こりの痛みの原因には、肩や関節、その他の組織に何らかの異状が生じている場合もあります。

  • 肩関節のまわりの組織に炎症が生じ、痛みが強くて動かせない場合もあるいわゆる、五十(四十)肩
  • 上腕の骨と肩甲骨をつないでいる腱が切れて肩に強い痛みをもたらす腱板断裂

なども、肩こりの痛みの原因になるとも考えられるでしょう

肩こりが直接の原因ではなく【他の部位をかばった結果、肩こりになる】ということです。

身体は常にバランスを取り合って動いているため、どこかに不具合があるとまた別なところに不具合を生じてしまいます。

「いつか治るだろう…」と放置するのは大変危険です。

五十肩についてはこちら。

五十肩が接・整骨院でも変化する理由とその治療方法とは?

筋肉の固さによるもの

長時間の作業や同じ姿勢を続けていくと、肩周辺の筋肉はもちろん、関節も動かないため、血行が悪くなって痛みにつながりやすくなります。

デスクワークでの姿勢はもちろん、スマホ使用時の姿勢では特に、頭が前に下がった体勢となるため常に頭の重さが肩にかかって負荷を与え、痛みが出やすいでしょう。

現代の子供に肩こりが多いのも、スマホの使用も大いに関係していると考えられ、スマホの使い過ぎは「ストレートネック」という形の首にしてしまいます。

詳しくはこちらをご覧ください。

ストレートネックで頭痛や自律神経症状、しびれが出たら枕とタオルで解消!

肩が凝っているかわかる方法(チェックポイント

肩が凝っているかわかる方法を知っていると、いつでも確認できて便利ですのでチェックしてみましょう。

1:頭の付け根を押すと固さや痛みがある

親指よりも人差し指や中指で押すと簡単に確認できます。

両方に固さがあるのか、またはどちらかだけなのか。

どちらかだけ固さがある場合には偏った使い方をしていると言えるでしょう。

2:耳の後ろから鎖骨にかけて伸びる、胸鎖乳突筋に固さや押みがある

胸鎖乳突筋を押すときは、普段座っている姿勢で確認しましょう。

いつとは違う綺麗な姿勢では緩んだ状態で確認することになります。

自分なりにリラックスしている姿勢で押してみてください。

3:腕を垂らした状態で僧帽筋(緑丸)を押すと固さや痛みがある

確認した側の反対の手で確認します。

パソコンやスマホを操作しているときに肩こりを感じるのでしたら、その姿勢で押してみましょう。

普段の姿勢で押してみて固いということは、常にそのくらい負担がどのくらいかかっているということです。

4:バンザイをして両手が耳につかない、またはつけようとすると少し頑張る感じになる

バンザイをするときには僧帽筋という筋肉が大きく動いてくれますが、普段から僧帽筋が固いと動きも円滑ではないため腕は耳につかない(つきにくい)でしょう。

そもそも現代人は腕を上に上げる動作は激減しているため、肩の固さで上げられない方もいらっしゃるかもしれません。

そんなときには何かにぶら下がると肩こり対策はもちろん、肩でのストレッチにも大変効果的です。

肩こりが痛い時の対処法

肩こりが痛い時の対処法も合わせてお伝えします。

ストレッチ

肩こりが痛いときは肩甲骨を動かすストレッチを行うことで、肩や首、胸の筋肉がほぐれ、痛みの緩和に効果的です。

簡単でどこでもできるストレッチですので、行ってみてください。

このストレッチは肩こりを感じる肩甲骨にはとても効果的です。

ポイントは

の二点です。

肩甲骨を上げるのではなく、肘の曲げ伸ばしをしてしまうと効果は望めません。

暖かさが感じられない時には、肩甲骨をさらに高く上げみてみましょう。

肩甲骨が動かないと暖かさも感じませんので、フォームが崩れないよう最初のうちは鏡などを見ながら行うと良いかもしれません。

姿勢

肩こりの痛みは、頭と首の位置関係が崩れると著しく負担をかけるために生じやすくなります。

人間の頭は4,5~6㎏程あり、姿勢が乱れているとその倍の負荷が肩や首にかかるのです

肩こりの痛みの緩和、予防に良い、立ち姿勢と座り姿勢をチェックしてみましょう。

◇立ち姿勢

あくまでも理想ですが、同じ場所に立っている時間が長い時には意識すべき姿勢です。

作業をするには無理な姿勢にはなりますが、少しでも頭と肩・首が正しい位置関係にあるのがベストでしょう。

歩く際にもスマホを使わずに姿勢を意識して歩くと良いですね。

 ◇座り姿勢

デスクワークの方には是非とも行っていただきたい姿勢です。

上記の姿勢にプラスして行っていただきたいのは【肘も机に着くこと】です。

肘が机に着かずに浮くと肩への負担も激増します。

さてあなたは肘を机に着けてデスクワークをしているでしょうか…?

運動

肩こりによる痛みが出ている場合は、肩や肩甲骨のまわりを動かす運動が有効です。

運動を行うことで血行が促進され、肩こりによる痛みの緩和・予防にアプローチできるでしょう。

運動といえばラジオ体操が最も簡単で楽に行えるものではありますが、さらに効果的なのは水泳です。

そのほか、キャッチボールやテニス、バドミントンのように肩を大きく動かすスポーツも良いでしょう。

もちろんジムなどで筋トレを行うのも大変効果的です。

当院で導入している「加圧式トレーニング」

と、トレーニングにおいての良いとこ取りを集めたものになります。

お住まいの近くにあるかどうか、探してみてはいかがでしょうか?

加圧式トレーニングについて詳しくはこちらをご覧ください。

加圧トレーニングの効果とは?実は良いことだらけなのをご存知ですか?

温めるor冷やす

肩こりによる痛みは、その状態によって温めるor冷やすのかが変わってきています。

肩こりの痛みを温めた方が良い場合と、冷やすのが有効な場合をそれぞれ見ていきましょう。

 ◇肩こりの痛みを温めた方が良い場合

◇肩こりの痛みを冷やした方が良い場合

  • 肩こりの痛みが出てから3日以内、急性的なものである
  • 肩を動かすと明らかな痛みがある

肩こりと思っていたものが実は違った、なんてことも珍しくありません。

三日間同じような痛みがある際には先生に見てもらったほうが賢明でしょう。

マッサージ

肩こりの痛みは、凝り固まった筋肉やめぐりが滞ったリンパ・血液の流れを促すマッサージも有効です。

肩こりの痛みを感じたら、次のマッサージを試してみましょう。

1〜3を繰り返し行うと、押しているところの固さが緩んでいくのが指に感じるでしょう。

少し痛い程度に押しながら、何度も行ってみてください。

肩こり以外へのマッサージの方法はこちら。

筋肉痛への部位別マッサージ方法をご紹介。早期対処で早期回復!

薬物療法

肩こりの痛みの薬物療法とは、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)が用いられています。

などの種類がある非ステロイド性消炎鎮痛薬は、肩こりの痛みの発症初期に高い効果を得られる傾向にあります。

非ステロイド性消炎鎮痛薬は、

などもあり、患者さんの症状に応じて処方されるでしょう。

ただあくまでも薬物療法は【対処療法】ですので、根本からのアプローチではありません。

辛い症状を乗り切ったら、きちんとあなた自身の生活に向き合って、根本から改善していきましょう。

「肩こりが痛い」に関する疑問集

続いては「肩こりが痛い」に関するさまざまな疑問にお答えしてみたいと思います。

右肩だけ痛いのはなぜ?

肩こりで右肩だけが痛いのは、内科的観点では肝臓や胆のうの機能低下の可能性があり、ALTやγ-GTPの数値が高い場合も、肝臓に負担がかかって肩の痛みが出やすくなるようです。

筋肉だけの観点では、偏った使い方、寝方などによるものと考えられます。

繰り返し動作による負担ですので、理想論にはなりますが、左右のバランスを少し整えて動作をすると良いでしょう。

重症(ひどくなると)の症状は?

肩こりが重症(ひどくなると)の症状には、

などの症状が出やすくなります。

どの症状も日常生活に支障をきたすものばかりです。

我慢せずに施術を受けましょう。

同時に自律神経の不調も招いてしまいます。

詳しくはこちらをご覧ください。

自律神経失調症の頭痛の原因とその他の症状、治療からチェック方法まで

左肩の肩こりは怖いってホント?

左肩のみに肩こりがある場合は、

などの不具合が反映している可能性があり、臓器の不調が左肩に反射して痛みやコリが出ると考えられています。

「関連痛」という生理的反応です。

周期的な痛みや冷や汗が出る、または今までにない症状を感じた際には迷わずに医療機関を受診しましょう。

肩こりはガンが原因?

肩こりは肺ガンが原因で痛みが出るケースもあります。

肺の上の方、首に近い部分にガンが発症していると、首に近い部位となるためにコリや痛みが肩前に広がりやすくなるのです。

肩こりが長く続いている場合は肺ガンの可能性を考慮して、早めに診察や検査を受けるようにしましょう。

【まとめ】「肩こりが痛い」について

本記事では肩こりが痛い原因、対処法などについてお伝えしてきました。

肩こりの痛みは現代人によくある不調のひとつですが、深刻な病気が隠れている可能性があります。

肩こりの長期的な痛みが続いている場合はお伝えした対処法を取りながらも、早めの診察、治療や施術を受けるようにしましょう。


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