腰痛は接・整骨院?整形外科?整体?治療法やそれぞれの違いを解説


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腰痛になったら病院?それとも接・整骨院?はたまた整体に行けばいいの?と迷われて困っている方が多くいらっしゃいます。

「腰痛は接・整骨院?整形外科?整体?治療法やそれぞれの違いを解説」を読んでいただき、それぞれの院の特徴と得意なことを知っていただき、症状や状態に合わせて来院していただければと思います。

院長:伊藤良太
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整形外科や接・整骨院、整体のそれぞれの違い

まずは腰痛治療にあたって整形外科、接・整骨院、整体の違いを詳しく解説していきます。

整形外科 

医師がレントゲンやCT、MRI、超音波などの画像により診断と治療を行う医療機関です。

病名を確定できるのは医師のみで、診断書も作成でき、診断に基づいて病態に対して処置、投薬、注射、手術、リハビリなどで即効性のある治療を行うことができます。

基本的に保険適応となり、病院同士は基本的に重複しても保険の適応となります。

料金も国の定める料金なため、整形で電気だけの場合には200円以下なんてことも。

接・整骨院 

国の免許である「柔道整復師」が従事し、患者さんの施術を行います。

診断はできないものの、骨折や脱臼の応急処置、捻挫(足首やぎっくり腰)や打撲(ぶつけた)、挫傷(肉離れなど筋肉系の痛み)などのケガに対して施術を行います。

保険適応には条件があり

  • 2週間以内のケガであること
  • 病院に同じ部位で受診していないこと
  • 応急処置以外の骨折や脱臼の施術の場合、医師より許可が必要

となります。

腰痛、肩こりでは保険の適応にはならず、自費での施術となります。

整体院 

整体院は民間の資格である整体師が運営する施術所です。

整体師は民間の資格であり、資格を授ける側の作成したカリキュラムをこなすことで取得することができます。

施術内容としては背骨のゆがみや骨盤のズレを直すのがメインです。

ただし、腰痛の原因が背骨や骨盤ではないこともあるため、そのような腰痛には対応できないのが現状になります。

そして、たとえ定期的に骨格を正しても、

  • 骨格がなぜ歪むのか?
  • なぜ骨盤がずれてしまうのか?

に対してのアプローチがないので、根本的な解決にはなりません。

そして、皮膚の上から本当に骨盤が変化したのを確認できるのでしょうか?

身体が軽くなったから骨盤も整った?それはホントウナノ…?

それぞれの得意なこと

整形外科

下記の場合には整形外科への受診と治療がもっとも早急な回復となります。

  • 見た目でもわかるほどの骨折をしていて、すぐに整復(骨を戻すこと)と固定が必要
  • 靱帯、半月板が損傷していて再建が必要
  • ヘルニアや脊柱管狭窄症など、組織の変性がある
  • 関節に水が溜まっていて抜く必要がある
  • 激痛があり、すぐに痛みを治めてほしいとき

上記の時には、投薬や手術により患部の状態や症状はすぐに軽減・消失、組織の修復も早め、画像診断でも異状はなくなることでしょう。

画像にて組織に異状がある場合には、第一選択肢として整形外科への通院が適切です。

接・整骨院

接・整骨院では筋肉への施術を得意としていて、筋肉のみならず背骨や骨盤への施術もしております。

そして患部だけでなく、患者さん全体をみて施術をしております。

腰の痛みの原因は腰だけでなく実は膝だった、という例や肩に施術をしたら痛みが無くなった、ということも多々あります。

患部である腰の状態を見るにはレントゲンやMRIでしか見ることは出来ませんので、組織の異常に対しての施術はできません。

整形外科にて「異状なし」と言われた腰痛は患部には原因はありません。

そう、筋肉や身体のバランスが腰痛の原因であって、そこにアプローチできるのが柔道整復師なのです。

接・整骨院で対応出来る腰痛

腰痛の原因というのは

  • 病的な腰痛
  • 内臓的要因の腰痛
  • 原因不明の腰痛
  • 心因性の腰痛

の4種類に分類されます。

上記のうち「原因不明の腰痛」と「心因性の腰痛」に対して接・整骨院ではアプローチできます。

なぜなのでしょう?

原因不明の腰痛

腰痛の約85%は原因不明と言われています。

ということは患部に異状は無いこと。

整形外科では、画像にて患部に異状があれば直接治療できるのですが、異状がないとなると症状を抑える目的の投薬や薬の処方しかありません。

痛みへのアプローチが出来ない為、結果である症状を抑えるという目的に変わるのです。

もちろん痛みを少なくすることは患者さんにとって目的ではありますが、いつまで薬を飲み続けるのでしょうか?

「薬を飲むことをやめたら痛みが戻ってしまうのではないか?」と不安を感じる患者さんもいます。

短絡的に痛みがただ無くなればいい、という方には薬での対処でいいのかもしれません。

でもいつまでも薬を飲み続けるのでしょうか?

選ぶのは患者さんですので強くは言えませんが…

さて、腰痛の約85%は原因不明とお伝えしました。

画像診断ではあるものの状態は写りません。

それは、筋肉の硬さなのです。

こんな経験はありませんか?

  • お風呂に入ると楽になる
  • 運動をして身体が温まると痛みが楽になる
  • 同じ姿勢でいると痛くなる、または動き出し動作で痛い
  • 定期的にマッサージを受けると腰痛はない
  • ストレッチをすると楽、または痛みが無くなる

このような時には筋肉が原因の腰痛と考えてもいいでしょう。

どのような方法で筋肉を緩めるかは施術者の手技によるところですが、

矯正や勢いのある動作、強い刺激のない施術であれば腰痛は楽になることでしょう。

筋肉的・心理的腰痛の治療期間の目安 

「病は気から」ではありませんが心理的要素も実は関与している腰痛。

筋肉的、心理的の両方よりアプローチすることにより腰痛も早い変化となるのです。

筋肉的腰痛の治療期間

検査で異状がない腰痛の場合、症状の程度や変化の度合いに個人差がありますので一概にはいえませんが、痛いけど動ける程度の軽度であれば一週間以内には痛み無く動けることでしょう。

「動けるけど痛い…」という中度になると、生活指導をしながら二週間は施術期間を見た方が良いでしょう。

「動くと激痛でツライ…」の重度では、症状が戻らないように慎重に、確実に症状の変化を感じることのできる施術が必要です。

腰痛で痛みを感じている期間が長いほど脳はその痛みを覚えてしまうため、一度大きな痛みを再び経験すると脳が防御反応を起こし、動きもぎこちなく、痛みも戻ってしまう、ということにもなりかねません。

確実に楽になってるという感覚を患者さんも味わうことにより、脳も痛かった記憶が薄れていき、症状も無くなっていくことでしょう。

施術に要する期間は1か月くらいかけて行うと良いでしょう。

「焦らず、確実に」がキーワードです。

心因性腰痛の治療期間

心因性の腰痛の場合、様々な要因が絡んでいることもあり、一筋縄ではいかないこともあります。

一つひとつの要因を乗り越えていくことが地道で確実な道のりとなります。

ここでも「焦らず」に施術を継続することが大切です。

早く治りたいのに、身体が良い方向に行かないことで理想と現実のギャップに苦しんでしまい、症状の悪化を招くことにもなりかねません。

施術者と患者さんが二人三脚で一緒に乗り越えていきましょう。

症状別の院選び

「こんな時はどこへ行けばいいの!?」と迷われるかと思いますので、症状別に院選びの目安をご紹介します。

脂汗をかく・周期的な痛み

迷わず病院に行きましょう。

脂汗が出るときは内科的要素があることも。

接・整骨院でよく遭遇するのは腎結石や尿管結石です。

施術を受けると楽になるけれども、家に帰ると再び痛くなったり、その痛みに強弱がある場合には結石が疑わしいでしょう。  

熱がある

熱があるときには脊椎への細菌感染も考えられますので、早急に病院へ受診しましょう。

足の痺れや麻痺、尿・便の失禁などを伴なう

脊椎の神経が障害されている症状ですので病院へ受診してください。

治療を適切に受けることで後遺症なく回復するのですが、治療のタイミングを逃すと後遺症が残ることもある大変危険な症状です。

じっとしていても痛みが引かない

内臓や血管の病気の疑いがあり、詳しい検査が必要となります。

激痛の場合には救急車で運ばれることもありますので、急いで病院を受診しましょう。

ぎっくり腰   

重いものを持ったり、大きな負荷が加わった時には一度レントゲンやMRI検査をするとよいでしょう。

画像検査で異状がなければ接・整骨院や整体での施術受けることで、その後も良い流れとなります。

画像で異状がない場合には筋肉の硬さが原因と考えられますので、激痛などの強い症状が無ければ継続して病院に通う必要はないかと思います。

電気を当てる?ウォータベットに寝る?

それで良い変化があれば腰痛は良くなるはずです。

ですが実際には良くなっていません。

少なくとも当院に来院している患者さんに話を聞くとそうではないようです。

「ずっと通ってたけど行くところが分からないから通ってた」

「薬が欲しくて通院してた」

「電気を当てると楽になる気がする」←気がする!?

「いつも問診とシップだけで特に何もされない」

などなど。

腰痛の場合は原因が不明なことも多いので、病院では何もできないのです。

慢性的な症状     

慢性的な腰痛は筋肉的要素と心理的要素によることが多々ありますので、なにが原因かを見極めて施術することで良い流れとなるでしょう。

慢性的な症状ほど筋肉的・心理的の要素に対して施術やケアをするべきです。

姿勢による痛み    

接・整骨院で姿勢と身体の状態(筋肉の硬さ)を見てもらいましょう。

姿勢は職場や家での環境によるところが大きいです。

座っている姿勢により筋肉の緊張が高まり、硬くなることで痛みや重みとして感じるようになります。

レントゲンを撮ると背骨が曲がっている、ということで整体で背骨を整えることも大切ですが、まずは

  • 姿勢を整える環境作りをすること
  • 筋肉を緩める

ことのほうが早期に症状は変化するでしょう。

結果にコミットするのではなく、結果を招いている要因を解決すれば痛みはなくなるのです。

決まった動作による痛み 

あなたの身体の使い方や動かし方は腰に負担のかかる動作ではありませんか?

病院ではこのような見方や身体の使い方への指導はありません。

あってもチラシを渡されるだけです。

接・整骨院では患者さん全体を見ますので、腰以外への指導まで及びます。

いくら身体を整えたり、筋肉を緩めても身体の使い方が悪ければ結局症状は戻りやすいのです。

絶対に戻らない、ということは困難ですが、戻りにくいように効率の良い身体の使い方を身に付けることはとても大切です。

そのような指導が出来るのが接・整骨院です。

筋肉の張り

筋肉の張り症状も接・整骨院での施術が良いでしょう。

薬で筋肉の張りを局所で緩めることは出来ません。

筋肉全体を緩めることで身体全身に力が入らない…なんてことも。

緩めるところと、緊張が必要な筋肉があるので、それを見極められるのが柔道整復師です。

検査で異状なし!     

接・整骨院へどうぞ☆

痛いと感じている患部に異状がないのですから、それ以外の方法でアプローチするしかありません。

薬も注射も使えませんが、

筋肉的要因と心理的要因の両方から患者さんに寄り添ったカウンセリングと施術、そして適切なアドバイスでともに良い方向に向かえるようお手伝いさせていただきます。

聞きづらいことなんてありませんよ☆

疑問は何でも聞いていただければと思います(^^)/

腰痛治療は整・接骨院へ行くのがオススメ

検査で異状がなく、日常的に腰痛を感じるときには接・整骨院での施術がもっともオススメです。

痛み方や痛みの出る動作にも日々変化があり、症状の違いにより施術の内容を変えて対応することも出来、患者さんのお話や変化にきちんと耳を傾けられるのも大きなメリットです。

もし腰痛でお悩みでしたら地域で評判や口コミの良い先生にかかってみてはいかがでしょう。


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