子供の頭痛の原因と対処法。大切なのはコミュニケーション!


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あなたのお子さんが頭痛を訴えたことはありますか?

その頭痛にはどのような症状で、どこ頭痛を感じましたか?

この記事では子供が頭痛になる原因や対処法、どうすれば防げるのかをお伝えしていきます。

もし、お子さんが頻繁に頭痛を訴えていましたら参考にしてください。

院長:伊藤良太
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子供の頭痛の原因

子供の頭痛の原因も大人と同様にストレスや緊張、筋肉の硬さ(緊張)が原因として挙げられます。

ストレスは大人だけでなく子供にも多く、学校での人間関係や部活動、テスト勉強などでストレスを感じる機会は様々です。

ストレスからくる片頭痛や緊張型頭痛はすぐに治る傾向がありますが、ウイルス性の病気による頭痛には注意が必要になります。

脳腫瘍やウイルス性髄膜炎、甲状腺異常などによる頭痛を引き起こす可能性もゼロではありません。

  • 視力の低下や視野が狭くなる
  • だるさや筋肉痛
  • 疲れやすい

などの症状があるような時には速やかに医療機関へ受診しましょう。

ゲームのやりすぎ

ゲームのやりすぎによって、頭痛の原因になることがあります。

前かがみでゲームをしていると、首から肩につく筋肉に負担がかかって凝りとなり、首回りが緊張して血行が悪くなって緊張性頭痛となるのです。

視力が悪くなれば眼精疲労から頭痛になる可能性も。

コロナ禍の中で外で思う存分友達と遊べる機会が減ったり、学校に行くことができない状況では、ゲームの中で友達とコミュニケーションをとっているお子さんもたくさんいるかもしれません。

頭痛の原因が全てゲームと決めつけることはよくありませんので、お子さんが頭痛に悩まされている場合には、長時間同じ姿勢でいないような環境づくりとコミュニケーションをはかりましょう。

肩こりと頭痛についてはこちらをご覧ください。

頭痛の代表格、薬でも治らない緊張性頭痛の対処法とは!?

子供の頭痛の種類

子供の頭痛は痛みの感じる箇所によって以下の種類があります。

  • おでこに感じる頭痛
  • こめかみに感じる頭痛
  • 後頭部に感じる頭痛

頭痛がある場合はどこに痛みを感じるかを確認してみましょう。

おでこに感じる頭痛

おでこに感じる頭痛はストレスや緊張、血行不良、鼻の不具合によっても発症します。

花の不具合の中には副鼻腔炎といって鼻の骨に炎症がおきる病気があり、おでこ周辺に痛みや重みを感じる時があります。

副鼻腔炎の場合は、粘り気のない黄色の鼻水が出てきますので、耳鼻科に受診すると良いでしょう。

おでこに頭痛を感じる時には風邪のように咳が出ることがあるので症状をよく観察して適切な行動をしていただければと思います。

こめかみに感じる頭痛

こめかみにズキンズキンと響くような痛みがある場合は、片頭痛の可能性が高いです。

片頭痛は片側に痛みを感じるパターンが一般的ですが、人によっては両方に痛みを感じます。

こめかみ付近は大きな血管があるので、急に脈拍数が上昇した場合や、体温が大きく変動して血管に負担がかかってしまうことでも発症します。

ゲームやスマホなどの光、音や強い匂いから少し離れて、リラックスできる環境を作ってあげましょう。

後頭部に感じる頭痛

おでこやこめかみと比べると後頭部に感じる頭痛はめずらしく、最も危険性が高い頭痛とも言えます。

脳腫瘍やその他の病気の可能性がありますので、後頭部の痛みが長引く場合は医療機関を受診しましょう。

緊張型頭痛のひとつに後頭神経痛(こうとうしんけいつう)という神経痛があり、強いストレスを感じた時などに発症します。

後頭神経痛はそれほど危険な病気ではありませんが、考えられる原因には

  • スマホやゲーム時の姿勢
  • 肩や首凝り
  • 精神的ストレス

と普段からの生活の中に潜んでいる原因に対処すれば、頭痛も軽減、ならないようにするのは十分できるでしょう。

頭痛と嘔吐はあるが熱はない場合

頭痛や吐き気はあるけど熱はない場合は、必ずしも発熱が原因で頭痛や吐き気を引き起こしている訳ではなく、頭痛が根本の原因という可能性もあります。

熱がなくても頭痛になる一つとして、周期性嘔吐症候群(しゅうきせいおうとしょうこうぐん)という病気があります。

周期性嘔吐症候群とは2〜10歳くらいの子供に多く、頭痛の他には

  • 顔色が悪い
  • 腹痛
  • 周期的な吐き気

などの症状を訴えます。

医療機関での検査をすると原因も特定できますので、同じような症状が続く場合には小児科への受診が望ましいです。

対処法としては規則正しい生活リズムはもちろん、牛乳や油を使ったスナック菓子の摂取も控えるようにしましょう。

頭痛と熱がある場合

頭痛と熱がある場合は、熱がない場合よりも原因を判断しやすい傾向にあります。

発熱があるということは身体がなんらかの病原体と戦っている症状で、発熱の原因がインフルエンザウイルスなのか、普通の季節性の風邪なのかを病院に行って検査によって判断できます。

熱によって頭痛が引き起こされているので、診察を受けて処方された薬を飲んで安静にしておくことが大切です。

頭痛薬を飲んだとしても、発熱を抑えない限りまた痛くなりやすいです。

子供の場合は熱があっても動き回ったり、起きていることがあるかもしれませんが、なるべく横になってリラックスさせるようにしましょう。

動いて血流が良くなると頭痛が増してしまいますし、熱も下がりません。

熱を下げるためにも水分をしっかり補給してください。

子供の頭痛の対処法

子供が頭痛の時の対処法は、発熱があるのかないのかによって変わってきます。

頭痛の原因が何か、をきちんと見極めなければ対処できません。

ここでは子供の頭痛の種類によって、どう対処すれば良いのかを2種類の頭痛を元に解説します。

  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛

片頭痛

こめかみ付近に痛みを感じる片頭痛の場合は、頭痛薬や痛み止めを飲んで安静にしましょう。

片頭痛になると、音や光、匂いなどに過敏に反応するようになるので、ゆっくり休むためにも、静かで暗い部屋で安静にしておくのが推奨されています。

発熱から片頭痛が引き起こされている場合は、市販の頭痛薬ではなく病院で処方された薬を飲んで熱を下げることに注力しましょう。

緊張型頭痛

ストレスや緊張から発症する緊張型頭痛の場合は、頭痛薬を使用しなくてもリラックスできる環境に身を置いたり、軽く身体を動かしてストレスを発散してあげると痛みが軽くなることが多いです。

首や肩周りの筋肉を緩めると緊張性頭痛は軽減しやすいので、ストレッチやセルフ施術で筋肉を緩めましょう。

首回りにあるきんんくは細く、複雑についているので、比較的大きい筋肉の緩める方法をお伝えします。

是非とも行ってみてください。

緑の線が首の骨になります。

首の骨から指1本半くらいのところの縦にある筋肉に対して横から指を当てます。(緑丸)

指で押したまま首を右、左と向きます。

行っていくうちに押している指が深く入ったり、動かしている首が軽くなっていきます。

強く押しすぎるとかえって筋肉を硬くしてしまうので、少し痛みを感じる程度で行ってください。

子供の頭痛を予防するには

子供の頭痛を予防するには、何が原因として考えられるかをきちんと見極めることが大切です。

大人が思っている以上に、子供の生活の中には

  • 友人や異性関係、先生との関係
  • 人前に立つ機会の増加
  • 家族以外との関係の広がり

など、ストレスや緊張が多く隠れていて、時期的なイベント行事、運動会や授業参観、合唱コンクールや修学旅行など、楽しい行事でも非日常になり少なからずストレスを感じています。

頭痛になってしまったら、子供がそれまで何をしていたのかも大事ですが、これから何があるのか?どんなイベントがあるのか?といった先のことも考えてみると良いでしょう。

また、子供は寝れば体力があ回復すると考える方は多いかと思いますが、睡眠不足や慢性的な疲労により頭痛を引き起こしている可能性も大人と同様にあります。

夜にしっかり寝ることができているか、朝もスッキリ起きることができるか、授業中に寝ていないかも確認して、日常的にお子さんの様子を見ていくとよいでしょう。

こういった時期的なイベントによるストレスや緊張、睡眠不足や慢性的な疲労など原因を見つけることができれば予防も行いやすくなります。

子供とコミュニケーションを大切にし、機会も多く設けて、感じているストレスを吐き出してもらい、規則正しい生活を少しでも過ごせるように心掛けることが大切です。

性格的に真面目なお子さんほどストレスを発散できずに抱えてしまうことが多いので、頭痛に限らずに身体が発するSOSをしっかりと察知して休ませてあげるようにしましょう。


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