肋間神経痛をセルフチェックで確認!してはいけないことや対処法とは?


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思い当たることがないのに肋骨が痛い、そのような時はもしかすると肋間神経痛かもしれません。

この記事では肋間神経痛のセルフチェックや原因・対処法をわかりやすく解説いたします。

肋骨にいつもとは違う不快感・痛みを感じても、それが肋間神経痛なのかどうか、自身で判断することは難しいケースもありますよ

肋間神経痛のセルフチェックポイントや、気になる原因と手軽な対処法をわかりやすく解説していきますので、参考にしてみてください。

院長:伊藤良太
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肋間神経痛をセルフチェックで確認してみよう!

早速肋間神経痛のセルフチェック方法をご紹介します。

セルフチェックで確認する前から背中から胸、わき腹などに痛み・不快感を感じた際には、すでに肋間神経痛になっている可能性があるかもしれません。

さらに詳しく肋間神経痛をセルフチェックできるポイントは下記になりますで、当てはまる部分が多い場合は、原因と対処法を早めに押さえておくようにしましょう。

  • くしゃみや咳、深呼吸などの肋骨を動かす動作で痛みを感じる
  • 背中から脇腹、おへその部位にかけて、電気が走るような痛みを感じる
  • 上半身の左右どちらかに「ピリピリ」とした痛みを感じる
  • 肋骨に軽く触れただけでも強い刺激や痛みを感じる
  • 上半身を上下に、左右に動かすと息苦しく感じる

【ピリピリとした痛み】というのは肋間神経痛において特徴のある痛みです。

肋骨の骨折や肋間筋を痛めた時には、ピリピリとした痛みではなく、ズキっという表現になります。

肋骨の骨折についてはこちら。
肋骨骨折でも楽に過ごす方法をご紹介!寝方と起き上がり方のコツとは!?

肋間筋についてはこちら。
肋間筋ってどこにあって何をする筋肉?ストレッチや機能を詳しく解説!

肋間神経痛になったらしてはいけないこと

では次に肋間神経痛でしてはいけないことには何があるのでしょうか。

肋間神経痛のセルフチェックに当てはまる部分が多いと、まずは自分自身で対処できる方法がないかと悩んでしまいますよね。

肋間神経痛の身体とストレスを感じている気持ちを休めるために、してはいけないことを一つ一つ認識しておきましょう

運動をまったくしない

肋間神経痛は、心身に負担のかからない運動であれば、関節の可動域を広げることで痛みの緩和・予防につながる傾向です

そのため肋間神経痛で身体を休ませすぎないよう、適度な運動を行いましょう

もちろん、痛みを我慢してまでの運動は控えてくださいね。

痛みをガマンしてそのまま放置してしまう

肋間神経痛は、さまざまな原因が考えられていますが、すぐよくなるからと油断してそのまま放置してしまうと、神経障害などの疾患につながるリスクがあります。

肋間神経痛の痛みのレベルにかかわらず、自己判断を避けて早めに専門機関に相談するようにしましょう。

ストレスの放置

肋間神経痛によるストレスを感じていても、一時的な症状だと油断することもあるかもしれません。

肋間神経痛によるストレスは、神経系を過度に刺激して痛みを強める作用があるため、安定したメンタル面を維持するためにも、休息と運動量のバランスを取ることが効果的です。

そして、笑える場面や楽しいと感じる体験もできるとストレスの解消につながります。

肋間神経痛の症状

肋間神経痛は、肋間に細かに張り巡らされている神経に、電流のようなピリピリとした痛みを感じることが主な症状となっています。

また肋間ばかりではなく、そのまわりの皮膚にも違和感を感じることが多く、限られた範囲にのみ強い痛みが発すると言われています

肋間神経痛には、

  • ストレス、肩や背中のコリが強い時に発する「原発性」
  • 上半身を動かす動作で感じる「続発性」

の二つの原因があります。

原発性の場合は短時間で痛みが和らぎ、続発性は強い痛みが長時間に及ぶこともあります。

肋間神経痛の原因

肋間神経痛の原因は、前項にてお伝えした原発性と続発性によって区別されます

ここでは、肋間神経痛の原発性・続発性それぞれの原因を見ていきましょう

原発性の肋間神経痛の原因

原発性の肋間神経痛には、外傷や何らかの病気などが原因と考えられていますが、心身に異常がない場合でも発症することがあります

また、強い不安やストレスを感じていたり、乱れたままの姿勢を長時間続けている場合にも肋間神経が骨などに刺激され、鈍い痛みを感じることがあります。

続発性の肋間神経痛の原因

続発性の肋間神経痛には、

  • 肋骨の骨折や肋軟骨炎などの外傷によるもの
  • 胸膜炎や肺炎、肺がんなどの病気によるもの
  • 変形性脊髄症や椎間板ヘルニアなどの解剖学的異常によるもの
  • 帯状疱疹(水ぼうそうウィルス)によるもの

などの原因が挙げられます。

この中でも多いのが水ぼうそうウィルスによる肋間神経痛です。

症状が長い場合には数ヶ月から数年に及ぶこともあり、自己判断や放置は絶対にしないほうが良いでしょう。

肋間神経痛の治療法と対処法

肋間神経痛の治療法と対処法をご紹介します。

強い痛みと不安、ストレスを早めに解消するために、ここからは専門機関で受けられる治療法と、セルフケアの対処法を合わせて参考にしてみてください。

投薬や湿布

肋間神経痛が軽度・中度の場合は、消炎鎮痛作用のある内服薬や湿布で改善するでしょう。

内服による投薬は、身体の内側から痛みや炎症を抑え、湿布では皮膚の表面を冷やしながら痛みを軽減する効果が期待できます。

病院での処方としては基本的な治療法となってます。

ストレッチ

専門機関の中には内服や湿布での治療に合わせて、痛みの軽減やストレス解消にになるストレッチのアドバイスをする院もあります

ここでは、自宅にいながらでも手軽に実践できるストレッチの方法をご紹介します。

  1. 背中にクッションを当てて仰向けになって、肋骨を広げるようお腹まわりと腕を伸ばして広げます
  2. 体の力を抜き、深呼吸を行う
  3. 10~20回深呼吸を繰り返す

気持ちよさを味わいながら行い、起きる際にはゆっくり起きるようにしましょう。

ストレッチについてはこちらをご覧ください。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

マッサージ

肋間神経痛は、お風呂上りなどの身体が温まっているタイミングでマッサージを行うと筋肉が緩みやすくなり、痛みの緩和に効果的です。

  1. 肋骨の上のくぼみに人差し指や中指で押す
  2. くぼみを軽く押したままヒジを曲げ円を描くように腕を回します

心地よいと感じる程度の強さで指は押しましょう。

ツボ

肋間神経痛の緩和には、「げき門」というツボをゆっくり押す方法も効果的です。

げき門はヒジと手首の間の内側中央部分にあり、神経のこわばりを鎮静化したり、自律神経のバランスを整えてストレスの緩和に効果的です

的確にツボを抑えるのは難しいので、押してみて硬いところや心地よく感じるところを見つけてみてください。

食事療法

肋間神経痛の痛みは、活性酸素の発生も原因のひとつと考えられています。

  • 緑黄色野菜に多く含まれている「βカロテン」
  • ゴマやナッツ類、緑茶の含有が多い「ビタミンE」
  • イチゴやブロッコリーなどに含有されている「ビタミンC」

といった、抗酸化作用のある成分・食品を積極的に補うようにしましょう。

食事での摂取が難しい時にはサプリやプロテインなどで補いましょう。

プロテインについてはこちらをご覧ください。

タンパク質の6つの効果と植物性プロテインをオススメする理由

肋間神経痛がずっと痛いのはなぜ?

肋間神経痛は軽度・中度の症状であれば痛みが長期化しにくい傾向ではありますが、痛みがずっと続く場合は、

  • 肋骨の腫瘍によるもの
  • 帯状疱疹ウイルスによる後遺症
  • 脊髄に何らかの異常がある

などの原因が考えられるため、いつもとは違う身体の症状を感じた時には早めに専門機関を受診しましょう

肋間神経痛の予防法

ちょっとしたきっかけでも起こり得る肋間神経痛ですが、未然に予防するためにも、

  • 長時間の同じ姿勢を避ける
  • ストレスを感じたら早めに解消しておく
  • 適度な運動で筋肉のコリをほぐしておく
  • 疲労を感じたら身体のケアや体力の回復に努める

などを習慣付けておくようにしましょう。

過去に帯状疱疹の経験がある人や体力が落ちると何かしらの症状が出やすい方は、日頃から体調管理には十分気をつけましょう。

まとめ:肋間神経痛をきちんと知ろう

肋間神経痛は、体力の低下だけでなく、ストレスを解消できないまま過ごしていたり、姿勢の乱れなども原因となります。

また肋間神経痛は体質や年代にかかわらずに誰にでも起こり得るトラブルともいわれていますので、規則正しい生活習慣と正しい姿勢、適度な運動を習慣にできるといいですね。


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