ぎっくり腰になった時の対処法とコルセットの正しい使い方


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こんにちは、伊藤です☆

3月という時期は、朝と夜の寒暖差が大きくなり、なぜかぎっくり腰が多くなります。

当院でも毎年、月に10人前後の患者さんがいらっしゃいます。

ぎっくり腰になってしまった時、あなたはどうしますか?

どう行動されますか?

そんなあなたの疑問にお答えしたいと思います。

院長:伊藤良太
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ぎっくり腰が起こるのはどういう時!?

ぎっくり腰が起こるのはどういう時なのかというと、 患者さんに聞いてみると

  • 朝、顔を洗おうとして腰を曲げた時に激痛が走り、少しの間動けなかった…(息も止まってた…)
  • 重いものを持ちあげた時に、『ギクッ!』となった…
  • 長い時間同じ姿勢から動いた時に激痛が走った…
  • 子供を抱っこしたら腰が抜けた感じで力が入らない…そして動いたら痛かった…

などなど、動いたことで起きるのがぎっくり腰です。

じっしていてぎっくり腰は起きません。

一瞬の動きで起きてしまうのもぎっくり腰の特徴でしょう。

ぎっくり腰になってしまったら、どのような姿勢がいいの!?

ぎっくり腰になってしまったら、どのような姿勢が良いのでしょうか?

初めて経験したときは、激痛で頭が真っ白になってしまうでしょう。

『なんだこの痛み…これがぎっくり腰ってやつ…?』 

でも頭の中では、

  • 仕事はどうしよう…
  • どこに行けばいい…??
  • とりあえず、この姿勢から少しでも動かないと…
  • 助けを呼ぶにも、声を出すと腰に響く…

痛みに耐えながらなんとかその場から動こうとします。

「これからどうしようか…」と、楽な姿勢を探しながら考えていることでしょう。

この時に最も楽な姿勢というのは人ぞれぞれですが、

  • 硬い椅子に座る(※ソファーは絶対ダメです!)
  • 横になる(仰向けor 横向きの楽な方)

「今の状態から動けない…」くらいの痛みの時には、一日ほど安静にして寝ていることをオススメします。

もし、痛くても動けそう…、車に乗れそう…でしたら硬めのイスに座って様子をみましょう。

病院に行くべき!?それともそれ以外のところ!?

病院に行くべきか、それともそれ以外のところに行くべきか?と迷われることでしょう。

一つの判断基準として、じっとしていても下記に当てはまる症状が出始めたら病院へ受診すべきです。

  • 痛みが増してきた
  • 発熱してきた
  • 脚に痺れや痛みがでてきた
  • 腰がズキズキ痛む

何かしらの異状が見つかってもおかしくない症状といえます。

では、安静にして落ち着いてきたときは?という場合ですが、車に乗れそうであれば、かかりつけの接骨院や整体に行かれても良いでしょう。

何所に行くかは、あくまでも自己判断でお願いします。

当院では、「痛くて車に乗れない、痛みが怖くて動きたくない場合は、一日安静にしていると次の日には動けるようになることが多いですよ」と伝えています。

もちろん【こんな症状が出始めたら早く病院へ!】に当てはまらないことが大前提です。

翌日、『先生…何とか動けるので今から行ってもいいですか?』

このような電話をいただき、来院されたときは、

  • 車から降りる動作はいつもより余計に時間がかかり
  • 歩き始めるまでに一呼吸、二呼吸し
  • 伸びない腰を手で押さえ
  • 歩く歩幅も狭く
  • 今にも腰が砕けそうなくらい力が入らない歩き方

のような状態でいらっしゃいます。

接骨院に来る一番強い状態で、対応できる程度としての限界でしょう。

もしこのような状態よりひどい時には、病院への受診をオススメすることもあります。

「何としても今日動かなくちゃならない…!」

「今日仕事に行かないと迷惑がかかる…」

緊急性のある時ほど、西洋医学が最も効力を発揮する場面ですので、そんな時は迷わずに、お薬や注射という選択肢が最善です。

上手く使い別けることも大切ということですね。

痛いところは触れないでさっきより動ける!

一通り問診をし、必要な情報をお聞きしたら早速施術です。

ぎっくり腰で来院された症状に対しての施術ですが、痛いところには触りません。

「えっ!?」と思われたと思います。

痛いところに触れなくても身体は楽になるのです。

初回の施術では「痛いけど動ける」を目的に施術しております。

すると、

  • さっきまで痛くて伸ばせなかった腰が伸ばせる
  • 立ったり座ったりが楽に出来る
  • 歩くときの怖さがなくなった

と喜ばれる方がとても多いです。

時間にしても施術時間は5分程でしょう。

問診の方が長いです

あなた自身で行える方法も、次のブログにてお伝えしますので、ご安心ください☆

初回施術後は何もしない方がよいワケとは? 

初回施術後は何もしない方がよいワケについてもお伝えします。

初回の施術後、症状が落ち着き一安心して、今後の流れや施術についての説明が終わると、私は、「何か不安なこと、お聞きしたいことはありますか?」

と必ず患者さんにお聞きします。

すると、患者さんより「冷やすのと温めるのではどっちがいいですか?」という、質問がとても多いです。

私は「今日は何もしない方が良いですよ」と答えます。

1回の施術で楽になったのに、もっと良くなろうと、何かをした結果に痛みが戻ってしまったら患者さんとしてもツライものとなります。

「焦らず、地道に」が一番の近道なのです。

このような理由から、初回時から2回目の施術までは患者さん自身では何もせずに普通に生活していただくでしょう。

もちろん、禁忌事項はお伝えしております。。

あなたが間違っているコルセットの使い方

あなたが間違っているコルセットの使い方もお伝えします。

当院では初回施術時にはテーピングをしますので、硬く平たい棒が後ろ側に入っているコルセットを使うことはほとんどありません。

強い不安感を感じる患者さんにのみ使っていただいています。

そしてこのコルセットと言われるものですが、「腰が痛いから腰に巻く」という発想は納得なのですが、立ったり座ったりするときに、強い痛みや不安感を感じる場合は腰に巻いても大きな変化は感じにくい、もしくは変化がないことでしょう。

当院でお伝えしている巻き方(部位)は…

実は《お腹》なのです。

そして、使うものもコルセットというよりも、バンドタイプのサポーターをオススメしています。

ここでも「えっ!!」という声が聞こえてきそうですが、論より証拠です。

立ち座りで、腰に痛みや重みを感じた時に是非とも試してみてください。

腰に何も症状がなくても体感できるでしょう。

お腹と言いましたが、おへそよりバンドは上になるように巻きます。

下の写真をご覧ください。

※指の位置が骨盤の高さです。

骨盤に巻く位置の場合は、歩いて痛みや不安定感を感じた場合にはとても効果的ですが、立ち座り動作の場合のときには、骨盤に巻いても腰の動きは助けてくれません。

※歩いての痛みが強い時の巻き方は、下記の写真です。
腰・骨盤の高さに巻きます。

 

【痛い所を守る】という発想は確かに必要ですし、大切なことですが、より立ち座りを楽にするには、痛い所である腰を助ける<腹筋>をサポートしてあげるといいですよ(*´ω`*)

腰が痛い時には腹筋を鍛えるといい、なんて言うのですから、腹筋を強くしたら腰も楽になると考えても何ら不思議ではないですよね。

いつまでサポーター(コルセット)は使うべきなの?

ではいつまでサポーター(コルセット)は使うべきなのでしょうか?

使っていてこのように感じたら外すタイミングです。

  • 邪魔だなと感じた時
  • 動きずらいと感じた時

とお伝えしています。

コルセットやバンドを長く使うと、筋肉が弱ってまたぎっくり腰になる、とよく言われますが、施術しながらであれば、そのような影響は全くないと私は現場で感じています。

ぎっくり腰になる

症状が落ち着いても、コルセットを外すと痛い

怖いから離せない

コルセットをすることで身体の使い方が変わる

筋肉の使い方が変わる

コルセットの固定による制限・サポートにより身体の動きが変わり、効率の悪い動きとなる

腰に負担のかかる動きのためにぎっくり腰になりやすい

この「効率の悪い動き」というのが、スムーズな動きを身体が忘れてしまい、本人は気づかず、いつの間にか出来ない動きを作ってしまうのです。

人間は本能として、痛みを感じないようにかばい動作が行います。

例えば、脚を痛めたら歩くときにはビッコを引いたり、肘が痛かったら肩で動きなどです。

手足をギプスなどで一定期間固定した後、外したときにうまく関節が動かせなかった経験はありませんでしょうか?

動かそうとする意志に対して、実際に反応する神経にはその指令が意思通りに伝わらないので、筋肉が動かないのです。

(ギプス固定の場合は筋力の低下も影響しています)

頭では動かそうとしてるけど、動かせない。

指がキンキンに冷える動かせない状態と同じです。

本当にもどかしい感覚です。

ギプス固定などの場合は、関節などの軟部組織がくっついて動かせない、なんてこともありますが、腰周辺の組織ではこの状態は当てはまりにくいでしょう。

痛めてから数日間は痛くても動ける、ということを第一に施術を行うことで、怖くて動きたくない、痛みで動けない、という状態から早期に脱することができます。

もし、病院でさまざまな検査をしたにもかかわらず《異常なし》といわれた場合には、医療機関を変える勇気も必要かもしれません。

画像検査で組織に異状がなく、施術により筋肉を緩めた結果、「楽になった」という感覚が患者さんにあるのでしたら、原因は「筋肉にあり」と考えても間違いではないです。

このぎっくり腰に関してはかなりの長文になりますので、今日はここまでとさせていただきます。。

次回の投稿は、

  • ぎっくり腰の原因とは?
  • ぎっくり腰にならないためには?
  • 自分で早く治す方法

をお伝えします。

次回の投稿をお楽しみに!

本日もお読みいただきましてありがとうございます☆


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