扁平足が疲れる理由を解説!おすすめの治し方と対処法をご紹介!


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人間の足に裏は土踏まずというアーチがあり、このアーチは歩行時の足にかかる衝撃を吸収したり、アキレス腱やつま先の健康にも深い関わりがあります。

扁平足は足のアーチ構造が下がっているため、足の疲れや痛みだけでなく、膝や股関節、腰など身体全体へも影響を及ぼしてしまうトラブルのひとつです。

今回は、扁平足が疲れてしまう理由や、おすすめの治し方と対処法をわかりやすく解説していきます。

院長:伊藤良太
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扁平足が疲れるのはなぜ?

扁平足が疲れるのは何故なのでしょう。

そもそも扁平足とは、足の通常の形となるアーチ構造(①)が緩み、土踏まずが潰れた状態のことを言います。

 

足のアーチの形状が落ちているため、地面からの衝撃をダイレクトに受けてしまいます。

地面からの衝撃を吸収する力が低下しているので、足全体の疲れにもつながってしまうのです。

衝撃が大きく、しかも持続的に加わると足の裏の症状だけではなく、足の甲にも強い痛みを感じ、足の指の疲労骨折になるケースもあります。

疲労骨折についてはこちらをご覧ください。

疲労骨折の予防法と対処法、早期の症状改善のためにできることを徹底解説!

骨折を早く治すにはこちら。

手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます

扁平足は生まれつき?それとも…

扁平足は生まれつきの場合もあれば、大人になってからさまざまな要因で扁平足になる人も少なくありません。

扁平足の原因のひとつとなる後天性のものには、今までには土踏まずがあったにも関わらず、

  • サイズの合わない靴を長期間履き続けている
  • 急激な体重の増加
  • 長時間の立ち仕事
  • スポーツによって足裏が酷使された

などが原因で扁平足になってしまいます。

生まれつきの先天性の扁平足は、

  • 8~10歳で形成される土踏まずが形成されない
  • 骨や筋肉の発達が不十分

であるなどの原因が考えられています。

成長が止まるまでは様子を見ましょう。

扁平足の症状と痛む場所

扁平足の症状と痛む場所にはそれぞれ、

  • 成長とともに改善されることが多い幼児期扁平足
  • 成人してから起こる成人期扁平足

のふたつのタイプにより違いがあるのです。

幼児期扁平足の主な症状は、足を正常な状態に形成するための骨を繋ぎ合わせる靱帯がゆるみ、足のアーチ形成が不十分となる状態のことを言います。

そのため歩行開始が遅れたり、姿勢の乱れが長期化する場合も

成人期扁平足は足の正常なアーチを作る靭帯や腱が、長時間の立ち仕事や歩行、強度の強い運動、そして加齢などによってダメージを受けた状態のことを言います。

成長期扁平足は足関節の腱や靱帯の付着部に腫れや痛みが生じることが多く、すねの痛み(シンスプリント)にも影響を及ぼし、損傷を受けた部位によっては、足の裏や外側に症状が出ることもあるでしょう。

足関節周辺の痛みに関してはこちらをご覧ください。

有痛性外脛骨障害の原因と対処法、早期復帰のためのセルフ施術もご紹介!

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扁平足の治し方

扁平足の治し方にはどのようなものがあるのでしょうか。

正しい歩行やスポーツを楽しむ時には扁平足が障害になってしまうことも多いため、早めに適切な治し方を把握しておくことがベストです。

ここでは、扁平足による疲れ・痛みが楽になる、3つの治し方について解説しましょう

インソール

インソールは、靴の底に入れる専用のアイテムのことを言い、足の正常なアーチ機能をサポートする役割があります。

当院がお勧めするインソールは【シダス社】になります。

シダス社公式HP→https://sidas.co.jp/

画像のインソールはオールラウンドタイプです。

材質や強度は使用する目的によって変えられていて。場面や状況に応じた種類も豊富です。

縦のアーチサポートはもちろん、横のアーチ(外反母趾の方にはオススメ!)とかかとのクッションまで考えられて設計されています。

インソールは、扁平足による足の痛みには大変効果的で、歩行時の足への衝撃を吸収・分散をしながら疲労やスポーツ障害の予防に一役買ってくれます。

またインソールの継続的な使用は、扁平足によるほとんどの症状が消失する場合も多くありますので、本当にお勧めです。

テーピング

テーピングは、扁平足によって崩れてしまった足のアーチを補強し、足を支えて痛みを緩和する役割があります。

またテーピングをしながらインソールを使うことも、扁平足の改善には大きな効果を期待できるできるでしょう。

扁平足のテーピング貼り方はこちらをご覧ください。

扁平足のテーピングでの治し方をご紹介!うまく貼るコツは【引っ張る方向】にあり!

筋力トレーニング

扁平足は筋力の低下も原因のひとつとされているため、定期的な筋トレを行うことが理想的です。

ここで、扁平足のケアに役立つ筋トレを参考にしてみましょう。

  1. 膝とつま先は真正面を向き、床にバスタオルを置く
  2. かかとをつけた状態で5本の足指でタオルを握って5秒キープする
  3. タオルを床から上に持ち上げて5秒キープする
  4. かかとを付けて足を持ち上げ、足指をパーに開き5秒キープする

扁平足の改善に役立つ足裏エクササイズは、足裏の収縮・柔軟性を高める効果も期待できます。

扁平足のマッサージ方法

扁平足のマッサージ方法には、竹踏みがオススメです。

扁平足による足の裏の疲れは指で押すよりも、竹踏みの方が断然楽で効果的です。

竹は縦に半分に切ったものを使います。

その上をただ【ふみふみ】するだけです。

片足50歩ずつ、洗面所で歯磨きしながら行うと時間の節約にもなります。

緑の丸のあたりに固く、痛みも周りとは違う感覚のところがあるでしょう。

そこを集中的に踏みましょう。

初めから全体重を乗せるのは痛みのため難しいですが、毎日継続的に行うと自然と体重をかけられるようになります。

筋肉の柔軟性を取り戻すと疲労感もなくなり、足も軽くなるでしょう。

扁平足にメリットはあるの? 

扁平足にメリットはあるのでしょうか?

患者さんの症状や話をよくよく聞くと、足の裏に本来あるはずの土踏まずがない状態ですので、メリットはないと言えるかもしれません。

扁平足になってしまうと、

  • 疲れやすくなる
  • 運動量が多くなると足に痛みを感じやすくなる
  • 腰痛になりやすい
  • 姿勢が悪くなる
  • X脚や外反母趾につながりやすい

などのリスクがあるため、デメリットが多い症状と言えるでしょう

扁平足がスポーツに与える影響

では扁平足がスポーツに与える影響も少なくないと予想されるでしょう。

扁平足がスポーツに与える影響は次のようなものがあります。

  • 衝撃を吸収できないため転倒やケガにつながりやすい
  • 足部やそのまわりに疼痛が生じやすい
  • シンスプリントや膝蓋大腿関節炎などの障害が起こりやすい

など、運動の強度が高くなればなるほど何かしらの不具合を抱えやすいと言っても良いでしょう。

そのデメリットを防ぐためにもインソールやテーピング、ケアなどを行う必要があるのです。

シンスプリントについてはこちらをご覧ください。

シンスプリントの原因と治療法、症状予防に必要な環境改善とセルフケア

【まとめ】扁平足は対処すれば楽になる

扁平足はスポーツを思いっきり楽しみたい人には深刻な症状のため、早めに適切な対処を施すことが大きなポイントになります。

扁平足改善・予防の対処法をひとつひとつ積み重ねながら、正常なアーチのある健康的な足を取り戻していきましょう。


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