足の親指が痛いときに自己判断は危険!原因がわかれば痛み激減!


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足の親指に痛みを感じると、日常生活での何気ない動きや歩行にも大きな支障をきたしてしまうものです。

身体全体を支え、スムーズな歩行の役割がある足の親指に痛みがある時には、どのような原因が考えられるのでしょうか。

今回は、足の親指が痛いときに考えられる病気や障害、痛みが女性に多い理由や症状別の受診科目について合わせて解説していきます

院長:伊藤良太
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足の親指が痛いときに考えられる病気や障害

足の親指が痛いときに考えられる病気や障害を一つ一つ見ていきましょう。

ズキズキ・ジンジンとした痛みを感じやすい足の親指の痛みには、主に次のような病気や障害が考えられると言われています。

外反母趾によるもの

外反母趾とは、

  • 足の親指が人差し指を圧迫するように不自然に曲がった状態
  • 関節の脱臼につながることもある
  • 遺伝的な要因やサイズの合わない靴などによって足指が圧迫され

などの原因があり、男性よりは女性の方に多く見られる足指のトラブルとされています。

外反母趾についてはこちらをご覧ください。

外反母趾の原因と予防法、テーピングとストレッチを詳しくご紹介!

痛風によるもの

足の親指が痛い原因のひとつとなる痛風は、

血液中の尿酸値が上昇(高尿酸血症)し飽和溶解度を超えると、関節内に尿酸塩結晶が生じます。この結晶を白血球が処理する際、痛風発作(急性関節炎)が発症します。高尿酸血症状態が続くと尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能が悪化して腎不全となります。
痛風:日本整形外科学会

身近な病気でもある痛風ですが、最終的には腎不全までも起こしてしまう怖い病気ですので、症状が軽いうちに適切に対処した方が良いでしょう。

痛みの場所は足の親指だけでなく、足首に起こることも多いです。

そして、朝起きたら腫れていて、歩けない、というのも一つの特徴でしょう。

ハンマートゥによるもの

ハンマートゥとは、

  • 足の指がZ型に曲がり、変形してしまった障害
  • 足の親指に張り巡らされている末梢神経の障害のひとつ
  • 足の親指の間の筋力バランスが崩れた状態

のことを言います。

ハンマートゥは、足の親指が長く圧迫されやすい人やサイズの合わない靴を長期にわたってはき続けていることも原因のひとつと考えられています。

「足の親指の付け根が痛い」が女性に多い理由

「足の親指の付け根が痛い」が女性に多い理由にはどのような要因があるのでしょうか。

男女の性別や年代にかかわらず、足の親指の付け根の痛みは誰にでも起こり得る障害ですが、特に女性に多く見られると言われています。

足の親指の付け根の痛みが女性に特に多い理由には、

  • 先細りになったハイヒールの靴を長時間履いている⇒靴の先の細さが足の親指を不自然に曲げて圧迫される
  • 筋力の低下によるもの⇒足とカラダの動きを支える筋力が低下すると、正しい歩き方ができず、無理な動きで足の親指に負担がかかりやすい

などが考えられます。

最近では足のつき方や体重のかかり方が計算された靴も多くありますが、以前はデザイン重視の靴が多く、50代以上の女性の場合、足に何かしらの不具合を抱えているケースが少なくありません。

可愛いさやヒールなど魅力的で自分を輝かせてくれる要素も大切ですが、一番は履き心地の良い靴を選んで履いてくださいね。

足の親指の付け根が痛い時の対処法

足の親指の付け根が痛い時に対処法を、症状別に解説していきます。

曲げる、歩くと痛い

足の親指を曲げたり、歩きはじめると痛みを感じる場合は、足の親指ばかりではなく土踏まずにも負担がかかっている可能性があるため、足の指と土踏まずを支えて補強するインソール(中敷き)を使用してみましょう。

当院で扱っているインソールは「シダス」というフランスの会社のインソールになります。

シダス公式HP→https://sidas.co.jp/

足のつき方がよくない方はもちろん、歩いたり、立っている時間の長い方にオススメしています。

ウォーキングシューズだけでなく、パンプスや革靴にも合わせられるタイプもあるので、用途別に入れるインソールを変えることも可能です。

シダスのインソールは足の着き方だけでなく、かかとの保護や外反母趾の防止にも役立ちます。

足に何かしらの不具合を抱えている方は一度入れて見ることを強くお勧めします。

何もしなくても痛い

何もしていない状態でも足の親指が痛い場合は、ぬるめの湯温に調整したお風呂に入って患部を温めて様子をみましょう。

足湯やお風呂の後は、痛みを感じる部位に鎮痛消炎剤が配合されたクリームや湿布を貼るのも良いでしょう。

ですが、温めた後に痛みが強くなるようならすぐにアイシングをして症状を鎮めてください。

温めて痛みが強くなった場合には、温めない方がよかったと判断します。

安易にマッサージなどはしないほうが妥当です。

アイシングについてはこちらをご覧ください。

アイシングを効果的にする方法、時間と回数、やりすぎない為の注意点

腫れている

足の親指の腫れは、むくみか熱のある腫れかを適切に判断しましょう。

むくみであれば触ってみても患部に熱はありません。

ですが患部に触れてみて、熱がある場合には炎症が起きている証拠ですので、温めると痛みは強くなります。

すぐにアイシングをしましょう。

むくみの場合には、冷たいタオル・温かいタオルを交互に患部に当てると、血管が適度に刺激されて血液のめぐりが良くなり、むくみの原因物質が排出されやすくなります。

足の親指の付け根が痛い時、症状の違いで見る受診科目

ここでは足の親指の付け根が痛い時、症状の違いで見る受診科目を解説していきます

足の親指の付け根の痛みはさまざまな症状があるので、早めに適切な受診科目を把握しておきたいですよね。

曲げる、歩く、体重をかけると痛い

足の親指を曲げたり歩いたり、体重をかけると痛い場合は、外反母趾によって足指や足裏に負担がかかっている可能性があるため、整形外科を受診するようにしましょう。

そんな時は竹踏みも良いケアの方法ですので試してみてください。

竹を縦に切って、その上を踏み踏みするだけです。

両足で25回ずつを行います。

一度に多くの回数ではなく、1日のうちに数回、例えば朝起きた時と寝る前などの毎日の日課にしましょう。

洗面所に置いて歯磨きしながら行うと、時間をうまく使えます。

始めのうちは痛いですが、次第に体重もかけられるようになりますので、焦らずに行ってくださいね。

チクチク痛い

足の親指がチクチクと痛む場合は、帯状疱疹や更年期障害、神経障害性疼痛などが考えられるため、

  • 内科
  • 整形外科
  • ペインクリニック

で治療を受けるようにしましょう。

自己判断で「様子を見よう…」と待つだけでは症状を悪化させるだけです。

いつもとは違う痛みを感じたら先生に診てもらいましょう。

ズキズキ痛い

足の親指がズキズキと痛む場合は、足指の関節や皮膚に炎症があり、熱を持っている状態のため、

  • 内科
  • 整形外科
  • 糖尿病内科

での受診が適切でしょう。

ジンジン痛む時にはマッサージはご法度です。

アイシングや湿布をしても変化がない時にはすぐに病院を受診してください。

ジンジン痛い

足の親指の付け根がしびれたようにジンジンと痛む場合は、つま先立ちの動作やハイヒールの長時間使用によって足指の付け根に負担がかかっていることも考えられるため、整形外科で診てもらうようにしましょう。

足の親指のしびれによるジンジンとした痛みは、強いストレスや不安感によって自律神経が乱れて起こることもあります。

メンタル面に不調を感じている場合は神経内科・心療内科での受診を検討してみましょう。

特定の靴を履いた時に症状が出る場合には靴が足に合っていないということになります。

インソールを入れて足の着き方を変えたり、それでも症状が改善しない時にはときには履かないようにしたほうが良いでしょう。

腫れている

足の親指が腫れている場合は、整形外科または皮膚科での受診が適切です。

  • 皮膚に痛みがあり、爪が変形している:皮膚科
  • 足の親指が変形している:整形外科

を受診するようにしましょう。

腫れていない

足の親指に腫れがなく、皮膚にも目立ったトラブルがない時には筋肉系が原因と考えられますので、整形外科や接・整骨院に受診してください。

もし、筋肉系のトラブルによる痛みの場合には、湿布を貼っても症状の改善にはならないことが十分にあります。

立ち方や歩き方、指の使い方を丁寧に見てくれる接・整骨院の先生を受診しましょう。

爪に異状がある

足の親指の爪に異常があり、痛みを感じる場合は、足指の外傷・障害によって爪が変形している可能性が考えられます。

爪の下にある爪床という組織にまで損傷が及んでいる可能性もあるため、皮膚科や形成外科に受診するようにしましょう。

爪に関しての記事にはこちらをご覧ください。

巻き爪予防のポイントは3つ!セルフケアや原因を正しく知ろう!

【まとめ】原因にきちんと対処しましょう

足の親指の痛みは我慢して、放置してしまうこともありますが

  • 足のサイズにあった適切な靴を履く
  • 正しい歩き方を心がける
  • 足指の筋力を鍛える適度な運動習慣を持つ
  • 暴飲暴食は避ける

など、早めのセルフケア・適切な対処が症状悪化を予防する大きなポイントになります。

今回の記事をきっかけに足の親指の健康に気を配り、スムーズに活動できる毎日を早めに取り戻していきましょう。


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